「せっかく中高一貫校に合格したのに勉強しないの。」
「勉強についていけないで落ちこぼれてしまう」
「中高一貫校は高校受験がないから中だるみして勉強しない」
こんな悩みを抱えているお父さんやお母さんに向けての記事です。
せっかく中高一貫校に合格したのに勉強しない。こんな状態だと心配になります。授業に進度は速い。クラスメイトはハイレベル。「このままでは落ちこぼれてしまうのでは?」ときがきではありません。
今回の記事では、「中高一貫校生が勉強しないで落ちこぼれそうになった時の対処法」を徹底的に解説します。

中高一貫校の現役の英語教師です。これまでに数多くの生徒やその保護者と接してきました。東大や京大、医学部に多くの進学しましたが6年間、順調に伸びていった生徒ばかりではありません。勉強がなかなか手に付かず苦労した生徒もいました。また、2人の子供も中高一貫校に通っています。現役教師としてまた保護者として経験してきたことを元に情報発信しています。
この記事を書いたのはこんな人
- 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
- 九州地方在住の二児の父親。
- 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
- 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
- サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。
目次
中高一貫校生が勉強をしなくなる原因【4選】
中学受験であれだけ勉強したのに、入学後にパタッと勉強しなくなる生徒も少なくありません。原因を知っておくと少しは気が楽になるものです。
中高一貫校生が勉強しなくなる原因
- 中学受験の疲れ
- 部活や趣味に夢中
- 目標がなく何をしていいかわからない
- 勉強についていけなくなった
私自身は中高一貫校の教師をしているのですが、感覚的にはよくあることだと捉えています。大切なことは親がガミガミ言わないこと。親の干渉は良い結果を生みません。
「大丈夫、あなたを信じているよ。」
これくらいの気持ちで子供に接するのが大事だと思うのですが・・(それが難しいんですけど・・・。)
中高一貫校の勉強しない子供への働きかけ方は?
【我が家の失敗例を紹介】褒美やペナルティは意味がない

中学校時代の長男もダラダラして勉強をしない時期がありました。
「○○番以内に入ったら○○を買ってあげる」
「○○番以下ならスマホは1週間預かり」
なんて言ったことがあります。ハイ。恥ずかしい。もちろん上手くいくはずはありません。一度だけスマホを没収したことがあったのですが、長男は自分が悪いにも関わらず、超不機嫌で親子関係は最悪でした。(苦笑)
勉強のやる気の出る仕組みは?
「褒美」「ペナルティ」はどれも外発的な動機付けに働きかけます。先述の失敗例はどれも外発的動機付けに働きかたものです。そう考えると、うまくいかなかったのも理解できますよね。どれも勉強をはじめる「きっかけ」にはなるかもしれませんが、「やる気」を引き出すには至りません。中学生といえばは絶賛思春期中。強制されたら逆にやりたくなくなるのは経験的にも納得できると思います。
結局は、内発的動機付けに働きかけないことには「やる気」にはつながらない。少なくとも長男には効果がありませんでした。(汗)
動機つけ要因
【内発的】好奇心・問題解決・挑戦・自己承認・達成感など
【外発的】報酬・懲罰・金銭・競争・賞賛など
もう少し深掘りします。
勉強しない子をその気にさせるのは「良好な親子関係」から
マズローの欲求5段階説
上の図はマズローの欲求5段階説です。人間の欲求には5段階があり、下から順に満たされるというものです。
勉強するようになるには、「目標の点数を取りたい」「志望校に合格したい」「ライバルに勝ちたい」のような目標(=内発的動機付け)が必要です。このような目標は最上位にあたる『自己実現の欲求』から生まれます。マズローによれば、『自己実現の欲求』を満たすには、まずは『所属と愛の欲求』と『承認欲求』を満たさなければならないのです。
『所属と愛の欲求』を満たすには、良好な親子関係が根底にあります。親が子供に勉強してもらいたいのであれば、まずは良好な親子関係を築くことからはじめましょう。
メモ
内発的動機付けの根底にあるのは良好な親子関係
たとえ勉強が苦手でも、わが子の存在を認めてあげることが根底になければいけません。
「そんなの当たり前やん」と思うのですが、実際には「勉強しないさい」とか「また点数が悪くなるよ」などという言葉の中に我が子を責めるような雰囲気が含まれているものです。(わかる~。冷静を装っているつもりなのに言葉のニュアンスに棘が・・)
ましてや、勉強しない我が子を放置していても『所属と愛の欲求』や『承認欲求』が満たされなければ、勉強するようにはならないということですよね。

まずは子供としっかり関わる。子供の良さをしっかりと認めてあげることから始めることです。
例えば、中高一貫校生なら高校受験がないので子供のしたいことを応援してあげるのもいいかもしれませんね。「勉強しなさい」と口にするかわりに、親子のコミュニケーションを深めましょう。
子供を勉強をやる気にさせるには
子供が勉強するようになるには良好な親子関係を築く
わが子を信じて、親は勉強には口出ししない

ここまで色々と解説してきましたが、
「親が子供の勉強に干渉してもよい結果は生まない!」
実際には理屈としてはわかると思うんです。
「でも、放っておいても勉強しないんですけど!」
というのが本音だったりしませんか?
中高一貫校では高校入試がないかわりに学習の進度が速いです。高校2年生が終わるころには中高の6年間の学習範囲を終わらせてしまいます。うかうかしていると何も勉強をしないままに高校3年生を迎え、その頃には、6年分の学習範囲が終わっています。極端な例かもしれませんが、やっぱりうかうかしてばかりもいられません。
ひとつの目安が学校の勉強についていけているかどうかです。定期テストの平均点を下回るようだと要注意です。ここから最下層まで下がってしまう前に手を打つ必要があります。
勉強の苦手を克服するステップ
スモールステップで成功体験を積み上げる
勉強しないわが子を勉強に向かわせるのは意外にシンプルです。
中高一貫校に通っているということはおそらく、「〇〇大学合格」のような志望校が定まっていることでしょう。(志望校が具体化できずにやる気がでない人もいろかもしれませんが…)
大学に合格するには模試の偏差値を上げることが目標になります。ただ、勉強をしていない中高生に向かって、「模試の偏差値を上げるぞ」と言っても、目標が遠すぎてやる気も出ないし、やり方もピンとこないものです。
成績を上げる具体的な方法は極めてシンプルです。
①ハードルを下げる→②小さな成功体験をする→③周囲から認められる
このサイクルをひたすら繰り返すことです。
教科に落とし込んでも同じです。
英語の成績を上げるために学習内容を小さな範囲に絞り込んで勉強していきます。こうして「わかる!」内容を増やしていくことで教科の実力がついていきますよね。
例えば、英語を例にすると、「自分が英語がわからなくなっているボトルネックはどこなのか?」「どこの単元がわかれば英文が読みやすくなるのか?」など、英語が苦手な人だと学習範囲を効率的に絞り込むことができないんです。ここをしっかり管理してもらうだけで成績は上がってくるものです。
勉強が苦手だと、「何を勉強したらいいのか?」とか「どうやって勉強したらいいのか?」といった勉強の仕方につまづいていたりしませんか?なんとか勉強をしたとしても、やり方が間違っていると成績は上がってきません。そうなるとやる気も続かないですよね・・・。
個別指導で管理してもらう
中学受験では親が学習を管理していたかもしれませんが、中学生以降になると、親が口出ししてもあまり良い結果は得られないものです。思春期の子供には親の干渉は反発されます。一人でできずに困っているなら、専門家の力を使うのが最適解です。
個別指導なら一人ひとりにニーズに合った指導ができるので、勉強の苦手克服をしっかりサポートしてくれます。親にできることは、個別指導を受けれる環境を整え、成果が出ればしっかりと認めるだけです。後はわが子を信じて待つだけしかできません。
ポイント
個別指導で一番気になるのはやっぱり費用
コマ数が増える毎に費用がかさみます。やればやるだけ費用は青天井・・。
個別指導を受けるときのポイントは目的をはっきりさせることです。
NG「成績を伸ばす」→GOOD「定期テストの英語の点数を伸ばす」
このくらいに目的をしっかり絞り込みましょう。個別指導もプロですから、こちらの要望にしっかりと応えてくれるものです。
教師をしている側の感覚では、定期テストで高得点を取るのはそれほど難しくありません。なぜなら、学校で習ったことしか出さないからです。出題のポイントを絞りこめるので、その対策をすれば点数に跳ね返ってきます。現に、個別指導では成績保証がついています。
子供にしてみれば、点数が上がればうれしいです。勉強のやる気がでてきます。ここまでくれば勉強も自走しはじめます。そもそも中学受験で合格している訳ですから理解力には問題はありません。
最初の一歩として個別指導(家庭教師)の力を借りるのはよい考えだと思います。
オンライン家庭教師(個別指導)はなぜ勉強しない子供に向いているのか?
ここからはオンライン家庭教師(個別指導)について紹介する内容です。興味のある方は続けて読んでみてください。
オンライン家庭教師(個別指導)のメリットを3つ紹介します。
- 個別最適化
- 相性の良い先生
- 24時間質問対応
個別最適化
(A)みんなが同じ内容を勉強する。 (B)自分のわからないところを勉強する。
どちらが効果的だと思いますか?
コロナ禍以降、リモートで何でもできるようになりました。リモート会議、リモート出勤、リモート出演などなど。どれもこれも最初は馴染まなかったものですが、今ではまったく違和感がありません。むしろ、集まる場所や時間などを節約できてコスパが良いくらいです。
教育の分野でもオンライン環境が整ってきています。そして、このオンライン環境が実に画期的なんです。
教室に30人くらい集まって、一人の先生の同じ内容で同じレベルの授業を受けます。30人もいれば、学力はマチマチですし、分からないところも全然違います。よく考えると集団授業は効率が良くないですよね。この対策として考えられているのが、「教育の個別最適化」なのです。

つまり、「自分の学びたい内容を自分のレベルとペースで学べる」ということなんです。個別指導なら個々に応じた指導が可能です。
例えば、スタサプや大手予備校の映像授業です。この映像授業によって生徒は自分が学びたい内容を自分のペースで学べるようになったんです。これの個別指導版がオンライン家庭教師(個別指導)です。
相性の良い先生を選べる
(A)校舎内の先生から選ぶ (B)日本全国の先生から選ぶ
どちらが相性の良い先生を選べますか?
個別で教えてもらうのですから、先生との相性が一番大事だと思いませんか?親しみやすかったり、憧れたりできる先生の言うことの方が耳に入りやすいものです。
オンライン家庭教師(個別指導)を利用すると、いちばん相性のよい先生の個別指導を受けれることなんです。やっぱり最後は人なんです。
通塾タイプだと校舎内の先生からしか授業をうけれません。しかし、オンラインなら何万人という登録された講師の中から先生を選ぶことができるんですよね。これがオンラインの最大の強み。
「サッカーと勉強の文武両道を実践してきた」あこがれの先生との出会いも可能です。
いつでも質問に対応してくれる
(A)塾に行ったときだけ質問できる (B)わからないところがあればいつでも質問できる
どちらが効果的ですか?
もう一つのメリットはいつでも質問に対応してくれることです。勉強が苦手な子どもが週1回の授業だけでは成績は簡単には上がりません。授業で「わかる喜び」を実感して自分で勉強をはじめる。必ず自分で勉強するというプロセスを経ないことには成績は上がりません。質問だけでなく課題の進捗状況もチェックしてくれます。通塾していない時間もサポートしてくれるのは勉強が苦手な人にはありがたいです。

メガスタの質問サービスです。指導がない日でも質問対応してくれるのは嬉しいですよね。

オンラインで先生が離れたところにいて集中できるのでしょうか?やっぱり気になります。そばについていてくれるから集中できると思いますよね。確かにこの点はオンラインのデメリットだと思います。専用のシステムで表情を見ながら手元も写すなど工夫しているようです。先生も頻繁に声かけするなど集中が途切れないようしてくれます。
オンラインなら授業が終わればご両親が先生と直接話ができます。お子さんの様子を聞いたり、要望を伝えるなどして、不安を解消してください。
おすすめのインターネット家庭教師(個別指導)
中高一貫校は独自のカリキュラムを進めています。そのため学校ごとでカリキュラムが違います。成績を上げるには学校ごとの対策をするのがやっぱりベスト。日本最大級のメガスタなら全国の私立・国立のカリキュラムに対応しています。
オンライン指導で日本最大級の実績【メガスタ】のHPからの引用です。日本全国どの学校でも定期テスト対策ができるのは魅力的です。資料請求からだと安心して申し込みやすいですね。
まずは体験授業を受けてみてください。ほとんどの個別指導(家庭教師)は無料で体験授業を受けることができます。
塾や個別指導を選ぶ時には
資料請求→カウンセリング→体験授業→入会
が基本の流れです。
おわりに

せっかく合格した中高一貫校です。勉強しない子供にイライラして親子関係がギクシャクしたらもったいないです。まずは良好な親子関係を築きましょう。自分の存在価値を認められていれば、一時は成績が下がるかもしれませんが、「勉強ができなくて悔しい」「友達に負けたくない」「あの大学に行きたい」と自然と勉強に向かいだすはずです。
そのサポートは親の仕事ではなく、プロの指導者の仕事です。