目次
はじめに
そう思いがちですが、実際には違うんです。
地域差はありますが、特に公立高校では内申点が合否に占める割合は非常に高いのです。
一般入試や推薦入試、どちらにしても内申点が非常に大事になります。
私たちの地域での実情はこちらで紹介しています。
今回の記事では高校受験では超大事な内申点について、算出方法や内申点の上げ方を詳しく紹介していきます。
この記事を書いた人はこんな人
ロクバン
- 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
- 九州地方在住の二児の父親。
- 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
- 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
- サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています
内申点って何?
高校入試と内申点
内申点とは「調査書点」「評定」とも言われ、中学校から受験先の高校に提出される「調査書(内申書)」に記入される評定のことです。
簡単に言うと、お子さんがもらう通知表の各教科の評定のことと思ってもらったらいいと思います。
公立高校入試で対象となる学年の内申点は都道府県によって異なるので注意が必要です。
1〜3年生の評価を均等に算出した内申点を使う場合もあれば、3年生の評価のみで算出した内申点を扱う場合もあります。自分の受験する都道府県の事前のリサーチが必要となりますが、1年生の評価も必要とする都道県が多いので、言い換えれば1年生から高校入試が始まっていると考えることもできそうです。
内申点の計算方式は
「9教科×5段階=45点満点」
で算出されます。
入試の合否判定に使用する割合は、都道府県や推薦入試と一般入試で違います。例えば、東京都の一般入試では、「学力試験:内申点=7:3」になっています。
こちらも事前のリサーチが必要となります。
大手予備校サイトなどが全国の高校入試情報をまとめていますので、参考にしてください。
内申点の決まり方
2020年度から導入される新学習指導要領では、育成すべき資質・能力の三つの柱を定めました。
- 何を理解しているか、何ができるか:「知識・技能」
- 理解していること・できることをどう使うか:「思考力・判断力・表現力等」
- どのように社会・世界とかかわり、よりよい人生を送るか:「学びに向かう力、人間性等」
【資料】新しい学習指導要領の考え方ー中央教育審議会における議論から改定そして実施へ
こうした三つの柱を評価するために、3つの観点から観点別に評価する方法(=観点別評価)へと評価方法が変わりました。
ポイント
結果重視(=テスト結果)から過程重視(授業態度・提出物など)へ
観点別評価の3観点は
- 「知識・技能」
- 「思考力・判断力・表現力」
- 「主体的に学習に取り組む態度」
抽象的な表現でわかりにくいですね。実際の学校生活に当てはめてみましょう。
- 「知識・技能」→定期テストの点数・小テストの点数など
- 「思考力・判断力・表現力」→グループディスカッション・プレゼンテーション・学習レポート・授業中の発言・ノートなど
- 「主体的に学習に取り組む態度」→振り返りシートなど
メモ
定期テストの問題を知識を問う問題(=基本問題)と思考力・表現力などを問う問題(=応用問題)に分類して出題することもあります。
3観点がそれぞれ、上記の定期テスト・グループディスカッション・振り返りシートなどを活用して3段階(A・B・C / ◎・○・無印など)で評価されます。
- ◎◎◎ → 5
- ◎◎○ → 4
- ◎○○ / ○○○ / ◎◎無印 / ◎○無印 → 3
- ○○無印 / ◎無印無印 / ○無印無印 → 2
- 無印無印無印→1
のように自動的に評点が決まります。この基準は学校によって違います。
実際の通知表の例です。
各教科が3観点に分かれています。
上段=「知識・技能」中段=「思考力・判断力・表現力」下段=「主体的に学習に取り組む態度」
です。3観点
国語は「知識・技能」○「思考力・判断力・表現力」○「主体的に学習に取り組む態度」○で、評点は3、社会は「知識・技能」◎「思考力・判断力・表現力」○「主体的に学習に取り組む態度」◎で、評点は4、ついうことになります。
繰り返しになりますが、「テストの点数が良いだけでは良い評価がもらえない」ということをしっかり理解しましょう。テストと90点取って「知識・技能」◎でも、振り返りシートを出さずに「主体的に学習を取り組む態度」が無印だと3の評価しかならないということなるのです。
内申点は高校入試に大きく影響する
内申点は、高校入試の合否に大きな影響を与えます。一部の私立高校一般入試以外のすべての高校受験で内申点が合否判定に使われるのです。試験で良い点をとるだけでは合格は勝ち取れません。
内申点を上げるには
テストの点数が良いだけでは良い評価がもらえません。まずはこのことをしっかり理解しましょう。
その上で3つの観点を意識して学習に取り組んでください。そうすると、自然と内申点が上がるはずです。
内申点を上げるためのポイントを5つに絞ってみました。
- テスト(定期テスト・小テスト)の得点を上げる
- 積極的に授業に参加する
- 提出物は期限内に必ず提出する
- 副教科も手を抜かない
- 授業を休まない
ここまでに説明した3観点の評価から内申点が算出されます。つまり、内申点をあげるには3観点を意識することが大切です。
ポイント4つ。
1.テスト(定期テスト・小テスト)の得点を上げる
テストの点数をあげる事がまずは大事。定期テストはもちろん、小テストも手を抜かないようにしましょう。
テストはふだん先生が授業で説明する内容や宿題などで取り組んだ問題から出題されます。難問に取り組む前に、こうした基本事項をしっかり身に付けましょう。アウトプット(=問題を解く)ことを意識して繰り返すことが大事です。
忙しいサッカー少年は勉強時間を確保できていますか?クラブチームに所属しているとテスト前も休みがないなんてことも大いにありえますね。毎日、コツコツと積み上げることを意識しましょう。
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忙しいサッカー少年がサッカーと勉強を両立するのにオススメなのがスタディサプリ(スタサプ)
口コミを紹介
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わからないところがあった時に、どの動画を見ればいいのかがすぐ見つけられないのが不便そうでした。アプリに付随した学習ガイド?などのようなものが冊子であれば、親も一緒に必要な動画を探してあげられるのに、と思ったことがあります。
中学生の母親
スタサプの評価をまとめてみると
メリット
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使い方は色々で、先取り学習用や授業の復習用に活用できます。
映像授業を上手く活用すれば、効率よく学習できます。我が家もスタサプを使って勉強とサッカーの両立を進めてきました。
受験まで時間が限られていることを考えると、悩んでいるのがもったいない気がします。まずは試してみてください。
参考記事
勉強が苦手な生徒は集団塾では苦手を克服できない【スタディサプリをオススメ】
主に「知識・技能」の評価に影響します。但し、定期テストの出題内容が、基本問題で「知識」、応用問題・記述問題で「思考力・表現力」を問うのように分類されている場合もあります。
2.積極的に授業に参加する
われわれ親世代とは授業がすっかり変わっています。先生の一方的な講義から生徒が積極的に授業に参加するアクティブラーニングが行われています。
メモ
これまで多かった教員の一方的な講義形式の授業ではなく、生徒が能動的に考え学習に参加する教育法。正しい知識の習得ではなく、正解のない議論を通して問題解決へのアプローチを身に付ける教育法
アクティブラーニングの導入によって、授業中に行われるグループディスカッション、ディベート、プレゼンテーション、実験、発表などは積極的に参加しましょう。
もちろん、副教科の実技も大切です。体育や音楽などが苦手だからという理由で消極的にならないように。授業中に寝る、騒ぐ、などは問題外です。主に「思考力・判断力・表現力」の評価に影響します。
3.提出物は期限内に必ず提出する
提出物は必ず期限内に提出しましょう。また、ワークのただ答えを写しただけとか、ノートも板書を写しただけでは不十分です。丁寧に色分けするなど工夫をしてみましょう。
特に振り返りシート(学習の記録)は非常に大切です。中身に拘って提出しましょう。振り返りシートは主に「主体的な態度」の評価に影響します。
4.副教科も手を抜かない
副教科も手を抜かないように。体育の実技が良くてもテストや提出が悪いと評価が良くなりません。
実際に長男所属のクラブチームの選手でも体育の評価は3しかもらったことがないとのことでした。実技が良くても、定期テストや振り返りシートが悪ければ4や5をもらうことはできないのです。
5.授業を休まない
授業を休んでいるようでは、そもそもテストで高得点を望めませんよね。そればかりか、授業内で行われる体験活動や実技も受けれないことにもなります。授業を休まないのは最低限ですよ。
まとめ
一番のポイントは
「結果重視」から「過程重視」
に変わったことです。
毎日の授業や課題をきちんとこなしていくことが最大の対策です。
さらに、もう一つのポイントは、
「相対評価」から「絶対評価」
に変わったことです。
友達と比べて優れているか劣っているかではなく、「教科担当が求めることをきちんとこなしてきたかどうか」がが大切です。
内申点次第で高校の進路先が大きくかわります。自分のためだと思ってがんばりましょう。
参考記事