目次
はじめに
※この記事にはプロモーションが含まれます
高校生になって英語が全くわからなくなった。
英語が全くできなくて勉強する気になりません。
英語の偏差値は40台。どうやって勉強していいか全くわからない。
「中学校までは大丈夫だったのに、高校になってから急に分からなくなった。」
そう感じている人はいませんか?確かに英語は高校から一気に難易度が上がります。
英語は文系に進んでも理系に進んでも必ずついて回ります。大学入試を目指すには絶対に避けては通れません。だからこそ、悩みは深いですよね。
今回の記事では『英語が全くわからな・出来ない高校生向けの苦手克服ルート』を現役の中高一貫校英語教師が徹底解説をします。
苦手な英語を克服したいと考えている人は最後まで読んでください。
私は中高一貫校で英語の教師をしています。これまでに東大や京大、医学部など難関大学に合格した生徒をたくさん指導してきました。もちろん、英語が苦手で受験勉強に苦労した生徒もいましたよ。長年の受験指導で得た知識をもとに情報発信をしています
この記事を書いたのはこんな人
- 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
- 九州地方在住の二児の父親。
- 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
- 長女は偏差値40台の中高一貫校に入学。系列大学の看護学部進学を目指しています。
- 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
- サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。
英語が全く分からない・出来ない理由は何?
英語が苦手な理由
英語が苦手な人は
- 英単語を覚えていない
- 英文法を理解していない
人がほとんどです。身に覚えはありませんか?
単語の意味を知らないと英語の意味はわかりません。英文法を理解していないと感覚で英文を読んでしまいます。当たり前といえば当たり前なんですが、これでは英語はわかりません。
まずは英単語を覚えて、英文法を習得するところからはじまります。
英単語と英文法をおろそかにすると英語が分からない。
英語の勉強をしているのになかなか成績が上がらない
勉強していないから英語がわからない。これは当然です。まずは勉強をはじめましょう。
問題は勉強をしているのに成績が上がらない。こういう人達です。勉強しても成績が上がらないというのではあまりにも辛すぎます(涙)
英文を移して、単語の意味を調べて、英文を全訳して、英文を覚えて・・・・。先生のアドバイスのまま学校の授業中心の勉強になっていませんか?確かに大事な勉強ではあるのですが、大切なポイントが抜け落ちてしまっています。
英語の根幹は英単語と英文法。ここの習得が不十分なのです。ここを習得しないと授業中心の勉強スタイルではなかなか成績が上がりません(涙)
英語が全く分からない・出来ない人の苦手克服ルート
英語学習の順序
一般的に、英語学習は「英単語・英熟語」→「英文法」→「英文解釈」の順で進みます。「英単語・英熟語」の学習には終わりがありませんが、まずは中学レベル~高校初級レベル英単語を覚えたら英文法の学習に進みましょう。
メモ
英単語・英文法・英文解釈を同時並行で勉強していませんか?これだと時間がかかりすぎてしまいます。成績があがっている実感が伴わないまま時間だけがかかってしまいます。こうなるとモチベーションの維持が大変ですよね。完璧をめざさなくていいです。まずは一通り終わらせることを意識してみましょう。一点突破です。
英語苦手克服ルート
上記のルートを基礎レベルで完成させるのが今回紹介する英語苦手克服ルートです。
例えば歴史だったら江戸時代を理解すれば江戸時代の問題なら解けるようになります。でも、英語は違います。
不定詞を理解しただけでは英語が読めるようにはなりません。なぜなら英文は不定詞以外の文法も含まれた英文で書かれているからです。つまり、英語は全体像を掴まないことには「わかった!」という実感が得られにくいのです。
基礎レベルで英単語・英熟語、英文法、英文解釈の全体像を掴もう!!
英語苦手克服ルートの具体的な進め方
【英語苦手克服ルート】中学英語の総復習
中学英語に自信がなければ中学校英語の総復習からはじめましょう。中学校時代はわからなかったことでも改めて勉強しなおすと理解できるものです。
3年間分の内容が一冊にまとめられている、『中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本』に取り組みましょう。簡単な説明で中学3年分の内容が説明されています。全体像を理解することを意識しながら取り組んでみましょう。この一冊を仕上げたときには中学校英語に自信が持てるようになります。英語の苦手を克服するための最初の1冊としては最適な本です。
中学内容をある程度理解している人はこのテキストを飛ばして次のステップからははじめてください。
【英語苦手克服ルート】英単語・英熟語
新学習指導要領によると必要な英単語数は
- 小学校 600~700語
- 中学校 1600~1800語
- 高校 1800~2500語
- 合計 4000~5000語
まずは中学校から高校基礎までに必要な単語を覚えましょう。使用教材は『英単語ターゲット1200』
このテキストでは、中学レベル英単語・英熟語200語+高校必修単語1200語+高校必修熟語300語の合計1700語が収録されています。
この単語帳の単語を覚えてしまうことで、高校基礎レベルの英文に出てくる単語がわかるようになります。単語を覚えてしまえば(おそらく感じていた)英語を読むときの苦痛がなくなります。がんばりましょう!
スピード×回転数を意識して進めましょう。
具体的手順は
- 日本語の意味を隠して英語を発音(正しく発音できない場合は公式アプリターゲットの友の音声を利用)
- 日本語の意味を頭の中で想起
- 想起できないものはチェック
スペルは書けなくてもOKです。英単語を正しく発音してすぐに意味が頭の中で想起できるようにしましょう。意味を覚える(インプット)だけでなく、意味を想起する(アウトプット)ことが大事。アウトプットを意識することで英単語が自分の力になるのです。
■英単語学習のポイント
- 英単語を正しく発音→すぐに意味を想起
- 繰り返しが大事
- アウトプットが大事
この方法だと1単語5秒でできます。100単語×5秒=500秒(約8分)で100単語をチェックできます。1セット10分で繰り返せば17セット170分(約3時間)で単語帳を1周できます。これくらいのスピード感でひたすら繰り返すことが大事。
【英語苦手克服ルート】英文法 / 英文解釈
英文法は『高校とってもやさしい英文法』、英文解釈は『高校とってもやさしい英文解釈』を使います。
この2冊に関しては、同時進行ではなく、『高校とってもやさし英文法』→『高校とってもやさしい英文解釈』の順で学習しましょう。
2冊もと平易な英文を簡単な内容とイメージしやすいイラストを使って解説しています。書き込み式になっていて取り組みやすいです。
『高校とってもやさしい英文法』は中学からの復習編・本編1~本編5の5編構成、『高校とってもやさしい英文解釈』は序章・第1章~第3章の4章構成になっています。
こちらもスピード重視で取り組んでください。経験上、土日の週末を使えば、2冊とも終了できると思います。少なくとも3回は繰り返しましょう。
ポイント
わからないところをわかるようにするのが学習です。もっともシンプルな勉強方法は間違えた問題の解説を理解してわかるようにする。この繰り返しです。ただし、問題がまったく解けない場合などは、単元そのものを学びなおすほうが効率が良い場合があります。
例えば、不定詞の問題を解いて、ほとんど問題が解けない(間違える)のであれば、不定詞を学び直す必要があります。単元の学び直しに役立つのが映像授業です。自分が学び直したい単元を映像授業を使って学び直しましょう。【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服を使えば有名講師が超わかりやすく授業をしてくれます。映像授業を使うのがコスパもタイパもベストな学び直し方法です。
映像授業で自力で理解する自身のない人は家庭教師(個別指導)を活用しましょう。オンライン家庭教師(個別指導)なら対面型よりもコストを抑えることができます。家庭教師(個別指導)はコマ数を増やすと費用もかさむので目的(例えば英文法の総復習など)を絞り込むのが大事です。
気になる方は体験授業や個別面談で相談してみましょう。
当ブログおすすめのインターネット個別指導(家庭教師)
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【英語苦手克服ルート】全体像を理解したら音読を
1ヶ月を目安にこの段階までクリアしましょう。(大変ですか?とにかく期限を区切って期限内で終わらせましょう。ダラダラとやって終わらないのが一番ダメですよ)
何回も繰り返して全体像を掴むことを意識するこが大事です。ひとつだけ頭に入れておいてもらいたいのは、ここまでの学習ではまだ成績が上がらないということなのです。ここまでせっかく頑張ったのに成績が上がらずにモチベーションを失ってしまってはもったいないです。
大事なのはこれからです。ここまでで身に着けた英単語と英文法の知識を使って英文の音読をします。この音読を続けることで驚くほど英語力が伸びて、英語の偏差値が上がります。やればやるほど英文が読めるのを実感できるはずです。
具体的な勉強方法を解説していきます。テキストは『5STEPアクティブ・リーディング』を使います。
このテキストは一つの英文を使って4技能を鍛える練習方法をわかりやすく解説してあるのです。これが実に秀逸で、テキストの【本書の進め方】に従って取り組みましょう。
具体的な英語のトレーニング方法です。英文の音読をすることで英語が自然な形で身につきます。
①サイトトランスレーション音読
意味のカタマリ(チャンク)毎に日本語の意味を頭の中で確認しながら音読をします。
例えば、
Independent from the sun's energy(太陽のエネルギーから離れて)/ animal and plant life(動物や植物の生命は)/ at the bottom of the ocean(海底で生息している)/ is unexpectedly abundant and unusual.(想像以上に多様で独特である。)
のように、
英文を読みながら( )内の意味を頭の中で確認しましょう。英語の語順で英文の意味を理解するのがポイントです。
意味のカタマリ(チャンク)とその意味がわかならい人は意味のカタマリとその意味が書かれているテキストを選びましょう。テキストを参考にしながら理解してください。
②センテンス音読
意味のカタマリ(チャンク)を理解できるようになれば、語順通りにわかるスパン(範囲)を広げながら音読しましょう。最終的にはピリオドまで一気に読んで語順通りに頭の中で意味を確認しながら音読をしましょう。
③スピード音読
頭の中で意味を取りながらの音読のスピードを少しづつ速めていきます。自分の限界のスピードで音読することでCDの音声がゆっくりに聞こえてきます。共通テストのリスニング問題では145~165wpmで読まれています。それよりも速いスピードで音読して意味を取ることができるようにしましょう。
メモ
wpm:words per minuteの略
1分間で英語を読める単語数のことです。165wpmだと1分間に165単語のスピードで読まれています。
④リズム・イミテーション音読
音声を真似(イミテーション)しながら音読しましょう。イントネーションや音の変化(脱落や連結)に気をつけながら完コピするつもりで音読しましょう。「CDを聞く→音読する→CDを聞く→音読する」を繰り返して納得できる音読をマスターしてください。発音ができるようになると音声が聞き取れるようになるのです。
⑤シンクロリーディング音読
CDを聞きながら全く同じペースで同じように音読をします。音声を完コピして音読しながら頭の中でしっかりと意味をとりましょう。
⑥シャドーイング(音読)
CDを聞いて英文を見ないで音読をします。CDから流れる音声を聞いて少し遅れて影(シャドー)のように後追いしながら英語を言いいきます。
⑦(日→英)トランスレーション(音読)
日本語の和訳(英語のカタマリごとに訳されたスラッシュ訳)を見ながら英語に訳(トランスレーション)しながら英語を言います。
しっかりと理解できている英文をこの7つの音読方法を使って繰り返し音読練習をしてください。練習が終わったころにはその英文は読めて、聞けて、話せて、(書く練習をすれば)書けるようになっています。
英語音読の4つの効果
一つの英文を使って上記の音読トレーニングをすることで英語4技能の力が伸びるのです。
1.リーディング力を強化する
音読しながら意味を取ることによって英語の語順のまま英語を理解できるようになります。
例えば、
The boy who is talking with our teachers comes from a different school.
これを和訳しようとすると「私たちの先生と話をしている少年は違う学校から転校してきました。」のように英語の語順を日本語の語順に並べ変えます。
これを英語の語順のまま「少年 / 先生と話しているのは / 違う学校から転校してきました」のように英語の語順のまま理解するようになります。このような読み方で英語を読み進めるのでリーディング力が強化できます。
2.リスニング力を強化する
自分が発音できると英語が聞き取れるようになります。イントネーション・音の連結・脱落などを正しく発音できれば英語が聞き取れるようになるのです。スピード音読で早く音読し理解できるようになれば英語のスピードにも慣れてきます。
英語の正しい発音が身に付き、早く理解できるようになるのでリスニング力が強化できます。
3.スピーキング力を強化する
音読を繰り返すと、最終的には英語が頭の中に残ってくるので、日本語を読むと英語が自然と浮かび上がってくるようになります。この状態を続けていくと、数多くの英語表現が頭の中に蓄えられていくのです。ここまでくると英語が話せるようになるにはもう少し。アウトプットを繰り返すことで英語が話せるようになってくるのです。
少なくとも音読練習をやり切った英文は話せるようになっています。これを繰り返すことで話せるフレーズが増えてスピーキング力が強化できます。
4.ライティング力を強化する
音読練習をやり切って話せるようになった英文を実際に書く練習まで加えると英語を書けるようになります。これを繰り返すことで表現できるフレーズが増えてライティング力が強
おわりに
今回の記事では『英語が全くわからない・できない人向けの英語苦手克服方法』を詳しく解説しました。参考になったでしょうか?
成績を上げるには【質×量】です。シンプルに言えば、正しい方法(質)で継続(量)すれば必ず成績があがります。ここで紹介した方法は、実際に私の勤務校で英語が苦手な生徒にも紹介しているものです。このやり方で苦手を克服した生徒はたくさんいます。苦手を克服できるかどうかのカギは最後までやり通すことができるかどうかです。
あきらめずに最後まで続けられた最大の要因がサポート体制です。頻繁に声をかけ、進捗状況を確認して、フィードバックをしてあげることで乗り切ることができました。一人ではやり通すことはできなかったかもしれません。身近にサポート体制がなく、一人でやる自信がない人はオンライン家庭教師(個別指導)なをを活用するのもアリだと思います。
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