目次
はじめに
『中高一貫校の高校1年生(=長男)が意外にも(いや順当なのか??)何を勉強したらいいのかイマイチわかったいなかった』というちょっと残念な内容がテーマです。今回は英語に関して、何を勉強したらいいのかを解説します。ひょっとするとお子さんが勉強をしないのは何を勉強したらいいのかわかっていないのが原因なんてことがあるかもしれません。
さて、まずは結論ですが、
結論
英単語と英文法をできるだけ早く仕上げよう。
興味のある方は最後まで読んでみてください。
この記事を書いたのはこんな人
- 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
- 九州地方在住の二児の父親。
- 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
- 長女は偏差値40台の中高一貫校に入学。系列大学の看護学部進学を目指しています。
- 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
- サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。
中高一貫校で医学部を目指す長男のちょっと残念なエピソード
高1の2学期になりようやく勉強のモチベーションが(少しですが…)上がってきたようです。以前に比べて家でダラダラと過ごしている時間が減ってきました。(おっ、よい傾向だね。)
というのも、同じサッカー部で医学部を目指しているチームメイトが真面目に勉強に取り組みはじめたからなのです。友達から刺激を受けて勉強のモチベーションが上がったということですね。この辺りのエピソードは別の記事で紹介しています。何はともあれ親としては嬉しい限りです。
さてそんな長男なんですが、ふとしか会話の中で、「数学は何を勉強したらいいのかわからないよね…」とボヤいていました。「おい、そんなんで大丈夫か??」と頭がクラッとしてしまいましたが、そこは冷静に「学校でやっていることをしっかりやったらいいんじゃない?」ともっともらしいアドバイスをしました。
問題は数学だけでなく他の教科も何を勉強していいのかイマイチはっきりしていない様子です。今回は英語をテーマとして取り上げますが、英語に関しては、学校で出された宿題をなんとかこなしているようです。悪い訳ではないのですが、自分にとって一番大切なことも勉強に加えられると良いですよね。
高校1年生が英語で一番勉強するべき事
高校1年生がしなければいけない英語の勉強はシンプルに2つです。高校1年生というよりも英語の勉強を本気ではじめるならまず最初にしなければいいけない事です。
英単語
英文法
もう少し深掘りします。
英単語と中学と高校で習う英文法を身に付けましょう。この最初の壁を越えれば英語が読めるようになり成績があがります。大切なポイントが一通りマスターすることなんです。
メモ
新学習指導要領によると
【小学校】600~700語 【中学校】1600~1800語 【高校】1800~2500語 【合計】4000~5000語
例えば、数学なら二次関数を理解すれば二次関数の問題が解けるようになります。同じように日本史なら江戸時代を理解すれば江戸時代の問題が解けるようになります。
英語はそれとは違い、単語を100個覚えても、英文法の時制を理解しても英文は読めるようにならないのです。なぜなら100個以上の新出単語と時制以外の文法で書かれた英文でできているからです。中学生なら中学の必須単語(1600~1800語)を全部覚え、教科書にで習う全ての文法を理解して、はじめて英文がよめるようになるのです。とにかく全体像をつかむのがポイント。
ポイント
英語の成績をあげるには全体像をつかめ!
1単語1単語をしっかり覚えるよりも、一気に全部覚える。文法項目を一つ一つ理解するよりも、まずは全部を一通りする。このことを意識してみてください。
1単語10秒で覚えれば、中学必須単語の1600語を覚えるのに16000秒(約4.4時間)でできます。1日2時間半勉強すれば2日で終わります。忘れてしまうのは仕方ありません。まずは回転数を意識すること。とにかく全体像を意識しましょう。何度も繰り返すことで記憶に定着してきます。
文法も同じです。薄い問題集を使えば、数日で英文法を一通り終わらせることができます。英単語と同じで全体像をつかむことを意識しましょう。
あとはとにかく繰り返すのです。ゆっくりとすすめるのではなく、速く終わらせて回転数を増やしましょう。
英単語を完璧にする
英単語ターゲット1900を完璧に覚えてください。全てを覚えれば、高校で読む英文の単語のほとんどがわかるようになります。英語に自信がないひとは英単語ターゲット1200からはじめてもよいかもしれません。ポイントはできるだけ早く仕上げることです。意味だけはわかるようにしましょう。
学校で単語帳を指定されている場合はその単語帳でもOKです。ただし、単語テストがある場合は一旦その進度は無視して先に先に進みましょう。学校の単語テストが復習になるように先取りしてしまうのがポイントです。
さらに、英単語を覚えます。その時に意識して欲しいポイントです。
発音で覚える
繰り返す
アウトプットを意識する
発音で覚えよう!
ローマ字読みで覚えていませんか?例えば”Monday”を”モンディ”と読んだりすることです。あるいは"Thursday"は読めないので覚えにくいと感じたりしませんか。極端な例かもしれませんが、読めない単語は覚えられませんし、聞き取れません。音声を聞いて発音しながら覚えるのが鉄則です。
とにかく繰り返そう!
一度覚えただけでは忘れてしまいます。繰り返し覚えることで記憶が定着していきます。”日曜日”の意味を見たら"Sunday"と発音していきます。日本語を見て発音していくなら時間はかかりません。1単語を何分もかけて覚えるよりも、何回も繰り返す方が記憶に定着します。
アウトプットを意識しよう!
上で説明した繰り返すにも関係しますが、アウトプット(使う、思い出す)を意識するのが大事です。覚えるだけなら忘れてしまうものも、使う(思い出す)ことで定着します。苦手な人はインプット(覚える)ばかりでアウトプット(使う)が不足している人が多いです。アウトプットを意識するだけで必ず学力が上がります。
参考記事
>>【中高一貫校英語教師が選ぶ】2023最新版・高校生におすすめ英単語帳3冊を紹介!
英文法を完璧にする
高校で学習する英文法を完璧にマスターしてください。学校の教科書とワークで良いのですが、オススメは『英文法・語法 Vintage』です。
テキストのField 1文法からField2語法までをできるだけ早く仕上げましょう。ここでも学校のペースは一旦無視してください。とにかく自力で早く仕上げること。学校の授業が復習になるようにするのがベストです。このテキストの最大の良さは著者の米山達郎先生の解説授業の動画が見れることです。解説を読んでもわからない場合は動画を参考にしましょう。
勉強方法を紹介します。といっても簡単です。
【ステップ1】 問題を解答する
各章ごとにテキスト右側の問題を解答しましょう。解き終わったら答え合わせをしてください。
【ステップ2】 解説を理解する
問題の正解や不正解よりも、テキスト左側の解説を理解することが大事です。解説を熟読してしっかりと理解しましょう。どうして理解できない場合は解説動画を見て下さい。
【ステップ3】 英文の意味を理解する
解説が理解できたらテキスト右側の問題の英文の意味がわかるか確認してください。文法を理解した上で英文の意味がわかるようにするのが大事です。
この3ステップを何回も繰り返し、Field1からField2までを完璧に理解してください。2周目以降はわからない問題のみ繰り返したのでOKです。
参考記事
>>【中高一貫校英語教師が選ぶ】2023最新版・大学受験用英文法問題集・参考書のおすすめ3冊を紹介!
>>英語が苦手な人向け。絶対に苦手が克服できる英語の勉強法を紹介!
英単語と英文法をマスターした先にあるものは
ターゲット1900とVintageをマスターするべ高校で学習する英語の基礎固めは完璧です。ここまでくれば授業で習う英文もすっかりとわかるようになっているはずです。あとは精読・多読・リスニング・英作文など自分に必要な分野を勉強していけばびっくりするほど英語の成績が上がるはずです。がんばってください!
おわりに
今回は英語の勉強内容について解説しました。
『英単語と英文法を完璧にする』
英語が苦手な人はそもそも単語を覚えていません。単語を覚えても文法を理解していないと英文を読むことができません。英語が苦手な人のほとんどは英語嫌いで勉強を避けている人がほとんどです。逆に言えば、英語の勉強から逃げずにまずは英単語と英文法を完璧にすることに注力すれば必ず英語の成績があがりますよ。