目次
はじめに
長男はサッカーと両立しながら中学受験に臨み、無事に第一志望の中高一貫校に合格することができました。中学時代は外部クラブチームでサッカーを本気でがんばり、高校からは勉強に軸足を移しつつ(ビッグマウスで恥ずかしいのですが)医学部進学をめざしています。サッカーと勉強の文武両道を目指してきた中で経験したことを情報発信しています。
今回の記事では、『サッカークラブチームから中学校部活に移籍するとどうなるのか?』というテーマで我が家の体験談を紹介します。
長男は地元のサッカークラブチームに入団しました。これまでに多くのJリーガーを輩出するなど、地元では名門の街クラブです。長男の世代は地域リーグの所属してインターシティカップまであと1勝まで勝ち上がりました。1学年で50名の選手が入団。残念ながら、途中で4名の選手が退団して中学部活に移籍しました。
主だった理由は
- 試合に出れない
- 勉強と両立できない
です。
クラブチームに入団したものの
「試合に出れないから面白くない」
「勉強と両立できずに成績が下がってしまった」
などの理由でクラブチームから部活に変わろうかと悩んでいる選手やその保護者も少なくないですよね。
この記事のポイント
サッカークラブチームから部活への移籍について、実際の手続きや実例がわかります。
この記事を書いたのはこんな人
- 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
- 九州地方在住の二児の父親。
- 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
- 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
- サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。
クラブチームから部活へ移籍するには?
【クラブチームから部活へ移籍】移籍したらすぐに試合に出れるの?
そうですよね。とても気になるポイントです。
部活に変わっても、移籍が認められずに試合に出れないのではシャレになりませんよね。
高校では選手の引き抜きができないように、高体連主催大会では、転校(移籍)後、6ヶ月未満の選手は出場が認められていません。
しかし、中学校ではほとんどの大会でこのような制限がありません。そのため移籍手続きが完了すると大会に出場できます。
つまり、
クラブチーム退会→登録抹消→部活入部→登録完了→試合出場資格
手続きが完了すれば、試合出場に関しては問題ありません。
第2節 移籍の手続き
第22条 [アマチュア選手がアマチュア選手として移籍する場合]アマチュア選手がアマチュア選手として移籍先チームへ移籍したいと申し出た場合、移籍元チームは当該移籍を承諾しなければならず、かつ、名目のいかんを問わず、当該移籍に対して対価を請求することができない。
(参照元)サッカー選手の登録と移籍等に関する規則[JFA]
移籍自体は移籍元が拒否することができない規則になっています。
実際に移籍したらどうなるのかが気になりますよね。
【クラブチームから部活への移籍】移籍したらどうなる?
部活に移籍したことで、「試合に出れて楽しい(笑)」こともあるし、「時間にゆとりが出来て勉強ができるようなった(笑)」こともあり得ます。
もちろん、それぞれその逆もあり得る訳です。
環境を変えることをきっかけにして、意識を変えて、状況が好転することもあります。それでも、環境を変えたとしても、意識が変わらなければ、状況が好転しないことだったあり得るのです。
何が正解かではなく、自分が選んだ道が正解になるように努力するしかないと思うのです。
せっかく環境を変えたとしても、意識が変わらなければ、結局は何も変わらなかったということにもなりかねません。
クラブチームから部活へ移籍した現実は?
【クラブチームの現実】チームの快進撃とは裏腹に…
ここからは、「クラブチーム所属のサッカー少年が中学部活でサッカーをしていたら??」というタラレバ話です。
長男は地域リーグのクラブチームに所属していますが、立ち位置は「補欠」。公式戦出場時間はなんと「0分」でした。(おいっ)
一応、本人の名誉のために言うと、ジュニア時代はトレセンにも選出され、所属チームでは主力選手として活躍していました。
それなりの選手だとしても、所属するチーム事情によっては3年間補欠ということも十分ありえます。
特に中学年代では,発達段階に差が付きやすく、フィジカルが強いか弱いかで評価がガラッと変わることはよくあります。
【部活の現実】部活だって楽しいやん
しかも、それなりに『楽しい」らしいのです。(へぇー)
長男のことを少しだけ説明しますね。
中高一貫校に入学しましたが、その学校のサッカー部はそれほど盛んには活動をしていません。そこで、中学時代は本気でサッカーに取り組むためにクラブチームに入団しました。高校からは勉強にシフトするため部活でサッカーを続けています。
部活の中学3年生は、7月の総合大会終了後に引退して、新チームに移行します。長男の中学校も同様です。
しかし、長男の学校は中高一貫校なので高校受験がありません。そこで高校の部活に(体験入部と称して)参加しているのです。(高校から部活に入部する)長男もクラブチームがオフの日には高校部活に参加させてもらっているのです。いや〜ありがたい。
こういう所も、高校受験のない中高一貫校の良いトコですね。そこで、長男は中学部活組(全員知り合い)と一緒に高校生に混ざってサッカーをしています。
失礼ながら練習メニューが良いわけでも、指導者が素晴らしいわけでもないんです。
それでも、自分達でメニューを考えて工夫して練習しているようです。(やらされている訳ではないのがいいんでしょうね。なんだかんだで、学力が高い子たちなので集中力も保てるのもメリットか?)
勝つことや上手くなることを目標にすれば、もの足りないかもしれませんが、楽しくサッカーをするのには十分な環境です。
参考記事サッカージュニアユース選手がレギュラーになれなかった時の対処法
【クラブチームから部活へ移籍】日々の生活はどうなるの??
長男の中学校と所属クラブの実例で紹介しますね。
まずは部活の練習スケジュールです。
学校の方針で水曜日と日曜日は部活ができません。練習は月・火・木・金・土の週5回。時間は16:00〜17:45まで。18:00には完全下校で19:00までには帰宅します。週末は土曜日に半日練習もしくは練習試合で、日曜日は完全にオフになります。
部活練習スケジュール
- 平日:月・火・金 16:00〜17:45 帰宅時間:19:00
- 休日:土曜日 (原則 半日)
- オフ:水・日
メモ
教師の働き方改革の影響で平日1日と土日のいずれかは部活を休みにする学校が増えています。部活で土日ともに終日活動しているのは今となっては一部(私立)強豪中学校のみと限らるのではないでしょうか。
中高一貫校で勉強優先とい方針があるにしても、かなりゆとりのあるスケジュールですね。
一方でクラブチームは、練習は火・水・金・土・日の週5回。時間は平日は18:30〜20:30まで。帰宅時間は車で迎えに行っても21:30。週末はほぼ終日練習試合か遠征でなくなります。
クラブチーム練習スケジュール
- 平日:火・水・金 18:30〜22:30 帰宅時間:21:30
- 休日:土・日 終日 (原則 練習試合・遠征 ただし練習の場合は2時間)
- オフ:月・木
どうですか?サッカーが生活に占める割合が全然違いますね。時間があるから勉強するとは限りませんが、部活でならゆとりある生活ができそうです。
参考記事サッカージュニアユースの部活とクラブチームの違いを紹介
部活の戦績とクラブチームの戦績を比べてみると??
次に主な戦績。まずは中学部活から紹介します。
部活戦績
- 中体連新人戦(中2.11月):区内大会リーグ戦敗退
- 市民体育祭(中3.5月):トーナメント2回戦敗退
- 総合大会予選(中3.7月):区内大会リーグ戦2位→市内大会トーナメント1回戦敗退
- 全日本U15フットサル選手権(中3.8月):市内大会2位→県大会予選リーグ敗退
メモ
フットサルに関しては私たちの市ではクラブチームは不参加でした。中学部活(主に人数が少なくて11人制サッカーでの活動が困難な中学が中心)のみで予選が行われ、見事に県大会の切符を手にしました。おめでとう!!
一方で、長男所属のクラブチームの戦績。
クラブチーム戦績
- U13クラブユース選手権(中1 11月):県大会3位→地域大会1回戦敗退
- U 14クラブユース選手権(中2 11月):県大会5位→地域大会(コロナ禍により中止)
- U15クラブユース選手権(中3 7月):県大会免除→地域大会ベスト16敗退
- 地域リーグ戦(中2 3月~中3 11月):現在のところリーグ最下位
※長男 公式戦出場時間0分
チームの快進撃とは裏腹に本人は苦戦を強いられています。
現在まで公式戦は未出場。カップ戦やトレーニングマッチでJ下部チームや強豪チームとの対戦があり、ハイレベルなサッカーを楽しめていますが、公式戦特有の経験ができないのがなんとも残念です。
試合に絡めないのは正直悔しいですし、チームの躍進を素直に喜べなかったというのが率直な感想でした。親としてはやっぱり我が子が試合で活躍する姿を見たいですよね。
一方で部活は、コロナ禍で練習も制限され、練習試合も十分にはこなせませんでした。また、長男のクラブに比べると、やっているサッカーの質は全く異なります。それでも、公式戦に出場し、フットサルではありますが、県大会に進出もすることができたのも事実です。
参考記事我が子がサッカーチームで補欠になったときに親が取るべき行動【3選】
そんなクラブチーム補欠選手が部活をしてみると
先日、高校部活の練習試合に参加させてもらいました。
相手チームは近隣の県立高校。試合は35分×3本。長男もしっかりと出場機会をいただきました。ありがとうございます。
試合レベルは普段見慣れたものとは全然違います。技術が不安定なのでボールが落ち着きません。蹴り合う展開が増えてしまい、単純なスピードやパワーで勝負が決まりがちです。
長男はアンカーのボジションに入り、ボールが頭上を行き交う場面が多かったのですが、ボールを受ければ、うまく捌いたりしながらチャンスクリエイトをしていました。
お世辞にも上を目指すレベルとは言い難いのですが、(クラブチームとは違い)同じ学校の選手と工夫して勝利を目指すのは楽しいと言っています。
勝利や育成を目的にしたら物足りない。それでも、サッカー自体を楽しんだり、限られた戦力で工夫したりする経験も悪くはありません。
>>クラブチーム出身サッカー選手が弱小高校サッカー部で活動している話
まとめ
さて、皆さんはどう感じましたか?
「どちらがいいかはサッカーに何を求めるか次第。」
これが結論だと思います。
移籍したからと言ってすべてがうまくいくわけではありません。
部活では時間のゆとりがあるので勉強との両立は可能でしょう。クラブチームでサッカーをしていたのなら、部活では試合にでるのは、それほど難しいわけではありません。
何事にもメリットもあればデメリットもあります。物事にはオモテとウラがあるのと同じです。どちらから見るかで見え方が変わってくるものですよね。
大切なことは、ジュニアユースチームを選ぶ時には、何を求めるのかを明確にして、はっきりとした「軸」を親子で共有しておくことです。
そして、自分が決めた環境の中で最善を尽くすことだと思います。最善を尽くすことさえ忘れなければ、最悪の選択にはならないし、自分を成長させることもできると思います。
部活に変わるにしても、変わらないにしても、そこで全力を尽くさなければ、環境を変えても何も変わらないなんてことにもなるものです。
我が家の体験談
勉強せずにダラダラしているのを目にすると、「勉強しなさい。」とついつい言いたくなりませんか?
私は言いたくなります。(苦笑)
オフの日くらい勉強して欲しい。切実な願いではありませんか?
「勉強しなさい。」と言われても、「はい、わかりました。」なんて絶対にならないですよね。
「うるせぇ」と謎に切れられて、雰囲気が悪くなるのがオチです。(我が家も何度も経験しています)
親以外の誰かに、「勉強しなさい。」と言ってもらいたいし、なんなら、噛みつかれてもらいたいくらいです。
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