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【高校生】成績が上がる!英語音読の正しい方法を解説【4技能】

はじめに

今回の記事では高校生向けに正しい英語音読の練習方法を解説します。

英語の音読がすすめられる事が多いのですが、正しいやり方で練習しなければ、効果は半減してしまいます。逆に正しいやり方で音読練習をすれば必ず英語力はアップします。中高一貫校の英語教師が正しい音読の仕方を解説するので参考にしてください。

まずは大原則。この原則を守らなければどれだけ音読をしても英語力は上がりません。その大原則とは、

英語の意味を取りながら(理解した上で)音読をする

です。音読をしても、ただ声を出しているだけで意味が取れていない(理解していない)「空読み」では英語力はアップしません。

この記事を書いたのはこんな人

 ロクバン

  • 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
  • 九州地方在住の二児の父親。
  • 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
  • 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
  • サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。




 

英語音読の正しいやり方

ここで紹介するやり方は『5STEPアクティブリーディング』(和田玲著)を参考にして、私が実際に生徒に教えている方法を紹介します。英語の音読をすることで4技能(Reading / Listening / Speaking / Writing)の能力が高まる超効率的な音読方法です。

①サイトトランスレーション音読

意味のカタマリ(チャンク)毎に日本語の意味を頭の中で確認しながら音読をします。

例えば、

Independent from the sun's energy(太陽のエネルギーから離れて)/ animal and plant life(動物や植物の生命は)/ at the bottom of the ocean(海底で生息している)/ is unexpectedly abundant and unusual.(想像以上に多様で独特である。)

のように、

英文を読みながら(  )内の意味を頭の中で確認しましょう。英語の語順で英文の意味を理解するのがポイントです。

意味のカタマリ(チャンク)とその意味がわかならい人は意味のカタマリとその意味が書かれているテキストを選びましょう。テキストを参考にしながら理解してください。

②センテンス音読

意味のカタマリ(チャンク)を理解できるようになれば、語順通りにわかるスパン(範囲)を広げながら音読しましょう。最終的にはピリオドまで一気に読んで語順通りに頭の中で意味を確認しながら音読をしましょう。

③スピード音読

頭の中で意味を取りながらの音読のスピードを少しづつ速めていきます。自分の限界のスピードで音読することでCDの音声がゆっくりに聞こえてきます。共通テストのリスニング問題では145~165wpmで読まれています。それよりも速いスピードで音読して意味を取ることができるようにしましょう。

メモ

wpm:words per minuteの略

1分間で英語を読める単語数のことです。165wpmだと1分間に165単語のスピードで読まれています。

④リズム・イミテーション音読

音声を真似(イミテーション)しながら音読しましょう。イントネーションや音の変化(脱落や連結)に気をつけながら完コピするつもりで音読しましょう。「CDを聞く→音読する→CDを聞く→音読する」を繰り返して納得できる音読をマスターしてください。発音ができるようになると音声が聞き取れるようになるのです。

⑤シンクロリーディング音読

CDを聞きながら全く同じペースで同じように音読をします。音声を完コピして音読しながら頭の中でしっかりと意味をとりましょう。

⑥シャドーイング(音読)

CDを聞いて英文を見ないで音読をします。CDから流れる音声を聞いて少し遅れて影(シャドー)のように後追いしながら英語を言いいきます。

⑦(日→英)トランスレーション(音読)

日本語の和訳(英語のカタマリごとに訳されたスラッシュ訳)を見ながら英語に訳(トランスレーション)しながら英語を言います。

しっかりと理解できている英文をこの7つの音読方法を使って繰り返し音読練習をしてください。練習が終わったころにはその英文は読めて、聞けて、話せて、(書く練習をすれば)書けるようになっています。

 

音読の4つの効果を解説

1.リーディング力を強化する

音読しながら意味を取ることによって英語の語順のまま英語を理解できるようになります。

例えば、

The boy who is talking with our teachers comes from a different school.

これを和訳しようとすると「私たちの先生と話をしている少年は違う学校から転校してきました。」のように英語の語順を日本語の語順に並べ変えます。これを英語の語順のまま「少年 / 先生と話しているのは / 違う学校から転校してきました」のように英語の語順のまま理解するようになります。

このような読み方で英語を読み進めるのでリーディング力が強化できます。

2.リスニング力を強化する

自分が発音できると英語が聞き取れるようになります。イントネーション・音の連結・脱落などを正しく発音できるようになることで英語が聞き取れるようになります。スピード音読で早く音読し理解できるようになれば英語のスピードにも慣れてきます。

英語の正しい発音が身に付き、早く理解できるようになるのでリスニング力が強化できます。

3.スピーキング力を強化する

音読練習の最後には日→英の訳しながらの音読ができるようになります。英語の表現などが頭の中に蓄えられるので英語を話せるようになります。少なくとも音読練習をやり切った英文は話せるようになっています。これを繰り返すことで話せるフレーズが増えてスピーキング力が強化できます。

4.ライティング力を強化する

音読練習をやり切って話せるようになった英文を実際に書く練習まで加えると英語を書けるようになります。これを繰り返すことで表現できるフレーズが増えてライティング力が強化できます。

 

おわりに

英語の効果的な音読方法を紹介しました。

音読を効果的にするためには必ず音読する英文を詳細まで読み込んでください。しっかりと理解できた英文をここで紹介した方法で音読をすれば、英語の4技能が必ず強化されます。

英文を詳細まで理解するには英単語と英文法の知識が大事です。別の記事で勉強方法を紹介しているので参考にしてください。

ここで紹介した内容は『5 STEP アクティブ・リーディング』(和田玲著)を参考にしています。興味のある方はぜひ手に取って熟読してください。


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