サッカー×中学受験

【完全解説】中学受験とサッカーの両立はできる?中学受験体験記

はじめに

「サッカーを続けながら中学受験はできるの?」「サッカーと両立して志望校に合格するの?」

サッカーと両立しながら中学受験をして不安な方もいることでしょう。

今回の記事は『中学受験とサッカーの両立』についての我が家の体験談を紹介します。

長男はサッカーをしながら中学受験しました。当時は、サッカーと受験の両立に悩んだものです。宿題量は?模試は?試合は?そもそもどのレベルで合格できるの?気になることはたくさん。

周囲には、サッカーを(本気で)しながら中学受験を目指す家庭はありません。悩みながらも手探りで進んだものです。

ロクバン
中学受験とサッカーの両立の情報が少ないと困っていませんか?

同じような境遇で悩まれている家庭も少なくないはずです。我が家の体験が参考になればと思い、サッカー少年の中学受験体験記を紹介します。

ロクバン
少しだけ自己紹介をさせてください。

長男はサッカーと両立して中学受験をして無事に第一志望の中高一貫校に合格しました。中学からは強豪クラブチームに所属してサッカーと勉強の両立を目指しています。まだまだ実力不足で恥ずかしいのですが、医学部合格を目指して頑張っているところです。

記事の結論

長男の中学受験とサッカーの両立について小1から受験までの足取りを完全に紹介しています。紆余曲折したのですが、結果的には無事に第一志望校から合格をいただけました。我が家の経験が同じような境遇の方にとって参考になるとおもいます。

 

この記事を書いた人はこんな人

 ロクバン

  • 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
  • 九州地方在住の二児の父親。
  • 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
  • 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
  • サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。

参考記事

 




 

【体験談】サッカーと中学受験の両立

 

我が家は九州地方在住。ほとんどの小学生は地元公立中学校に進学して、中学受験はそれほど人気がありません。

この辺の事情は首都圏や関西圏とは大きく異なります。

それでも難関中学の久留米附設やラサール、国立大学付属中学を目指す児童もチラホラ。長男は地域トップ校の中高一貫校を目指していました。

メモ

地方都市では少子化の影響で中学受験はそれほど難関ではありません。通学圏内のトップ校ですら、学力上位の生徒は一定数いますが、学力差が広がった印象です。以前から比べると合格ボーダーはかなり下がっています。合格だけを目標にするのであればそれほど難易度は高くはないのが実情です。サッカーを(それなりに真剣に)しながら合格できたのは地方ならではの現状が要因だと考えられます。

参考記事中高一貫校に通いながらサッカージュニアユースクラブチームに所属する中学生の一日

我が家のサッカーと中学受験の両立を振り返る

塾や志望校、そしてサッカーチームをそれなりにリサーチして受験に臨んだつもりでした。しかし、長男の意志や親の事情(欲??)により、途中から大きく軌道修正してしまう結果に。

というよりも、そもそもの見込み違いが原因だったのかもしれません。結果的には軌道修正は正解だったのですが…。

我が家の受験スケジュール


  • 小1 4月 サッカー少年団入団

    地元サッカー少年団でサッカーをはじめました


  • 小3 2月 通塾開始

    英進館に入塾しました


  • 小4 2月 転塾

    全教研に転塾しました

  • 小5 9月 休会

    全教研を一時休会しました

  • 小5 2月 再開

    全教研を再開しました

  • 小6 10月 サッカー一時引退

    全小予選後にサッカーから一時引退しました

  • 小6 1月 志望校合格

    第一志望校から合格を頂きサッカーを再開しました

ロクバン
これがおおよそのスケジュール

紆余曲折がすごいです。それでは詳しく解説します。

【小1】地元サッカー少年団に入団

我が家は共働き。送迎などを考えると通えるチームは限定的でした。

その中では一番強いであろうというだけの理由でチームを決定。結果的には悪くない選択でしたが、チーム選びは慎重しましょう。

というのも、レベルやスタイルによっては試合に出れないという悲劇が…起こり得るからです。

低学年の時期は、楽しく技術と判断力を高めるチームが理想的です。今振り返ってみると、納得できるチームが見つからなければ、スクールや親子サッカーなどでサッカーを楽しんで、3~4年生からチームに所属したので十分だと思います。

ただ強いというだけでチームを選び、試合に出れない、暴言を浴びる(残念ながら一部のチームではこのような現実がいまだにあるようです)、などが原因で移籍となると子どもにはストレスです。ましてや不満を抱えたまま貴重な6年間を過ごすのはあまりにももったいないですよね。

それでも、チームに入団したからには、チーム方針に口出しするのはNGですし、チームにすっかりおませかするのが、結局は子どものタメだと思います。

チーム選びは慎重に。

>>初めてのサッカーチームの選び方を経験者か詳しく解説しています

【小3】中学受験を目指して英進館に入塾

メモ

九州地方在住の方以外には馴染みがないかもしれませんが、英進館は九州地区最大手の学習塾です。九州ではダントツの合格実績を誇ります。

中学受験の新年度は2月に開始。我が家も3年生2月から英進館に入塾。まずは、週1回コースでサッカーが休みの日の通塾から開始しました。

我が家としては、5年生まではマイペースで通塾し、6年生からサッカーを一時中断して受験に集中する計画でした。しかし、その計画はあえなく頓挫。

理由は後述しますが、全ては親の見込み違いが原因です。

間違いなく大切なことは「何を目指すか?」をはっきさせることです。それによってやり方が変わるからです

英進館の最大の目標は九州地区トップレベルの久留米附設ラサールへの合格。ここから逆算してカリキュラムが組まれています。

我が家はサッカーと両立しながら地域トップ中高一貫校を目指しました。そんな中途半端な覚悟の我が家には英進館はあまりにもハードルが高すぎたのです。

英進館のカリキュラムは本当によく出来ていて、難関中学校を目指すのであればこのカリキュラムに食らいついていくのが最も効率の良いルートです。それは間違いありません。

月例テスト(クラス選抜テスト)の基準をクリアした児童は上位クラスに編入していきます。このように競い合うことで学力が伸びるのです。今考えると当たり前ですが、厳しい競争が常に目の前に立ちはだかっているのです。

ロクバン
いやぁ~。私たちの認識が甘すぎました。難関中学校を目指すのであれば常に競争ですよね。

下に記したのがクラス編成のおおよそのイメージです。

4年生 Aクラス→Sクラス

6年生 SAクラス→SZクラス→TZクラス→TZS2クラス→TZS1クラス

4年生の2クラス編成が、6年生では(最大)5クラスのレベルに分けられます。

難関中学校を目指すのならば、常に月例テスト(クラス編成テスト)で好成績を収めて上位のクラスに在籍しなければなりません。少なくとも6年生の時点でTZSクラスには在籍したいところ。

各エリア教室から選抜された児童が本部にあるTZS1クラスに集結。TZS1クラスには一体どのレベルの児童が集まってくるのか、学力レベルが並の我が家では想像がつきませんでした。

上を目指すには常に競争に勝ち抜く覚悟が必要で、このシステムの中でマイペースを貫くのは(語弊があるかもしれませんが)落ちこぼれの気分を味わうかもしれません。

先生はなぜか長男を期待しており、上を目指せと発破をかけられていました。(今考えると多分にビジネストークが含まれると思いますが)

その事自体はありがたいのですが、やるからにはクラス分けも気になるし、当然サッカーも頑張りたいしで、勉強とサッカーの両立に悩み出していました。

サッカーと受験の両立の問題点

  • 週末に模擬試験と試合が重なる
  • 月例テスト(クラス編成テスト)の対策ができない

ただ授業を受けるだけでは難関中学校には合格できません。

優先順位、サッカーをやめる時期など親子で納得できるようにしっかり話し合いましょう小学生の文武両道は口で言うほど簡単ではないです。一時期はチームを離れスクールなどでサッカーを続けるのも手ですね。中高一貫校に合格すれば高校受験なしでサッカーに打ち込めます。

今振り返ると、親がブレてしまったのだと思います。地域トップレベル中学校を目指すのであれば英進館選抜クラスに在籍する必要はありません。

長男の場合は地元の中高一貫校で中学校までは勉強とサッカーを両立することが目標でした。原点に立ち返って考えれば結論は明白だったのかもしれませんね。冷静になって考えてみると、塾といえども商売で、多分にビジネストークが含まれていたはずです。完全に親が煽られていたと今更ながら反省しています。

【小4】サッカーと中学受験の両立が困難になり全教研に転塾

英進館では負担が大きく、長男の意向(=塾を辞めたい)と親の意向(=小6まではマイペースで続けて、小6から勉強に専念して欲しい)を折り合わせた結果、全教研への転塾を決意。

全教研は地域密着型。長男の志望校である地域トップ中学を目指すカリキュラムを設定。中学受験が盛んでない地方だからできる選択なのかもしれません。全教研なら長男もマイペースで通塾しながらそこそこの成績をキープできました。

ロクバン
テスト結果でクラスがかわらないのが助かりました。サッカーと毎回のテストの両立は小学生にはストレスが大きかったようです。

この辺りの事情は首都圏とは異なるので誤解のないように。

【小5】サッカーと中学受験の両立が困難になり全教研を休会

通塾とサッカーをマイペースで両立しているようでしたが、内心は不満を抱えていたようです。時にそうした不満を訴えてきたのですが、なんとなく言いくるめるような状況が続きました

塾に通う曜日が増えたことでサッカーの練習を休まなければいけないことと、週末に時々あるテストのせいで試合に遅れて参加しなければいけないことが最大の不満。

サッカーと受験の両立の問題点

  • 通塾の曜日が増えて練習を休まなければいけない
  • 週末に試合と試験の日程が被れば、試合に遅れて参加しなければいけない

まぁ無理もない話で、この時点での長男の頭の中ではサッカー>>>…勉強。塾に通わずにサッカーがしたいというのが本音です。

小学生にとって文武両道なんて考え方は通用するはずもなく、「なんで俺だけ塾に通わなければいけないんだ??」とよく口にしていました。

「中高一貫校に合格すれば高校入試をしなくて良いよ。みんなは中学になってから勉強をするところを先にしているだけだから。」と説得していました。この考えは間違っていないと思うのですが、今が大事でまだまだ先を見通すことができない小学生にとっては「はぁ?」だったのかもしれませんね。

メモ

我が家では少し先の話をよくしていました。「中高一貫校に行けばこうなるよ」とワクワクする未来が想像できるように工夫しました。小学生には難しかったかもしれませんが、ワクワクする未来を見せてやる気を引き出すことは大切だと思いました。

ロクバン
中高一貫校に合格すれば高校受験がありません。そのため、好きなことに全力で打ち込めます。長男は強豪クラブチームに入団して、全国大会出場を目指しました。

長男は全小フジパンの予選を控え、5年生ながらU12チームに混ぜてもらい活動していました。どうしてもメンバー入りをしたいようです。

これ以上無理強いするのは良くないと判断して、6年生から塾に戻ることを条件に9月で一旦B塾を休塾することを決意しました。このようなわがままな決断を受け入れてくれたB塾には感謝しかありません。

メモ

中学受験塾では小5から状況が変わってきます。これまでは週1~2日の通塾だったのが、週3~4日になってきます。当然、学習内容も難しくなり、課題やテストが増えてきます。感覚的には小4から学習量が1.5倍から2倍程度になります。サッカーとの両立が難しくなるのはまさにこの時期です。

「何がなんでも○○中に合格したい」のように難関校を志望するなら受験に専念する方が得策です。スクールで週1程度サッカーをしながら、受験が終わってからサッカーは再開できます。また、「高校入試がない中高一貫校に進学してのびのびと学校生活を送って欲しい」などと無理しない志望校を選び両立することも可能です。いわゆる「ゆる(ソフト)中学受験」を選択するパターンです。偏差値を下げても素晴らしい進学実績をだしている中高一貫校はたくさんあります。

>>偏差値だけでは選ばない!サッカーと勉強を両立する「ゆる(ソフト)中学受験」を解説

【小5】中学受験のスケジュールを考えて全教研復帰

全小、フジパン予選が終わり塾の新学期にあたる2月から全教研に復帰。

当初の計画では小5終わりまで塾とサッカーを両立して、小6から受験勉強に専念する計画でしたが、この計画を大きく変更。できるだけサッカーと塾を両立して行くことにしました。

あまり親の意思を押し付けて子供に我慢させるのが得策でないと考えたことと中学受験がそれほど盛んではない地方在住のため、両立しながらも合格できるだろうという見通しがあったからです。

ロクバン
受験に絶対はないのですが、見通しを立てて準備をしましょう。サッカーと受験の両立するには無謀なチャレンジは得策ではありません。志望校のランクを上げていたら、サッカーを諦めていたと思います。

繰り返しますが中学受験がそれ程盛んではないからできる事です。その点で我が家はラッキーだったのかもしれません。

親子でしっかり話し合い、10月の全日予選を区切りに一旦サッカーから離れて受験に専念することに決定しました。

この時点では、親子で納得できる結論に至りました。後は勉強に頑張るだけです。

勉強とサッカーを両立し、成績を上げれないにしても、なんとか現状維持するように奮闘していました。しかし、残念な事に9月の模試で志望校がD判定。理科と社会の勉強が全く追いついていないのが一目瞭然でした。

この結果で長男なりに危機感を覚えたようで、サッカーから一旦離れることに納得したようです。

【小6】中学受験に専念するためにサッカーから離れる

全日予選敗退の10月でサッカーから一時期引退。ここからは本当によく頑張りました。

理科や社会はスポンジが水を吸うように吸収し、算数も一通り範囲を終わらせてからはそれなりの成績をキープ。

11月にはB判定、12月にはA判定になり、無事に志望校から合格を頂くことができました。2月からはサッカーに復帰し、大いにサッカーを楽しんでいます。

メモ

エンジンがかかりきっていなかった子供(特に男子)の最後の伸びは凄いです。最後は模試がないので詳しいデータはありませんが、直前期の1ヶ月だけでもかなり学力が伸びたと思います。最後の一押しに家庭教師をお願いする人も少なくないかと思います。オンライン家庭教師(個別指導)なら通塾の負担もありません。最後の一押しには絶対におすすめです。まずは【オンライン家庭教師Wam】で無料の資料請求をしてみてください。

以上が我が家の合格体験記です。

参考記事【経験者が語る】中高一貫校のメリットとデメリットを考えてみた

 




 

【体験談】中学受験とサッカーの両立を振り返る

【サッカーと受験の両立】勉強目線の振り返り

さて、ここからはサッカーと中学受験の両立を振り返ってみます。

ポイント

  1. 英進館での経験も無駄ではなかった。
  2. 目標はブラさない。
  3. サッカーをやめる時期を決める。
  4. 小学生時代の学習習慣の確立は必須
  5. 子供が望まないならサッカーをやめる。

参考記事中学受験オススメ理由を紹介~中高一貫校vs有名塾+県立トップ校

1.英進館での経験も無駄ではなかった

結果的には全教研に転塾しましたが、英進館で中学受験の厳しさを体感できたのはプラスの経験でした。また、トップレベルとの差も実感できたことも貴重な経験でした。

なんだかんだでここでの経験が最良の学びだっと思う。上を目指すのであればもっともっとやらなければいけないと身をもって理解したことでしょう。

2.目標をブラさない

目標によって方針が変わるものです。迷った時こそ目標を見つめ直すことが大切だと思いました。

英進館に通いながら難関中学校を目指していたらどうなったのだろうか?と思わないでもないですが、少なくともサッカーを諦める必要があり、失うものもあまりにも大きかったです。

親としてサッカーを辞めるという難しい選択は出来ませんでしたが、本当に必要ならば難しい選択こそ最後は親がしなくてはいけないのかなぁとも思います。

身も蓋もない言い方になるかもしれないが、親が希望するが子供には難しすぎる目標はNG。子供の能力や適性を親がしっかり見極めないと結局は子供が不幸になるのだと思います。

3.サッカーを止める時期を決める

サッカーをいつまで続けるのか、サッカーから離れる時期は事前に決めておくべきです。当初は5年生2月で辞めて1年間は受験に専念するつもりでした。結局は6年10月までサッカーを続けて、当初の計画を変更することに。

サッカーを止める決断ができずに受験で失敗すれば悔やむに悔やみきれません。

中学受験を考えている時点で将来はどこかのタイミングで勉強にシフトしていくはずです。小学校時代の1年間のサッカーのブランクはプロを目指すのでなければ何の問題もありません

限られた時間でサッカーを上達させる考え方を身につけたり、しっかり食べて体を大きくしたり、ランニングなどで走力を鍛えたり、とサッカーを離れて勉強と両立しながらでもできる事はいくらでもあります。

>>【経験者が振り返る】中学受験のためにサッカーをやめるタイミングはいつ?

4.小学生時代の学習習慣の確立は必須

小学校時代の学習習慣の確立が何よりも大切だと改めて思いました。小学校時代の学習習慣が高校までつながって行きます。中学受験を通じて身につけた学習習慣は必ず役に立つと思います。

仮に中学受験をせずに高校受験を目指すにしても、中学校入学からコツコツと勉強してきた人と部活が終わる中3の夏から受験勉強を始める人とでは圧倒的な差ができています。

とかくジュニアサッカーに熱心な親は、「ウチの子、全然勉強しないの」と笑っていますが…。全然、笑い事ではありません!一緒にサッカーの練習をする時間があるのなら、是非、低学年の頃から1日30分でも一緒に勉強をして欲しいです。ここで身につけて学習習慣と基礎学力が後に大切になってきます。

サッカーを長く楽しみために勉強を頑張りましょう。文武両道とは結局は勉強とスポーツの比重の置き方です。今はスポーツに比重が大きいかもしれませんが、やがて勉強の比重が大きくなる時が来るはずです。

メモ

中学受験をしない場合でも小学校時代に身に付けた学習習慣は高校受験をする時に必ず役立ちます。オンライン家庭教師で週に1回勉強しましょう。通塾不要で学習習慣が身につくので忙しいサッカー小学生にはおすすめです。まずは【オンライン家庭教師Wam】で無料の資料請求をしてみてください。

5.子供が望まないならサッカーをやめる

こんなことはないとは思いますが、親の希望でサッカーを続けているのなら子供はかわいそうです。あくまでも子供自身が「サッカーをしたい!」と思っていないのに文武両道を目指すのは完全な間違いです。

【サッカーと受験の両立】サッカー目線の振り返り

次にサッカー目線での気づきを紹介します。

  1. ブランクを恐れる必要はない
  2. クラブチームのセレクションは完全に諦めた

1.ブランクを恐れる必要はない

長男は10月~1月までの約3ヶ月サッカーから離れました。プレーの調子はすぐに戻り、復帰後のトレマは普通にこなしていました。

中学校から強豪チームでサッカーを続けましたが、大半を補欠として過ごすことになりました。これに関しては受験のブランクが影響したとは思っていません。単なる本人の実力不足です。

ジュニアユースからは身体の発達に大きな差が生じるものです。ジュニア時代の実力差などはすぐにひっくり返ります。受験でブランクがあったても、実力があれば上にあがっていきます。実際にジュニア時代に活躍出来なかくても体が大きくなり活躍した選手をたくさん見てきました。

中学受験を考えているということは、いずれ勉強重視にシフトしていくのかもしれませんね。レギュラーで活躍できるチームで楽しくサッカーを続けるのが幸せかもしれませんね。

2.クラブチームのセレクションは完全に諦めた

クラブチームのセレクションは完全に諦めました。小6の8月~1月と勉強のプレッシャーがかかる時期にセレクションとの両立はあまりにもストレスが大きいと考えたからです。受験が終わり、2月からでも入団できるクラブチームを選びました。

長男の学校はサッカー部は盛んに活動していないので、中学時代はクラブチームで活動しました。

参考記事中学受験とサッカークラブチームのセレクションは両立できるのか?

 

サッカーと勉強を両立するメリットとデメリット

 

サッカーと勉強を両立するメリットとデメリットを振り返ってみます。

サッカーと勉強を両立するメリット

■心身ともに豊かに育つ

「プロサッカー選手になる訳ではないのにサッカーと勉強を両立しても意味がない」

誰もがこのように考えたことがあるかと思います。しかし、勉強だけではできなかったた多くの経験ができたのも事実です。

中学以降もサッカーを続けて、「逆算思考」を身につけました。試合で活躍するにはという目標のためにどのような努力が必要かを考えるようになりました。試合に勝ったり負けたり、レギュラーになれたり、なれなかったりと努力が結果に跳ね返ってくる経験のおかげで心身共にたくましくなったと思います。また、チームメイトとかかわる中でコミュニケーション能力を育み、体を動かすことで体力を養いました。

■自信がつく

「オレは勉強も頑張っている」と自覚することで自信を育みました。

■集中力がつく

サッカーと勉強を両方するのが当たり前になると時間を有効に使えるようになりました。勉強は勉強、サッカーはサッカーとそれぞれ集中して取り組めるようになりました。

サッカーと勉強を両立するデメリット

■十分な時間が確保できなくなる

気晴らし程度でサッカーをするなら別ですが、サッカーの練習や試合などが入ると、勉強に充てる時間が不足してしまいます。

■体力的に厳しくなる

サッカーで疲れた体で勉強したり、時間が足りなくて夜遅くまで勉強したりするなど、体力的に厳しくなりました。

サッカーと勉強の両立を見直す基準

  1. 宿題はこなせているか(忙しすぎないか)
  2. 成績は下がっていないか(勉強についていけているか)
  3. 機嫌はいいか(ストレスを抱えていないか)

この3つの視点で子供の様子を観察していました。サッカーから一時離れるタイミングは(子供をきちんと納得させた上で)親が責任をもって決断しようと決めていました。

>>【経験者が振り返る】中学受験のためにサッカーをやめるタイミングはいつ?

メモ

中高一貫校に入学してみると、水泳、テニス、ダンスなどのような個人スポーツやピアノ、書道のような芸術系の習い事を両立している人は決して少なくありません。勉強+αは人としての幅を広げて将来何かしらの役に立つものです

 

まとめ

我が家の中学受験とサッカーの両立の体験談でした。

振り返ってみると、中学受験で「何を目指すのか」をしっかり決めるのが大切と感じています。

何がなんでも偏差値の高い学校を目指すだけでなく、我が子の学力レベルに合った学校を目指すまで、中学受験の目指し方も多様化しています。

どのレベルを目指すかによって受験勉強の取り組み方が違ってきます。

大手進学塾に入塾すれば、課題・クラス分けテスト・特訓講座などなど、熾烈な競争に巻き込まれることになります。気がつけば、「こんなにガリ勉させるつもりはなっかた」と感じることもあるかもしれません。一度足を踏み入れると後戻りできないのが受験沼です。

上を目指す覚悟が固まっていれば、熾烈な受験競争に身を委ねるのは当然です。但し、必ずしも上を目指すだけが中学受験ではありません。

どのような中学受験をするのかを、受験勉強が始まる前に、サッカーとの関わり方を含めてしっかり話し合っておくことが大切だと思います。取り合えス塾に入ってみる。後はそれから決めようかでは、思いがけない形で、中学受験沼にはまってしまうことになります。

「上を目指す」だけが正解ではありません。答えは一つではなく、家庭によって違います。まずは「わが子は何に重きを置くのか」という方針をしっかり決めることが大事です。

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オススメ記事

「ゆる中学受験」という言葉を聞いたことがありますか?小学校6年生の1年間だけ中学受験をするものです。1年間だけしか受験勉強をしないかわりに難関校を目指さない。これならサッカーだけでなく習い事を諦める必要はありません。偏差値の低い学校は難関校の劣化版ではありません。それぞれの学校が工夫したカリキュラムや学校行事を用意しおり、大学進学実績も申し分ない学校がたくさんあるんです。確かに東大や京大、医学部を目指すのであれば難関校で先取りカリキュラムをこなすのがベストかもしれません。それでも、わが子にそこまで望みますか?

当然ですが、中高一貫校は高校受験がありません。受験勉強をする代わりにいろいろな事にチャレンジできるのが中高一貫校の最大の魅力です。受験の心配なくサッカーも全力で取り組むことができるんです。偏差値以外にも目を向けると魅力的な学校がたくさんあるのがわかると思います。

参考記事

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ロクバン
最後まで読んでいただきありがとうございます!

当ブログではサッカーと勉強の両立をテーマに情報発信をしています。中高一貫校に入学し、外部のサッカークラブに入団しました。ビッグマウスで恥ずかしいのですが、医学部への進学を目標に勉強も頑張っています。我が家がこれまで経験したことをベースに記事を書いています。興味を持っていただければ他の記事もチェックしてみてください。

オススメ記事

長男が文武両道を目指すきっかけとなったのが『我が子を「メシが食える大人」に育てる』という本を読んだことです。社会に出てからは学力が高いだけでは十分とは言えません。さまざまな苦労を自分で乗り越えていくために経済的、社会的、精神的に自立することが大事なのです。体験を重視した教育論にとても感銘を受けました。少し前の本ですが、今でも役立つ内容です。是非、読んでみてください。

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