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中学受験をする理由は何?:中学受験と高校受験を比べてみると…

はじめに

私が住むような地方都市では、まだまだ公立指向が根強く、中学受験はそれほど人気がありません。

そんな中ですが、長男は中学受験をして中高一貫校に進学しました。

入学してみての率直な感想ですが、

入試に合格して入学した同級生なので精神年齢も似通っており、よい友達に恵まれています。また、受験を選択したご家庭なので教育に対する価値観も共有できます。

親子で受験してよかったとつくずく思っているんです。

今回の記事では中学受験を選択する理由を紹介します。

さらに、中高一貫校と公立中学校から高校入試を経て高校に進学する場合での違いを我が家の身近な例を交えながら紹介します。

この記事を読んで分かること

中学受験をおすすめする理由や高校受験をする場合との違いを理解できます。

この記事を書いたのはこんな人

 ロクバン

  • 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
  • 九州地方在住の二児の父親。
  • 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
  • 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
  • サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。




 

中学受験をする理由

ロクバン
中学受験をする理由を紹介します。

理由はさまざまだと思いますが、これから紹介するのが主だった理由だと思います。

  1. 高校受験がないので先取りカリキュラムで大学受験に有利
  2. 附属大学にそのまま進学できる。もしくは、指定校推薦が充実している
  3. やりたいこと(部活や留学制度)を全力で取り組める
  4. 時代にあった最先端の教育(ICTなど)を受けることができる
  5. 施設が充実している
  6. レベルの高い、あるいは価値観を共有できる友人ができる
  7. 地元の公立中学校では物足りない、あるいは不安
  8. 中学受験が当たり前

ちなみに我が家は長男と長女は中学受験をして中高一貫校へ進学しました。

長男は1と6、長女は2と6が、中高一貫校への進学を決めた大きな理由です。

 

中高一貫校へ通ってみて思うこと…

さて、長男が中高一貫校に通ってみて実際に思うことは、

「中学受験をして良かった」

という満足感なんですよね。

たしかに、中学受験のために小学校時代に費やした時間やお金は我が家のようなふつうのサラリーマン共働き家庭にとっては少なくありません。

それでも、それ以上のものを、中高一貫校で得ることができた思っています。

ここからは、長男の実話を交えて中高一貫校の良さを紹介していきますね。

そもそもなぜこんな話をするかと言うと

先日、仕事の都合で長男を練習後に迎えに行けませんでした。(長男は中学時代、中高一貫校に通いながら外部のクラブチームでサッカーをしています。こちらの記事で紹介しています)

長男は電車で帰宅したのですが、その電車に小学校時代の同級生がたまたま乗り合わせていたそうです。

長男は中学受験をして中高一貫校へ進学。

一方、その彼は中学受験をするも、国立大学附属中学校に不合格。その後、公立中学に進学し、A塾に通塾しながら、高校受験で県立トップ校の合格を目指しているようです。

小学校時代に塾に通っていた二人がどんな中学時代を過ごしたのか気になりますよね。

費用対効果は?

その友人は県立トップ校を目指して、中学受験後もA塾の通塾を継続。

一方、長男は受験後は塾を退会して、学校での勉強一本にしぼりました。スタサプの動画授業で学校の授業の補強をしているだけです。

A塾(仮称)は地元では超有名。市内の県立トップ校A高校(仮称・偏差値69)の定員280名中、実に約120名がA塾の出身。おおよそ1学年の45%A塾出身ということになります。

「A高校を目指すのであればA塾に入れ!」はまさにデフォルト。

更に、A塾のSコース(A塾は学力別のクラス設定をしており、超難関私立高校を目指すZコース・県立トップ校を目指すSコース・県立上位高校を目指すAコースがある)に入ることが求められます。

まずは入塾テストでクラスを振り分けられ、その後、定期的に行われるクラス編成テストでクラスが移動することになります。

入塾テストでは余程の実力がない限り、下位クラスからスターすることになります。その後、クラス編成テストで上のクラスに昇格して行くのが一般的なルートです。Sクラスに入りたければ比較的早い時期から入塾するのが鉄則で、早ければ早いほどクラス編成試験でのSクラス昇格が現実味を帯びてきます。

中3からの入塾では遅いというのがもはや定説のようです。

さて、A塾では学年が上がるにつれて、かつ、クラスが上がるにつれて、授業料が上がるシステムになっています。

(ひねくれた言い方をすると、課金ゲームの様相で、親の資金力が問われます。しかし、これも受験競争では避けては通れない現実ですね。授業料の高い所は親の経済力も高く、学力の高い生徒が集まりがち。一方で安い所は…。)

A塾の授業料の詳細はHPで発表していないのですが、聞いた話などを総合すると、下記のようになっています。

A塾の学年毎の必要経費

  • 中1  約21,000円~26,000円
  • 中2  約22,000円~32,000円
  • 中3  約33,000円~40,000円

※上記値段はクラスのレベルにより変動。レベルが上がるほど授業料も高くなります(授業数が増える関係で)。

加えて、教材費・模試代・長期休暇中の講習代などが必要になるんですね。決して安くはない額ですよね。

ちなみに、長男の中学校の学費は月額41,300円(諸経費込み)

関連記事私立中高一貫+塾なし中学生の長男の学費を紹介

長期休暇中の講習代なども含めれば、中3にもなるとむしろ、中高一貫校の方が有名塾よりも安いくらいです。ちなみに長男は中学時代は一切通塾していないので、教育費は学費のみです。




 

学力は?

 

中学受験と高校受験とで学力がどうなるか気になりませんか?

先日、教育業界大手の模試を受験しました。長男の中学校では中3で高1内容を学習するので、中3生が高1の模試を飛び級で受験します。

詳細は記載しませんが、A高校の高1平均偏差値はさすがの65オーバー。一方、長男の中学校の中3学校平均偏差値は、市内県立2番手校とほぼ同水準に着地しました。

首都圏や関西圏の超進学校に比べれば随分と見劣りするのでしょうが、地方の水準で言えば、そこまで悲観する数字ではありません。当然、長男の中学校のトップレベルの生徒は県立トップ校の平均偏差値を超える生徒もいます。

トップレベルの生徒で県立トップ校の、アベレージの生徒で県立2番手校の高校1年生と同程度の学力を中3の段階で習得していると推測できます。

実際に、数学は青チャートで演習していますし、英語はプログレズ21(中高一貫校用のテキスト)を使っているので、物差しは異なりますが、英検2級レベル程度の内容です。

メモ

長男は中3で英検2級に合格できました。英語塾は通っていません。授業内容が中3時点で高校内容に入っているので学校の勉強だけで合格できました。公立中学校の教科書レベルだとさすがに無理で、2級に合格しようと思うと英語塾などで対策が必要だと思われます。

学習内容が、身についているいないは個人差があります。それでも、学習内容のレベル感で言えば、確かにほぼ県立高校の上位校の1年生レベルの学習内容と言えそうです。

中高一貫校では先取り学習をするのが一般的です。もちろん、長男の中学校でも先取りをしています。

先取り学習のスピードについていけないとなると6年間苦労することになるのでしょうが、仮に県立高校トップ校に合格できる(あるいは目指せる)レベルの生徒であれば、十分についていけるはずです。

高校入試のために時間を費やすかわりに先取りをする方が大学入試で有利になると個人的には思っています。

参考

我が家の地域を例にすると

県立トップ校は偏差値70→上位2%になります。地元中学校の1学年の人数は約200人→上位2%となると→学年で5番以内に入っているのが基準になります。学年5番以内の生徒なら、間違いなく長男の中学校の先取り進度についていけるはずです。そう考えると、学力の高い生徒は高校受験を目指すより、中高一貫校で先取り学習をする方が、明らかに大学入試で優位になると私自身は確信しています。

 

さて、高校受験をどう捉えますか?

高校受験の代わりに1年先取り学習をすれば、多くの生徒たちが県立上位校レベルの学力を中3で習得することができそうです。

何か特別なことをしているのではありません。高学力の中学生だと早めに中学内容の学習を済ませ、高校内容の学習に進めば、しっかりと理解をしていくものです。ただ、足止めされてるに過ぎません。できないのではなく、やっていないだけ。

メモ

地方に在住だと中高一貫校の優位性に気づいていない場合が多いと思います。中高一貫校も広報活動にもっと注力すべきなのかもしれませんね。私立と公立が競い合うことでもっとよい教育が提供できるようになるのではないでしょうか。

費用面で考えても、実は私立中学校と塾では大差がないこともわかります。

もちろん、通塾せずに、あるいは3年からの1年間の通塾で県立トップ校に合格する生徒もいます。一概には言えませんが、我が市の場合、約45%の生徒がA塾出身という事実を踏まえれば、塾なし、あるいは3年からの通塾で県立トップ校に合格するのは非常に狭き門だと言えそうです。また、当然ですが、受験なのでいくら塾にお金を費やしても合格する保証は一切ありません。

高校進学すれば、授業料軽減措置を受けることができます。世帯収入によっては公立でも私立でも授業料に大差はありません。しかも、県立高校が不合格の場合は私立高校に進学することになるので、授業料の差はほとんどないのが現状です。

 

高校受験がないからこそ…

長男を見てても思うのですが、特に男子にとっては、中学3年間は思春期真っ最中。親の思う通りには子供は動かないと思っておきましょう。内申点制度など、受験は中学生男子には不確定要素が多いと感じませんか??

中学時代を受験に費やすのも悪くはないのですが(せっかく、勉強するなら、受験勉強するよりは、先取り学習をした方が大学入試には効果的だと思います…)高校受験のない中高一貫校だからこそ出来る、自分の好きなことに夢中になれる時間はとても貴重です

長男は全国大会出場を目指してハイレベルなサッカーに挑戦しました。必ずしも望んだ結果は得ることができませんでしたが、勉強の心配をせずに、サッカーにのめり込めた時間は貴重なものです。大学受験に向けて勉強色の強まる高校時代には経験できない事になるでしょう。

高校からは大学受験に向けて勉強をすることができます。それもこれも小学校時代に周りのサッカー少年に先駆けて中学受験をしたおかげです。

本人も今では中学受験をしたことを喜んでいます。

首都圏では中学受験が一般的で、中高一貫校を選択する家庭が多いと思います。しかし、我々のような地方都市では、公立志向が色濃く、私立中高一貫校を目指しての中学受験はまだまだ一般的ではありません。だからこそ、中学受験の方が合格しやすいという側面も…。

費用面でも公立と大差のない時代です。むしろ塾をオプションにすれば塾なし中高一貫校の方が安いくらいです。是非、中高一貫校も選択肢に入れて検討してみてはいかがでしょうか?高校受験がないことで、有意義に時間を使うことができるはずです。

 

終わりに

長男の友達の中には中高一貫校に通いながら塾に通っている生徒もすくなくありません。

幸い、長男はスタサプなどを使いながら授業についていけているようです。

我が家のような資金力に限りがあるサラリーマン家庭にとっては私立中学校+塾では資金的に厳しいというのが正直なところなんですよね。

高校からは、長男が求めれば、塾に通わせるつもりではいますが。

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参考記事

>>【中学受験生必見】サッカー部の強い中高一貫校【九州地区】

>>中高一貫校のメリットとデメリットを紹介する【経験者目線・3選】

>>中学受験とサッカーの両立は可能?サッカー大好き小学生の中学受験体験記

>>中高一貫校に通いながらサッカージュニアユースクラブチームに所属する中学生の一日

>>中学受験とサッカークラブチームセレクションは両立できる?

 




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