目次
はじめに
子供が宿題をなかなかしないの。
子供の夏休み・冬休み・春休みの宿題が毎回終わらないの。
こんな悩みを抱えていませんか?
今回の記事では『宿題が終わらない中学生の対処法』について詳しく解説します。子供が宿題を後回しにせずに取り組むようになった我が家の取り組みを参考にしてください。
「宿題もせずにダラダラとしているお子さんにイライラしたくないな~。」と思った方は最後まで読んでみてください。
この記事を書いたのはこんな人
- 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
- 九州地方在住の二児の父親。
- 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
- 長女は偏差値40台の中高一貫校に進学。系列大学の看護科進学を目指しています。
- 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
- サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。
我が家のエピソード
長男は中学時代は中高一貫校に通いながら、クラブチームでサッカーをしていました。九州という土地柄(九州には「自称進学校」という表現が当てはまる学校が多いのですが)か、課題は多めです。しかも、遠征や試合などサッカーでも忙しい日々でした。
そもそも真面目な性格をしているからなんでしょうが、課題は締め切りまでに提出していたようです。(取り組み方は問題アリでしたが…。)それでも、チームメイトの多くは宿題をぜんぜんこなせていないという話はよく耳にしたものです。お子さんたちは大丈夫ですか?
課題を出さなければ成績に影響します。当然ですよね。成績が悪いと内申点が下がり、最終的には高校入試にまで悪影響を及ぼします。ほったらかしにはできません。
実はですね、観点別評価が採用されて以降、テストの点数だけでは評価されなくなったのです。日々の学習態度が非常に重要になっています。宿題を出さないままでいると良い評価はもらえません。
メモ
『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)を読んでとても影響を受けました。この本で書かれている内容を私なりにアレンジしてわが子の接し方に取り入れたものです。
なぜ宿題を後回しにするのか?
どうして宿題を後回しにするんですかね?早くすれべいいのはわかりきっているのになかなかできません。(涙)
理由を理解すると対処の仕方が分かってきます。それに、宿題をしないのはわが子だけではないのを知っておくだけで気も楽ですよね。親がイライラしないのがホントに大事。
さて、大きく分類すると、
- 面倒くさがり
- 楽観的すぎ
- 勉強が苦手
この3つに分類できると思います。お子さんはどれに当てはまりますか?ひょっとすると、どれにも当てはまるということも…。いや、笑い事ではないですよね。(汗)
【宿題が終わらない理由】面倒くさがり
「目の前の楽しみを優先させて」しまい、宿題を後回しにしていませんか?
学校から帰ってきたら、疲れたから休んでから宿題をしよう。長期休暇に入ると、まだまだ休みがあるから後で宿題をしよう。ついつい後回しにしてしまう。その代わりにスマホやゲームに時間を費やしてしまいます。
疲れたから、休憩してからやろう→まだ時間があるから、スマホを触ってからやろう→ご飯を食べてからやろう→お風呂に入ってからやろう→眠くなったから明日やろう
こんな思考回路をたどったりしていませんか?
「明日やろうはバカヤロー」とはよく言ったものですよね。どうしても宿題を後回しにする人は思い当たるはずです。
【宿題が終わらない理由】楽観的すぎ
「最後にはなんとかなる」と思っていませんか?
「はじめたらすぐに終わる。」「まだ休みが残っているからまだ間に合う。」こう考える中学生は少なくありません。どれくらいの課題があって、どれくらいの日にちが残っていてと、計算して宿題を後回しにしている可能性もあります。結果的に宿題は終わるのかもしれませんが、答えを写したり、やり直しまで手が回らなかったりすると、意味のある勉強にならないですよね。
「出さなくても先生に怒られない」と思っている人もいるかもしれません。確かに、宿題を出さなくても厳しく怒られることはないかもしれませんが、しっかりと評価で減点されているので気をつけましょう。
【宿題が終わらない理由】勉強が苦手
「勉強は大変なこと」と思いこんでいる中学生もいます。
勉強をすること自体の心理的なハードルが高くなってしまい、なかなか取り掛かれません。
宿題を後回しにする人はいずれかが当てはまると思います。そういう人たちは、勉強をはじめるのに気合が必要になりますよね?つまり、「今から大変な勉強をはじめるけど頑張るか!」と気合を入れないと勉強に取り掛かれない訳です。気合を入れないと勉強できないようでは、残念ながら宿題ははかどりませんよね。
逆に、宿題を後回しにしない中学生は勉強するのに気合は必要ではありません。「宿題をするのが当たり前」になっているからです。宿題をすることが習慣化できているのです。
つまり、子供のやる気(=気合)に頼らない方法で宿題をすることを習慣化するのが大事です。
宿題を後回ししないための我が家の取り組み
ここからは我が家の取り組みを紹介します。そんなに難しいことではないので参考にしてみてください。ちょっとした工夫をすることで、宿題をこなしていました。それだと親はイライラしないで済みますよ。
宿題をしない子に対して、「宿題をしなさい。」と言っても、「はい、わかりました。今からします。」とは絶対なりません。「勉強しなさい。」と口にしたら、謎に切れられた経験がありませんか?もちろん、私も経験済みです(苦笑)放っておいたら勉強するかといえば、それもない。ホント困ったものです。
我が家なりに工夫をしてきました。次の3つの取り組みを紹介します。
- 家族全員で勉強する時間を決める
- 小さな締め切りを設けて点検する
- 親が子供の宿題を把握する
- 親も子供のために何かしてあげる
家族全員で勉強する時間を決める
長期休暇中は21:00~22:00までの1時間は家族全員で勉強(のようなこと)をするようにしていました。親も仕事をしたり、本を読んだりします。勉強時間をスケジュールに組み込むと、逆算して食事や入浴を済まさなければいけません。この時間はテレビは消してスマホも預かるようにしましょう。
こうすると少なくとも毎日1時間は勉強することになります。1時間といえどもそれなりに宿題ははかどったようです。時間を守れないときは、強めに「勉強しなさい。」と言うことはありましが、この時間だけは勉強していたようです。
忙しくて毎日ができない場合でも、週に何日とか、父親と母親のどちらかは家事をしてどちらかは勉強するでもいいです。それぞれの家庭で取り組みやすいように工夫してみてください。
メモ
心理学では「社会的証明」と言われます。ある状況で自分がどのように行動するかは他人が何をしているかを参考にします。子供に勉強をして欲しかったら、まずは親自らが勉強する姿を見せるのが大事です。おかげで私も読書する時間が増えましたよ。
小さな締め切りを設けて点検する
いつまでにどの宿題を終わらせるかを子供に決めさせます。人から言われたことはなかなかやる気になりませんが、自分で決めたことはやる気もでてきます。やらされている感はなくなるはずです。
メモ
心理学では「宣言効果」と言われます。自分で目標を宣言するとその目標が達成しやすくなります。さらに、「一貫性」と言われ、自分で決めた事は正しいと考えそれに向かって行動するようになります。心理学の側面からも子供自身が目標を決めるのは効果的です。
「勉強しなさい」と言う代わりに、「いつまでに終わらせるの?」「今日は何を勉強するの?」と聞いてみてください。我が家では効果抜群でした。
全てを細かく決めると嫌になるものです。「この課題はいつまでに終わらせる」や「(家族のイベントがある)この日までにこの課題を終わらせる」などと小さな締め切りを設定するのも効果的です。
最終日が近づいても全く終わっていないという状況にはなりません。また、人は「自分で決めたことは守る」ように無意識で考えます。また、自分自身をコントロールする練習にもなりますし、達成できれば自信にもつながります。締め切りがいくつかあるので、達成できた場合はしっかり認めて褒めて、つぎへのやる気につなげてくださいね。
親が宿題を把握する
宿題一覧表のコピーを取って親も把握していました。親が宿題の分量を把握していると、適度に声かけができますよ。子供に小さな締め切り設定をさせて、進捗状況を確認するのが効果的です。
親も子供のために何かをしてあげる
人間関係の基本はギブ&テイクです。これは家族でも変わりません。親が一方的に要求していたのでは、子供は「なんでオレだけ・・」という気持ちなるものです。子供を甘やかさない程度に子供の言うことを聞いてあげることは大事です。「雨の日は車で送ってあげる」「家族で子供の好きな外食をする」など普段から子供に何かをしてあげましょう。子供は「オレもやってみるか・・」という気持ちになるものです。
メモ
心理学では「返報性」と言われます。相手に何かをしてもらうと自分もお返ししないといけないと感じるものです。
宿題を後回ししないために一番大切なことは?
我が家の取り組みを紹介しました。参考になったでしょうか?
小学生の時は、ある程度、親が子供の宿題を管理していたかもしれません。我が家も親が関わっていました。中学生からは、適度に関わるようにしてきました。関わりすぎると反発するし、無関心だと子供は自立できません。
大切なのはそれぞれの子供に応じた関わり方をすることかもしれませんね。学年があがるにつれて、小さな締め切りの数も減らしていきました。高校からは完全に親の監視対象外です。それでも、宿題を終わらせるのが習慣化できているのか、問題なくこなしているようです。
さて、一番大切なことは、「宿題を終わらせる」ことではありません。自分のためになるようにどれだけ意味のある勉強にするかが大切です。宿題は終わったけど、「ほとんど答えを写した」「やり直しまで手が回らなかった」では意味がありませんよね。
長男は宿題が終わらなかったことはないようです。ただ、意味のある勉強にできていたかどうかは不安です。実際に休暇明けの課題テストの結果は本当にちゃんと宿題をしたかと疑いたくなるようなこともありました。意味のある課題の取り組み方をするのがこれからの課題だと思っています。
おすすめ記事
勉強をするようになっても成績が上がらない場合は、勉強法に問題があるのがほとんどです。学校や塾でも勉強の仕方は教えているのですが、勉強が苦手な中学生は、それが身についていません。私自身も中高一貫校の教師をしており、勉強してもなかなか成績が上がらない生徒をたくさん見てきました。勉強が習慣化できれば、成績が上がるまであと少しです。あとは勉強の質を改善すれば、成績は必ず上がります。
次の記事で勉強方法を紹介しています。ポイントを絞って分かり安く書いているので参考にしてください。
参考記事
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございます。今回の記事では「中学生が課題を終わらせるための対処法」を我が家の体験談に沿って解説しました。
- 家族全員で勉強する時間を決める
- 小さな締め切りを設けて点検する
- 親も子供のために何かしてあげる
- 親が子供の宿題を把握する
こうした観点から我が家の取り組みを紹介しました。私自身も試行錯誤しながら子供と関わってきました。こうした取り組みが少しでも参考になればうれしいです。
当ブログではサッカーと勉強の両立をテーマに情報発信をしています。まだまだ何の成果もあげていませんが、中高一貫校やクラブチームで勉強もサッカーもハイレベルなものを経験させてもらっています。長男なりの取り組みをできる限り体験談に沿った形でお伝えしています。我が家の取り組みがどなたかの参考になればうれしいです。興味をもっていただければ他の記事もチェックしてみてください。
ポイント
一人ではどうしても勉強ができない。子供に任せてく口出ししないようにしているけどこのままでは心配。高校入試まで勉強しなかったらどうしよう?
このように思っているお父さんやお母さんもいるかもしれませんね。子供の勉強に口だししても逆に反発を受けて良い結果にはつながりません。親以外の誰かに勉強するように導いてもらいたいですよね。
オンライン個別指導(家庭教師)をおすすめします。オンラインなので通塾不要で自宅から指導を受けることができます。通塾がないだけでも勉強のハードルが下がりますよね。オンラインなら日本中から相性のよい先生を選ぶことができます。先生に親しみを持てると勉強のやる気も上がってきます。
■おすすめのオンライン個別指導(家庭教師)
私が影響を受けてわが子の接し方に取り入れた本『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)