目次
はじめに
「子供がサッカーをはじめたけど、どういうチームに入っていいかわからない」
「選んだチームで楽しく最後までサッカーをつづけたい」
「サッカーチームに入りたいけど親の負担はあるの?」
少年サッカーチームを探しているお父さんやお母さんに向けて、「はじめての少年サッカーチーム選びで失敗しないためのポイント」を詳しく解説します。
長男の少年サッカーチームを探していたときは、「どんなチームを選んだらいいか?」「そもそもどんなチームがあるのか?」「近所のチームの評判はどうなのか?」「何年生から入れるのか?」
本当にわからないことだらけでした。(苦笑)実際に情報もあまりないんですよね。
なんとなくで選んだチームが合わなかったら大変です。雰囲気が合わない。試合に出れない。親の負担が大きい。そんな理由で途中で移籍することになると子供はストレスを感じるものです。
大切なポイントを経験者目線で解説しています。
少年サッカーチームは「強さ」だけでは選ばない。しっかり情報収集をしてお子さんに合うチームを選ぼう!
「子供に合うチームは何?」と思った人は最後まで読んでください。
長男は小学1年生からサッカーをはじめました。同時に中高一貫校を目指して中学受験とサッカーを両立しました。第一志望校から合格をいただき(ビッグマウスで恥ずかしいのですが)医学部進学を目指して頑張っています。サッカーは中学時代は外部の強豪クラブチームで活動しました。高校からは部活でサッカーをつづけ勉強との両立をめざしています。長男の文武両道をサポートする中で得た経験をブログで情報発信しています。
この記事を書いたのはこんな人
- 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
- 九州地方在住の二児の父親。
- 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
- 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
- サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。
少年サッカーチームを選ぶための少年サッカーの公式戦スケジュールを紹介
まずはジュニアサッカー公式戦のスケジュールを紹介します。
私が住んでいる九州地方のとある地方都市の状況ですが、どの地域でも大きくは変わらないはずです。後で詳しく解説しますが、スケジュールがチームの入団のタイミングに関わってきます。
ジュニアサッカーU10(小学4年生)公式戦
【8月】 U10地区チャレンジ大会
【1月】 U10地区ジュニアサッカー大会
ジュニアサッカーU11(小学5年生)公式戦
【4月】 U11地区リーグ戦(前期)
【9月】 九州ジュニアU11(新人戦)地区大会
【12月】 九州ジュニアU11(新人戦)県大会
ジュニアサッカーU12(小学6年生)公式戦
【4月】 U12地区リーグ戦(前期)
【6月】 U12地区リーグ選(後期)
【10月】 全日本U12サッカー選手権大会地区予選
【11月】 全日本U12サッカー選手権大会県大会
【1月】 九州ジュニアU12サッカー地区予選
【2月】 九州ジュニアU12サッカー県大会
少年サッカーチームに入団するタイミングは?
ほとんどの地区でU10(小学4年生)から公式戦がはじまります。つまり、1~3年生の時期は公式戦がありません。
この時期は各チームが運営するカップ戦くらいしか試合がないので、慌ててチームに所属しなくても大丈夫なんです。少ない情報でチームを決めて失敗にならないように。しっかり情報収集に努めましょう!
合わないチームに入って、移籍するようなことになれば子供にとってもストレスです。
よくある移籍の理由
- チームのレベルが合わない(物足りない)
- 指導方針が合わない(理不尽な指導)
- 子供の人間関係が上手くいかない
- 親の都合
レベルや指導方針などは事前のリサーチで把握できます。情報収集は大事です。
我が家は、長男がまだ1年生の時に、通える範囲で一番「強い」であろうというだけの理由で入団を決めてしまいました。今振り返ると、「強い」だけの理由で選ぶのは絶対にNGです。(当時はよくわかっていなかったんですよね…。)
結果的には良い選択になったのでよかったのですが、その後にいろいろなチームを知って他の選択肢もあったと思っています。
1~3年生まではサッカースクールや親子サッカーなどでサッカーを楽しむので十分です。なんならこの時期は他のスポーツを経験しましょう。様々な運動神経が発達して今後の伸びにつながります。子供のサッカーの技量やサッカーの関わり方、そしてチームの強さやスタイルをしっかり見極めてから入団を決めても決して遅くはありません。
>>サッカーに役立つ外遊び。外遊びの意外な効果を徹底的に解説しています
メモ
サッカースクールはサッカーを教えるためのものです。サッカーチームとは違い公式戦に参加することはありません。Jリーグチームや海外サッカーチームが運営するサッカースクールが各地にあります。また、クーバーコーチングスクールなども有名です。
Jリーグチームのサッカースクールは楽しむ事重視(但し、エリートクラスに選抜されたらハイレベルなサッカーを経験できます。また、J下部ジュニアユースチームの登竜門になることもあります)、クーバーコーチングスクールはドリブルなどの個人技に特化して指導を受けれます。
↑ クーバーコーチングスクールのトレーニングをDVDで見ることができます。我が家も親子で練習しました。
1~3年生で見極めたいポイント
- 子供のサッカーの技量は?
- どのようにサッカーと関わりたいのか?
この時期にどのようにサッカーをしたいのか方針を固めていきましょう。
同時にできるだけ多くのチームの試合や練習を見学して情報収集に努めてください。4年生になるまでに子供のレベル、家庭の方針、チームのスタイルなどをマッチングして納得のいくチームを選ぶことになります。
J下部を目指す選手は小学3年生(U9)や小学4年生(U10)頃にセレクションがあるのでそこを目指します。ただし、多くの選手はJ下部の選抜スクールや所属チームでの活躍が目に止まりセレクションの受験のお誘いがくるようです。(長男の周りの選手はそうでした)
少年サッカーチーム選びのポイントは?【5選】
チームを選びのポイントを紹介します。
チーム選びのポイント
- サッカークラブチームかサッカー少年団
- チームのレベル
- チームの育成方針や指導方法
- 練習や試合のスケジュール
- 通うことができるのかどうか
サッカーチームのタイプ
サッカーチームには3つのタイプがあります。クラブチーム・サッカー少年団・サッカースクールです。サッカースクールはサッカーを教えるためのものでチーム登録を協会にしておらず、公式戦には参加しません。サッカーチームを選ぶ際には一般的にはクラブチームかサッカー少年団から選ぶことになります。
■サッカーチームのタイプ:特徴早見表
サッカークラブチームかサッカー少年団か?
親の負担はどうなるの?
少年サッカーチームはクラブチームとサッカー少年団に分類されます。
チーム選びで一番気になるポイントは「親の負担」ではありませんか?仕事に家事にと忙しいのに子供のサッカーの負担まで増えるとやっぱり大変です。我が家もそうでしたし、周りのご家庭も親の負担は心配していました。
サッカー少年団は親の負担が大きくなるので注意が必要です。(クラブチームでは親の負担がほとんどありませんが…。)
チームによってさまざまですが、ここでは長男が所属していたサッカー少年団の実情を紹介します。
主にお父さん
- 練習のコーチ
- 試合の引率
- 自チームが試合会場の場合は会場準備
- 審判
- 車出し(試合会場への送迎)
主にお母さん
- 試合会場への車出しの調整
- 部費の管理
- 備品の管理
- 年末の総会
サッカー経験者のお父さんがコーチや審判などを引き受けていました。
お母さんは学年毎にリーダー役として連絡調整をしていました。ただし、出来る範囲の協力で大丈夫でした。親の負担はクラブチームに比べて大きくなります。
この辺りの考え方は家庭によりけりだと思うのでしっかり検討してみてください。
細かい違いはこちらの記事で詳しく解説していますが、クラブチームはプロ(職業としている)指導者がチームを運営しており、サッカー少年団はボランティア(お父さんコーチも含む)指導者がチームを運営しています。サッカーの指導のレベルはクラブチームに分があります。
クラブチームは月謝が高くなりますが、すべてクラブに任せるので保護者の負担はありません。一方でサッカー少年団はボランティアで運営しているので月謝は安いのですが、指導だけでなく試合の運営や送迎など保護者の負担が大きくなります。
クラブチームなら専門的な指導を受けれる、サッカー少年団なら親も一緒にサッカーを楽しめるなどのメリットがあります。サッカー少年団を選んだ場合は親の負担が増えることは念頭に入れておきましょう。
参考記事
チームのレベルは?
どのレベルでサッカーをしたいのかを考えましょう。
強いチームに行けば厳しいレギュラー争いが待っています。小学生チームだと全員出場を目指すチームも少なくありませんが、公式戦などでは実力に応じた選手選考があるはずです。また、人数の多いクラブチームでは、選抜チームのAチーム、育成チーム(選抜チームに入れなかった)のBチーム(人数によってはCチーム以降も)などレベル分けしたチームで公式戦にエントリーする場合があります。
必ずしも強いチームが子供に取って良いチームとは限りません。小学生時代は試合に出場することでサッカーを心から楽しめます。
メモ
親の負担などを考えるとクラブチームの方が楽です。ただし、クラブチームは人数が多くなりがちなのでトップチームの試合に出れないこともあります。育成チームまで含めれば試合には出場できます。
チームの育成方針や指導者の指導方法は?
勝利至上主義、育成優先などチームにはさまざまな育成方針があります。厳しい競争をして勝利のみを目指すチームもあれば、全員出場などの育成を優先するチームもあります。
勝利至上主義で実力不足で試合に出れない、育成重視で実力はあるのに出場時間が少なくなるなど一長一短です。チームに入ったからには親の口出しは絶対にNG。何を重視するのか家庭の方針をはっきりとしておくことが大事です。ここがブレるとこんなはずではなかったと後悔してしまいます。
繰り返しますが、チームの「強さ」だけで判断するのはやめましょう。
また、ドリブル主体のチーム、パス主体のチームなどなどサッカーのスタイルもさまざまです。チームのスタイルに応じた練習がメインになります。どういうプレーが得意なのか、どういう選手になりたいのか選手としての希望に合ったチームを選びましょう。
スケジュールは?
練習スケジュールはチームによって様々です。
クラブチームは平日3日・休日2日が標準的。サッカー少年団は平日もしっかり活動するチームもあれば休日しか活動しないチームもあります。指導者の仕事や人数によって状況は異なります。
練習も学年毎に練習するチームもあれば、低学年と高学年、2学年毎など、部員や指導者の人数によってさまざまです。また、学年が変わる毎に練習の曜日などが変わることもあります。習い事などとの兼ね合いがある場合は注意しましょう。
通うことができるのか?
練習に小学生が通えるのか?親は送迎ができるのか?それぞれの事情に応じて通えるのか通えないのかを判断してください。せっかく気に入ったチームがあっても通えないのでは仕方がありません。
【超簡単】少年サッカーチームの見つけ方
近くにどんなチームがあるのか分からない場合は次の方法で調べることができます。
- HPで検索する
- 知り合いから紹介してもらう
- サッカースクールのコーチに紹介してもらう
HPで検索する
まずはジュニアサッカーNEWSのようなサッカーの情報サイトで検索してみましょう。トップページから地域と都道府県を検索できるので、お住まいの都道府県のページを開いてみましょう。
リーグの情報を検索すると4種(小学生年代)のリーグ戦情報が掲載されています。リーグ戦の戦績を見ればチーム名とある程度はレベルが把握できます。
知り合いから紹介してもらう
兄弟がサッカーをしていた知り合いなどがいればチームの評判などを教えてもらいましょう。
サッカースクールのコーチに紹介してもらう
すでにサッカースクールなどに通っていればコーチから紹介してもらいましょう。
ただし、大事なことは情報や口コミだけで判断しないことです。チーム名を教えてもらえたら実際に練習や試合の様子を見学してください。選手の表情。指導者の声かけ。保護者の雰囲気。あるいは荷物の整理整頓やあいさつなどピッチ外の様子。実際にこのチームで子供がサッカーをして楽しめそうか想像してみましょう。
ある程度候補が固まれば、実際に体験練習に参加しましょう。そして最後は子供の意見が一番大事です。
「サッカーを一番楽しめそう!」と感じるチームがお子さんにとってはベストなチームです。
興味のあるチームは実際に練習や試合の様子を見学するとチームの雰囲気がわかると思います。また、知り合いなどの評判などの口コミも大いに参考になります。あるいはサッカースクールなどに通っている場合はコーチからおすすめのチームを紹介してもらうこともできます。
ポイント
HP・口コミ・サッカーコーチなどの紹介→実際に試合や練習の様子を見学してみる→体験練習に参加する→子供が「楽しかった」と感じるチームが最幸のチームです。
参考記事
【超重要】子供に合うチームは子供がサッカーを楽しめるチーム
上記の内容をそれぞれの家庭の実情に合わせてチームを選びましょう。
個人的にはチーム選びで一番のポイントは「子供がサッカーを楽しめるかどうか」だと思います。選手は溌剌とプレーできているか?指導者は高圧的に指導していないか?保護者は笑顔で選手のプレーを見守っているか?
チームに関わる選手・指導者・保護者の表情や声かけなどを見るとチームを取り巻く雰囲気がわかるものです。ここなら心からサッカーを楽しめそうだと思えるチームが子供にとって一番のチームなのは間違いありません。
ポイント
少年サッカーチーム選びの最重要ポイント=子供がサッカーを楽しめること
メモ
サッカーの楽しさとは?
自分で好きにプレーできる:指導者が求めるプレーを強要していないか?
のびのびとプレーできる:ミスを責められないか?前向きな声かけをしているか?
やっぱり試合が楽しい:レベルを問わず試合でれるのか?
強いだけが良いチームではありません。子供がサッカーを楽しめるチームが子供に一番合うチームです。サッカーを楽しめば自然とサッカーが上手になります。
おわりに
今回は『少年サッカーチームの選び方』について解説しました。チェックしてもらいたい5つのポイントを紹介しています。勝ち負けよりも子供がサッカーを心から楽しめるチームを選ぶのが大事です。これから小学校・中学校・高校と長いサッカー人生が続きます。
小学校時代の試合の勝ち負けは過ぎてしまえば大したことではありません。「サッカーが楽しい」という気持ちを育むことがこれから先の長いサッカーライフを考えた時には一番大事なポイントだと思います。
ポイント
当ブログではサッカーと勉強の両立をテーマにしています。というのは、サッカーばかりで全く勉強をしないサッカー少年をたくさん見てきたからなんです。サッカーで上を目指す気持ちはわかりますが、同時にとても厳しい世界であることも認識しておくべきです。
「ウチの子、サッカーばかりでぜんぜん勉強しないの」と言っていたお父さんやお母さんによく出会いました。「勉強しない~」とは言っていますが、実際に困った顔をしているわけではありません。確かに小学校時代はサッカーだけを頑張っていても何も困りません。むしろ大好きなサッカーを楽しんでいる姿をみるのは親としてもうれしいものです。
しかし、中学からはそうはいきません。いきなり中学生になったら勉強をはじめるのは無理があるんです。やっぱり小学校からの種まきが大事です。すぐに高校入試がやってきます。「ウチの子、ぜんぜん勉強しないから受験は待ってください。」なんてできるはずがありません。
サッカーで忙しい…、思春期真っ最中…、親が勉強しろと言っても言うことをきかないのは容易に想像できると思います。だからこそ小学校の時にすこしだけでも勉強をしてほしいいのです。
当ブログではサッカー小学生にオンライン家庭紙教師(個別指導)をおすすめしています。オンラインを使えば、サッカーで忙しくてもスケジュール調整が自由自在です。週に1回1日1時間。これをつづけておけば中学校からの勉強にスムーズに移行できます。
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参考記事
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