はじめに
はじめてのチーム選び。(我が家も悩んだなぁ~。)
何を基準に選んだらよいのかわかりません。サッカー少年団とクラブチームって何が違うの?サッカー少年団は保護者の負担が大きいの?気になるポイントはたくさんあると思います。それなのに意外と情報が少ないのです。
今回の記事では、はじめてサッカーチーム選びをする保護者に向けて『サッカー少年団とクラブチームの違い』を詳しく解説します。
この記事を書いたのはこんな人
- 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
- 九州地方在住の二児の父親。
- 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
- 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
- サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。
当ブログのテーマは?
このブログではサッカーと勉強の両立をテーマにサッカー少年の保護者の方に役立つ情報を発信しています。長男のサッカーを通して多くのサッカー少年たちと出会った来ましたが、サッカーに夢中になるあまりに勉強を疎かにしている人があまりにも多い。「サッカーばかりして勉強は全然(苦笑)」という言葉を何度耳にしたことでしょうか?勉強もしっかりと取り組んでいれば、高校や大学、そしてその先の選択肢も広がります。大好きなサッカーを長く続けることができるんです。興味のある方は他の記事もチェックしてみてください。
>>少年サッカーチームの選び方を完全解説!失敗しないためのチェックポイントは?
クラブチームとサッカー少年団の違い【6選】
サッカー少年団とクラブチームの違いを、次の6つの観点から解説していきます。保護者の方は負担がどれくらいあるのか、費用がどれくらいかかるのか、などなど気になるポイントがたくさんありますよね。詳しく解説しているので最後まで読んでみてください。
- 目的・運営
- 費用
- サッカーのレベル
- 練習環境
- 保護者の負担
- 試合
【クラブチームと少年団の違い】目的・運営
クラブチームの目的・運営
「サッカーのレベルアップ」を目的として、教えることを仕事としているサッカー専門家が指導を担当します。選手の人数に直結するので、結果にはシビアになりがちです。
サッカー少年団の目的・運営
「スポーツを通して青少年の心と体を育み、人々をつなぎ地域作りに貢献する」ことを目的として、主に地域のボランティア指導者や選手の父親が指導を担当します。
そもそもの目的や運営が違うので競技レベル・費用・保護者負担などが違ってきます。クラブチームにも成績重視や育成重視などなど指導方針やスタイルがあるのでチェックしておきたいですよね。両者の違いを理解した上でチーム選びをしてください。「チームに何を求めるか?」を明確にすることがチーム選びのファーストステップです。
【クラブチームと少年団の違い】費用
クラブチームの費用
指導者の給料やその他の経費を月謝でまかなうため、月謝が高くなります。クラブによってさまざまですが、私たちの地域では5000円~8000円が相場です。月謝以外にもウェア代(ユニフォーム・練習着・移動着・カバンなど)や練習試合の経費(バス代・グランド利用費)や遠征費などが必要です。
メモ
ほとんどのチームは試合会場への移動はチーム所有のマイクロバスを利用します。バス利用代がかかるのはそのためです。
サッカー少年団の費用
自治体からの補助を受けていたり、小学校を無料で利用して練習しているので、月謝はほとんどかかりません。
長男の所属少年団は月額800円で半期に4800円支払っていました。ここから練習に必要な道具や消耗品を購入していました。基本的に指導者はボランティアです。休日の昼食代程度が補助される程度でした。ユニフォームを購入するだけで、練習着や移動着なども個人のものを利用していました。遠征も経費をかけずに行うように工夫しています。部費の管理も親が会計係として行っていました。
費用が安く抑えられる分、親の負担も増えてしまいます。
【クラブチームと少年団の違い】サッカーのレベル
クラブチームのサッカーのレベル
本格的にサッカーをしたい選手が集まるので、サッカーに対する意識やレベルは高いです。但し、チームカラーがあり、強豪チームには上手な選手が集まる傾向があります。また、多くの選手がチームにいるので、大会にはレベル分けされたチームで出場するケースがあります。
例えば、トップチーム・Bチーム・(Cチームなど…以降は部員数による)に分けます。トップチームは勝利至上でBチーム以降は全員出場などチームカラーが反映されます。トップチームはレギュラー争いや勝敗などシビアな側面もあります。育成や勝敗の結果を求める親も少なくありません。
サッカー少年団のレベル
地元の選手が集まって活動します。選手によってサッカーが上手くなりたい、仲間と遊びたい、などなどと目的がさまざまです。そのためサッカーのレベルや意識にばらつきがあります。それでも強豪(ほとんどが古くからの伝統チーム)のサッカー少年団には地域を越えて選手が集まるケースもあります。長男のチームは1学年に10名の選手がいました。下の学年の上手な選手は飛び級して出場することができました。
【クラブチームと少年団の違い】練習環境の違い
クラブチームの練習環境
サッカー場(土・人工芝)・フットサルコートなど練習環境はチームによってさまざまです。人工芝コートで練習できるチームは人気も高くなる傾向があります。遠くからも選手が集まってくるので、練習会場への送迎や帰宅時間が遅くなることも想定しておきましょう。平日3日が練習で週末は試合(もしくは練習)というチームが標準的です。
サッカー少年団の練習環境
地元の小学校や公園・グランドなどで練習をします。地元の選手が多いので帰宅時間も遅くなることはありません。お父さん指導者で活動している場合は週末のみ活動するチームもあります。長男のチームは平日4日が練習で週末は試合(もしくは練習)でした。週末の試合は学年カテゴリー(U12・U11・U10など)に分かれて試合にいくのでお父さんコーチが帯同していました。
【クラブチームと少年団の違い】保護者の負担
クラブチームの保護者の負担
練習会場への送迎以外は保護者の負担はほとんどありません。試合会場への移動は練習場所に集まってチームのマイクロバスで移動します。会場準備などの手伝いもありません。遠征などへの付き添いもありません。親は個人的に試合の応援をするだけです。
サッカー少年団の保護者の負担
選手の保護者が協力してチーム運営をするので、保護者の負担は大きいです。試合会場への車出し、自チームで試合をする場合は試合会場の準備・お茶出し、部費や備品の管理、チームの連絡、試合の審判など、すべて選手の保護者がお手伝いをしています。できる人ができる範囲で協力するのでしょうが、我が家は何も協力できませんというスタンスは通用しないかもしれません。
ただし、密度の濃い活動ができるので、親同士のつながりも強まるなど悪いことばかりではありません。チームメイトは我が子同然になるので、その後の活躍にも興味が湧いてきますし、実際に活躍している様子を聞くと嬉しくなります。
メモ
チームのレベルにもよりますが、ジュニア時代はほとんどの週末に試合があります。サッカー少年団だと車出しや空き時間の子供の安全管理などの仕事があるのでほとんどの週末がサッカーで一日がなくなります。我が家では濃密な時間を楽しむことができました。しかし、そこまでの負担は困るという方は注意してください。クラブチームは試合でもお手伝いは一切不要なので自分のペースで応援に参加するだけです。
【クラブチームと少年団の違い】試合
中学生からは中体連とクラブとでは運営が違うため中体連主催大会とクラブチーム主催大会に分かれています。しかし、小学校年代ではサッカー協会主催の大会に参加するので、クラブチームもサッカー少年団も同じ大会に参加します。
サッカースクールという選択肢も
クラブチームかサッカー少年団の2つ以外にもう一つ、サッカースクールという区別があります。Jリーグチームが運営しているサッカースクールやクーバーコーチングやバルサスクールなどが有名です。サッカースクールはサッカーの技術向上を目的としており、クラブチームやサッカー少年団とは違い試合には参加しません。
チーム選びで後悔しないためのポイント
我が家のチーム選びのエピソード
我が家は共働き。送迎が難しかったので地元で通える範囲の中から選びました。小1になるとすぐにチームに入団。
本当はクラブチームに入りたかったのですが、通える範囲になかったのでサッカー少年団に入団しました。チームの戦績やトレセンの選出状況など確認して、私(=父親)が練習を見学した後に子供が練習を体験して入団を決めました。
通える範囲では一番強かったのが主な理由です。結果的にはよい指導者やチームメイトに恵まれて満足だったのですが、改めて振り返るともっとしっかりと考えるべくだったとも思います。
低学年の時は親子サッカーやサッカースクール、更に言えば別のスポーツなどを経験してから、U10(小4)からリーグ戦がはじまるので、新小4春休みくらいのタイミングでチームを選んでも全然遅くないと思いました。4年生くらいになると子供のサッカーのレベルや熱量も分かってきますし、親も情報収集する時間があります。低学年からチームに入ってしまうと高学年から移籍するのは子供の心理的な負担になる場合があります。
強いクラブチームでサッカーをするのも憧れたものですが、強豪チームであれば1学年に30名以上の選手がおり、チームをレベル分けします。トップチームに入れる保証はありませんし、レギュラー争いも熾烈になってきます。小学生年代は試合にでることが何よりも大事なので背伸びしたチーム選びをすると苦労するかもしれません。
我が家のサッカー少年団でのエピソード
少年団では親も運営に携わります。私自身もサッカー経験者なのですがサッカーのことは一切口だしせずにチーム責任者とお父さんコーチに任せていました。その代わり、送迎や会場準備などできる範囲でお手伝いをしました。確かに親の負担は大きいのですが、チームメイトのお父さんやお母さんもサッカーと子供が大好きで、そうした方々との活動はとても楽しかったです。卒団後も定期的に集まりサッカー談義や子育て談義に花を咲かせています。
少年サッカーには残念ですが昔ながらの指導が残っているチームも見かけます。高圧的な指導、レギュラーと補欠の色分け、などなど。チームの勝利のためには子供(選手)を駒のように扱い目を覆いたくなる場面もみかけました。
チームを選ぶときはチームの強さよりもチームの雰囲気をしっかり観察してください。子供がのびのびとサッカーができる環境を与えてあげることが目先の勝利よりも大事だと思います。クラブチームとサッカー少年団では親の負担が全然ちがいますが、そこの違いよりも子供が一番サッカーを楽しめそうなチームを選ぶことが何よりも大事です。
チームを選ぶ時には練習を体験しましょう!
参考記事
サッカー少年団という選択を考えている方に伝えたいこと
サッカー少年団は古くからある日本のシステムです。親(あるいは地域住民)のボランティアによって運営がされています。地域によってはすばらしい運営がされていて、「入りたい!!」と思えるサッカー少年団があるかもしれません。(長男のチームはそうでした)
サッカー少年団を選択したら、「わが子がサッカーが上手になること」や「チームの勝ち負け」だけに目を向けないようにすることが大事だと思います。親も団を運営する一員として、所属する子供のサッカーを通した健全な育成に関わっているという意識を持つことが大事です。
サッカーが大好きなだけでなく、子供が大好きな家庭が集まってきます。濃密な6年間を過ごすことができるのがサッカー少年団の魅力だと思います。
おわりに
この記事を読んで下さった方は、これからお子さんのサッカーライフがはじまるのかもしれませんね。ぜひ、親子でサッカーライフを楽しんでくださいね。
ポイント
当ブログではサッカーと勉強の両立をテーマにしています。というのは、サッカーばかりで全く勉強をしないサッカー少年をたくさん見てきたからなんです。サッカーで上を目指す気持ちはわかりますが、同時にとても厳しい世界であることも認識しておくべきです。
「ウチの子、サッカーばかりでぜんぜん勉強しないの」と言っていたお父さんやお母さんによく出会いました。「勉強しない~」とは言っていますが、実際に困った顔をしているわけではありません。確かに小学校時代はサッカーだけを頑張っていても何も困りません。むしろ大好きなサッカーを楽しんでいる姿をみるのは親としてもうれしいものです。
しかし、中学からはそうはいきません。いきなり中学生になったら勉強をはじめるのは無理があるんです。やっぱり小学校からの種まきが大事です。すぐに高校入試がやってきます。「ウチの子、ぜんぜん勉強しないから受験は待ってください。」なんてできるはずがありません。
サッカーで忙しい…、思春期真っ最中…、親が勉強しろと言っても言うことをきかないのは容易に想像できると思います。だからこそ小学校の時にすこしだけでも勉強をしてほしいいのです。
当ブログではサッカー小学生にオンライン家庭紙教師(個別指導)をおすすめしています。オンラインを使えば、サッカーで忙しくてもスケジュール調整が自由自在です。週に1回1日1時間。これをつづけておけば中学校からの勉強にスムーズに移行できます。
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参考記事
我が家の文武両道の実体験体験を情報発信をしています。興味をもっていただけたら他の記事もチェックしてみてください。