目次
はじめに
私は中高一貫校で教師をしています。これまでに多くの生徒と関わってきましたが、中には東大・京大・医学科に合格した生徒もいます。
学年トップレベルの中学生や高校生には共通した特徴があり、ほとんどの人が実践している学習法があります。
偏差値70は、全体の上位約2%に相当。100人中2番の実力です。もちろん、地頭が誰よりも優れているのがあるのかもしれませんが、決してそれだけではありません。これまでに積み上げてきた圧倒的な勉強時間によって偏差値70超えを実現しているのです。
この事実は押さえておきましょう。
今回の記事では『偏差値70越えの人たちの特徴と学習法』を徹底的に紹介していきます。彼らの勉強への姿勢や学習方法を見習えば、偏差値70越えするとは言いませんが、誰だって成績を上げることができるはずです。
この記事の結論
偏差値70の人の特徴・学習方法・勉強時間などが分かる。彼らの勉強の取り組み方を参考にすれば誰でも成績が上がるはず。
「自分も見習って成績を上げたい!!」と思った人は最後まで読んでみてください。
この記事を書いたのはこんな人
- 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
- 九州地方在住の二児の父親。
- 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
- 長女は偏差値40台の中高一貫校に入学。楽しく学校生活を送っています。
- 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
- サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。
メモ
私の勤務校では大学に合格した卒業生が後輩に合格体験談を話す合格報告会があります。旧帝医学部に現役合格した生徒の体験談は印象的でした。元々の学力が高いのかもしれませんが、勉強量も圧倒的です。こちらの記事で成績が上がる人の勉強方法を紹介しています。」
偏差値70超えの中学生と高校生
偏差値は母集団のレベルで意味合いが変わります。中学生なのか?高校生なのか?あるいは、受験した模試によっても偏差値が示すレベルが変わります。ここは押さえておきましょう。
メモ
偏差値はその集団の中で自分がどの位置にいるかを表す指標です。偏差値50(中央値)に対して自分がどのレベルか?
得点では自分が周りと比べて良いのか悪いのかがわかりませんが、偏差値は自分の位置(レベル)を示します。つまり、集団内での自分の位置(レベル)を示す指標になります。
この前提を踏まえて、高校受験を目指す中学生と大学受験を目指す高校生で偏差値70越えを定義してみます。
中学校で偏差値70と言えば、超難関私立高校・学区トップの県立高校
高校で偏差値70と言えば、受験科目(数)によって変わりますが、東大・京大・医学部・早慶
に進学するレベルに相当します。いずれも超難関です。
【3選】偏差値70越えの人たちの特徴
偏差値70越えの人たちの特徴を3つ紹介します。
- 素直
- 集中力がある
- 戦略的に考える
それぞれ解説していきます。
【偏差値70超えの人の特徴】素直
学力の高い生徒は驚くほど素直です。ほぼもれなく素直です。
素直だからこそ、教師のアドバイスを聞き入れて実践します。勉強の仕方や教材などをアドバイすると必ず実践するのです。そして、少しずつ自分流にアレンジしてものにしていきます。また、課題、テスト、などなど、ときには無茶振りまでも確実にこなしていきます。
これだけ素直にアドバイスに従えば成長しますよね。素直さは成長に不可欠です。
【偏差値70超えの人の特徴】集中力がある
学力が高い生徒が集中力があります。容易に想像できますね。
授業中の集中力は驚くほど高いです。必ず教師(や板書)を見て授業を受けているので、教えていると頻繁に目が合います。教師の質問にもすぐに反応します。ほとんどの内容を授業中に理解していくので効率が良いですよね。後は繰り返し演習をして学力を定着していきます。
メモ
まずは勉強机を整理整頓しましょう。余計なものを何も置かないのがベスト。机の上に余計なものがあると気が散って集中できません。
長男の机をこっそり撮影してきました。ステッカーが気になりますが、机の上に何も置かれていないのはいいですね。
【偏差値70超えの人の特徴】戦略的に考える
学力の高い生徒は物事の考え方が常に戦略的です。だから、効率よく努力ができます。
英文読解を例にしてみます。
英語長文は一文ずつの英文で成り立っています。一文の英文は単語が文法に従って作られます。単語と文法を押さえて一文ずつを解釈できるようになると、英語長文は読みこなせるようになります。次第に難易度を上げていくことで最終的には難解な英語長文を読みこなせるようになります。
こうした戦略的な考え方が出来るの努力に無駄がありません。
メモ
学習時間・間違った問題・なぜ間違ったか?などなど。勉強の気づきなどを記録に残していきましょう。人は忘れるものです。記録に残しておくことで問題点をフィードバックしてより良い勉強に修正していきましょう。
偏差値70越えの人たちの学習法【3選】
続いて偏差値70越えの人たちの学習法を紹介します。
- 基礎を完璧にする
- 一冊の問題集を完璧に仕上げる
- 人に説明できるレベルまで理解する
個別に解説していきます。
【偏差値70超えの人の勉強法】基礎を完璧にする
応用問題は基礎問題の組み合わせです。学力の高い人ほど驚くほど基礎を大切にして完璧に仕上げているものです。
ここでも、完璧がキーワード。基礎問題を知っているのではなく、身につけている(自分のものにしている)レベルで習得して欲しいのです。
例えば英単語。一つの単語を1秒で言えるレベルまで完璧にします。意味を思い出すのに時間がかかるようなら難解な長文読解やリスニングに対応できるはずがありません。完璧な基礎力があってこそ応用問題を解くことができますよね。
【偏差値70超えの人の勉強法】一冊の問題集を完璧に仕上げる
一冊の問題集を完璧に仕上げるのことで知識に漏れがなくなります。
新しい問題集を買った時が一番モチベーションが高いものです。最初だけ解いて投げ出してしまった問題集はありませんか?偏差値70越えの人たちはこんなことはありません。すべての問題が解けるようになるまで、何度も何度も解き直します。途中で投げ出す人と全てを完璧にする人では圧倒的な差ができるのは明白ですね。
一冊の問題集を極めるという意識で勉強に取り組んでみてください。
参考記事偏差値70越えの人たちが実践する『解き直し学習法』を紹介
【偏差値70超えの人の勉強法】人に説明できるレベルまで理解する
理解できたかどうかの基準は人に説明できるかどうかです。人に説明するには深いレベルでの理解が必要となります。
知識を吸収するのがインプットだとすれば、問題を解くのはアウトプットです。知識をアウトプットできるようになってようやく問題が解けるようになります。人に説明するのは究極のアウトプット。人に説明できるレベルで理解が深まれば知識が自分のものになっています。
参考記事成績が上がる正しい勉強法を現役教師が解説
偏差値70越えの人の学習時間
偏差値70超えの人たちの圧倒的な勉強量
気になるポイントですよね。平日5時間以上、休日10時間以上などと言われているかもしれませんが、私が彼らと接してきた感想では、「ひたすら勉強している」といった感じなんです。
時間を決めているというよりも、常に勉強しているのです。「息をしているように勉強をする」と表現されることがありますが、勉強するのが当たり前です。
何時間などと考えずにひたすら貪欲に勉強しています。ただひたすら勉強に熱中。そこまでしないと上位2%にはなれないのです。
参考記事【高校入試】中学生の偏差値ごとの勉強方法・学習時間を考えてみた!
私の勤務校での偏差値70越えの人たちは?
私の勤務校では大学に合格した卒業生が後輩に対して受験勉強のアドバイスをする合格報告会があります。旧帝大医学部に合格した生徒の合格体験談が実に印象的でした。
高校1年生の終わりからスマホアプリで管理していた学習時間は受験を迎えるころには6300時間を超えていたそうです。
何時間勉強したかが大切なのではなく、「とにかく勉強量では負けてはいけないですよね(笑顔)」とサラッと言っていました。彼女の学校生活を見ていても辛そうな様子は見たことはありません。本人も言っていましたが、「むしろ受験を楽しんでいた」そうです。
おわりに
偏差値70超えの人たちは努力の天才
偏差値70超えの人たちはかなりの労力と時間をかけて勉強に取り組んでいるのがわかりますよね。決して才能だけではないのです。努力していないと偏差値70を超えることなんか出来ません。
偏差値70越えの生徒 ➡ 圧倒的な量の努力
偏差値70越えの人たちはこれまでに圧倒的な量の努力を費やしてきたことを忘れてはいけません。つまり「努力の天才」なんです。才能だけで偏差値70にはならないですよね。
私なんかは、我が子がダラダラと勉強しない様子を目にすると、「勉強しなさい」とついつい口に出してしまいます。よい結果にはならないのはわかっているのですが…。反省の日々です。
偏差値70超えの勉強法を学ぶ
トップレベルの勉強の極意を知りたいと思いませんか?上達の秘訣は「真似」です。勉強の取り組み方を真似るのが成長の近道。
東大に合格した人たちの勉強法こそ志望校に合格する最高のメソッドです。そんな勉強の極意を直接東大生から学べるチャンスがあることをご存じでしたか?
現役東大生による最高峰のオンライン個別指導【スタディコーチ】では東大生が志望校合格まで完全にサポートしてくれます。スタディーコーチの画期的なところは勉強を教えるよりも勉強方法を教えることに主眼を置いているところです。コーチ型の学習支援サービスで、受講生の勉強をしっかりとサポートしてくれます。
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それなりに学力のある生徒なら改めて勉強を教わらなくても自分で理解していけます。勉強を教えてもらうことよりも志望校合格までの道のりを教えてもらうことが求められているのです。塾に通っていても成績が伸び悩んでいたり、自分だけの勉強に限界を感じている人にこそ知ってもらいたい学習サービスです。
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