英語教材

高校生におすすめの英語音読用の参考書・問題集【大学受験】

はじめに

※この記事にはプロモーションが含みます。

今回の記事では『大学受験用のおすすめの高校生用の英語音読用の教材』を紹介します。

ロクバン
音読が大事と聞いたことはありませんか?

英語力を伸ばした人のほとんどは音読を実践しているものです。正しいやり方で音読を継続すれば必ず英語力が伸びます!その超大事な音読のための教材を大学入試を目指している高校生向けに徹底的にレビューしていきます。参考にしてください。

ロクバン
少しだけ自己紹介させてください!

私は中高一貫校の英語教師として英語の指導をつづけています。英単語と英文法の勉強が終わればあとはしっかり理解できた英文を音読するだけ。4技能を伸ばすことを念頭に入れて正しい音読を続ければ必ず英語力はアップします。

これまでのたくさんの英語教材を利用したきましたが、厳選して大学受験を目指す高校生におすすめの音読用教材を紹介します。

この記事を書いたのはこんな人

 ロクバン

  • 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
  • 九州地方在住の二児の父親。
  • 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
  • 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
  • サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。

 

英語音読教材を効果的に活用するためのポイント

音読はやり方を間違っていたら効果は得られません。正しい音読の方法は別の記事で紹介しているのでこちらを参考にしてください。

さて、一番のポイントは「頭の中で意味をとりながら音読する」ことです。意味のわからない英文を音読(=空読み)しても絶対に力は伸びません。ここは間違わないように。その意味では、自分のレベルにあったテキスト(あるいは、少し簡単かな?と思うもの)を選ぶのが大切なポイントです。

メモ

東進ハイスクールの安河内哲也先生は音読を薦めていることで有名です。安河内先生も尊敬する同時通訳者の神様と呼ばれる國弘正雄先生は、「只管朗読(しかんろうどく)」という言葉で、何回も音読を繰り返し、言葉の理屈を体に刷り込むことの重要性を長年唱えています。このことでもわかるように教育分野の第一線で活躍する多くの英語の達人達が音読によって生み出されてきたと言っても過言ではないのです。


 

音読によって得られる効果

音読しながら英語を理解しようとすると英語の語順(右から左へ)のまま理解しなかればいけません。英語と日本語の違いは語順。特に動詞(述部)が最後に来たり、修飾が後ろにくる(後置修飾)ことです。英語を読める人は英語の語順で理解しています。(逆に苦手な人はどうしても日本語に語順で訳そうとしてしまいます)英語の語順のまま理解する最高の練習方法が音読なのです

リーディング力が伸びる

意味を取りながら音読するので英語の語順のまま英語の意味をとることができるようになります。チャンクと言われる意味のカタマリを意識しながら、英語の語順のまま理解します。これができるようになるとリーディング力が伸びます。

リスニング力が伸びる

文字で意味をとるのがリーディングとすれば音で意味をとるのがリスニングです。正しい発音(特に音の連結や脱落など)で音読しながら意味をとるとリスニング力が伸びます。発音できない音は聞き取れません。

スピーキング力・ライティング力が伸びる

その他にも音読を繰り返すうちに英文が頭の中にインプットされていくので、スピーキングやライティング力も伸びてきます。4技能をしっかり伸ばす最高の練習方法が音読なのです。

 

おすすめの英語音読教材

おすすめの音読用教材を紹介しますが、いずれも大学受験を念頭に入れて厳選しました。大学受験用の教材から選んだものばかりになっています。

『5 STEP アクティブ・リーディング』(和田玲著)

最初に読んでもらいたいのが『5 STEP アクティブ・リーディング』(和田玲著)です。

あまり有名でない(←失礼な言い方ですみません)このテキストを最初におすすめする理由が、「音読方法が詳しく解説されている」からなんです。

この参考書のコンセプトは1つ英文を使って、4技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)を徹底的にレベルアップをするというものです。その具体的な方法として音読を薦めています。さまざまな音読方法が詳しく解説しているので、まずはこの方法に従って音読の仕方を学ぶことからはじめましょう。

 発音確認音読:「発音の仕方がわからない語がないかを確認する」音読です。自力で音読して発音の仕方がわからない単語をチェックしましょう。その後、CDを聞いて正しい発音を確認します。

 サイト・トランスレーション:「意味を乗せて」音読します。スラッシュで区切られた意味のカタマリ(サイト)ごとに意味を(頭の中で)確認しながら音読をしましょう。

 センテンス音読:「英語の語順通りに理解するための」音読です。意味のカタマリ(サイト)順に理解しながら音読しましょう。一文を文頭からピリオドまで読んで語順通りに理解しながら音読できるようにしましょう。

 スピード音読:「スピードを速めて」音読します。音声よりも早く音読して意味が取れるようになれば音声がゆっくり聞こえるようになります。

 リズム・イミテイション:イントネーション・音の変化(脱落・連結)に気をつけて音声を完コピできるまで音読しましょう。

 シンクロ・リーディング:CDの音声と全く同じペースで同じように音読しましょう。

 日→英トランスレーション:日本語見ながら英訳しながら音読しましょう。全文を英語で言えるようになれば完璧です。

この7ステップで英語の読む・聞く・話す・書くの4技能が高まります!挑戦してみましょう。

150語~200語程度の英文が24問収録されています。24問をしっかりとやり込んだ頃には実力もついて、音読の効果を実感できるはずです。まずは本書からはじめて『英語長文ハイパートレーニング』などで自分のレベルにあった英文を使って音読を続けましょう。

ロクバン
英文の長さが音読用には絶妙です。長すぎたり短すぎたりすると負荷が不十分だったり大きすぎたりします。

音読を提唱している本だけあって、掲載されている英文の長さが音読をするには短すぎず長すぎずで絶妙です。また、テーマも多岐にわたり興味の持てる内容の英文なのもよい点です。ただ、音読の最初の一冊にすすめましたが、必ずしも初級レベルの英文ではないので、本書の英文が難しいと感じる人は、本書で音読方法を学んだ後は、『ハイパー英語教室 中学英語長文』(大岩秀樹・安河内哲也著)で音読練習をはじめてください。

本書のところどころに掲載されているコラムも参考になります。英語が苦手だった生徒が和田先生の授業で英語が得意になったことが紹介されています。和田先生自身も書かれているのですが、最初は英語が苦手なところから英語を習得されたそうです。その意味でも英語が苦手な人には参考になる内容が満載です。

【レベル】初級~中級

【おすすめ度】★★★★★

【おすすめポイント】音読方法の解説


『英語長文ハイパートレーニング』(安河内哲也著)

つづいて紹介するのが、『英語長文ハイパートレーニング』(安河内哲也著)です。本書は英語講師の中でも音読を激推ししている安河内先生が書いたものです。「私は音読をおすすめします」と本書に書かれてあるようにスラッシュ訳と英語白文が掲載されて音読に適した構成になっています。残念なのが、音読推しのテキストなのに音源がQRコードではなくCDなところでしょうか。スマホで音声を聞くにはひと手間かかるのが唯一の難点です。

超基礎編から難関編まで3段階にレベル分けしているんで、自分に合ったレベルから始めてください。12題の英文が掲載されています。本書では1日1題で12日完成をすすめていますが、1つの英文を『5 STEP アクティブ・リーディング』で紹介されている音読を使って徹底的に頭に染み込ませましょう。

【レベル】初級から上級

【おすすめ度】★★★★☆

【おすすめポイント】自分のレベルにあった良質な英文


 


 


 

『イチから鍛える英語長文』(内川貴司・武藤一也著)

『英語長文ハイパートレーニング』と同じ使い方ができます。英文詳細解説でしっかり英文を理解してからスラッシュ英文か英語白文を使って音読しましょう。

『英語長文ハイパートレーニング』との違いはレベル別ではなく、300語~700語までの語数別になっているところです。語数で分かれているので一冊の中でレベル差があります。英文のトピックは興味の引くもので、解説も詳しく書かれています。音読はオーソドックスに自分のレベルに合ったものをするのが効果的なので、『英語長文ハイパートレーニング』を終了した上で別の教材を使いたいときにおすすめです。

【レベル】初級から上級

【おすすめ度】★★★☆☆

【おすすめポイント】語数別の英文


 


 


 


 

『ハイパー英語教室 中学英語長文』(大岩秀樹・安河内哲也著)

自分のレベルに合っていない英文で音読をしても効果は期待できません。音読を効果的にするにはしっかりと意味を頭で取れなければいけません。意味の分からない英文をどれだけ音読しても効果はありません。英語が苦手で大学入試の英文はスラスラ意味がとれないという人は『ハイパー英語教室中学英語長文』(大岩秀樹・安河内哲也著)からはじめてください。簡単な英語を音読して、音読の効果を実感することが大事です。しっかり基礎から固めていくのが大事です。

【レベル】入門

【おすすめポイント】英語が苦手な人でもはじめやすい構成


 

『英文で覚える英単語ターゲットR』(宇佐美光昭著)

英単語ターゲットを使っている人はRを使って音読練習ができます。レベルも分量もかなりあるのでハイパートレーニングなどを使って音読の効果を実感してモチベーションの高い人向けです。いきなりこの教材からはじめてしまうと挫折するかもしれないので要注意。


 

 

『速読英単語』(風早寛著)

英単語ターゲットRと同様です。単語帳と連動して利用することができます。英文が難しくと分量がかなりあるので挫折しないように要注意です。まずはハイパートレーニングからはじめて余力がある人向けだと思います。



 

【番外編】おすすめの英語音読教材

番外編ということで英語音読に特化した教材を紹介します。読んでいて楽しいストーリーを題材に音読ができますが、大学入試を目的としているのなら先述のテキストの方が大学入試で扱われそうな英文で音読できるので効果的だと思います。

英会話・ぜったい音読

同時通訳の神様と呼ばれる国弘正雄さんの書いた「ぜったい音読」シリーズです。少し古いのですが、英語を本格的に勉強した人なら誰でも知っている名著です。


 

こちらも英語音読用教材としては超有名な英語音読パッケージシリーズです。


 

 

おわりに

高校生向けの英語音読教材を紹介しました。英単語と英文法の学習がある程度すすめば英語音読に取り組んでください。英語が得意な人は必ず音読を実践しています。大事なことは正しい方法で継続すること。それさえ守れば必ず英語力の伸びを実感できるはずです。がんばってください。

 

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