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受験勉強には過去問の対策がやっぱり有効【中学入試・高校入試】

はじめに

娘が中学受験をしました。

結論から言うと、無事に志望校から合格をいただくことができました。いや~おめでとう!

直前まで思うように成績が上がらず、最後はホントにひやひやでした。

私たちの地方では、中学受験は少数派。関東や関西の大都市圏と比べると随分と合格しやすいのですが、それでも安心しました。

今回は娘の中学受験を振り返りながら、我が家で行った過去問対策を紹介します。

娘の合格体験談のような記事です。なかなか成績が上がらずに苦労している、我が家と同じような境遇のご家庭の参考になれば嬉しいです。




娘の学力と志望校

娘は下の子らしく(?)マイペースのおっとり形。長男に比べると精神年齢はまだまだ幼く、中学入試にはあまり向いてないタイプだと思われます。

勉強もあまり得意とは言えないようで、小学校からもらってくる通知表はthe普通。むしろテストの点数やノートの様子を見るとちょっと心配になるレベルです。

我が家としては高校入試を回避すべく、中高一貫校への進学を希望しています。

そんな訳で、小4の4月から通塾を開始しました。

以来、成績は偏差値40台で低迷。(涙)

塾の授業についていけてないのではないかと心配になります。

高望みするのは本人のためにも得策ではないと考え、偏差値40程度の地元の女子大付属の中高一貫校を志望校にしました。

系列の女子大には看護科があり、母親が看護師をしているということもあり、親の希望としては、エスカレーター式に系列女子大の看護科に進学してくれれば言う事ありません。また、ミッション系の学校で数多くの指定校推薦枠を持っているのも大きな魅力の一つです。看護師に関心が持てなければ、そちらにシフトできますものね。

一般入試で大学進学を目指すよりは、系列大学推薦や指定校推薦で大学へ進学を目指す方が、明らかに本人の適正に合っていると思うんですよね。

さて、そんな娘ですが、受験勉強は終始苦戦しました(涙)ブログで勉強の情報発信をしておきながらなんですが、やや反省気味です。

勉強が苦手な子あるあるだと思うのですが、塾の授業を自力で理解していくのが難しかったのだと思います。娘の理解度をその都度点検し、理解が不十分な内容はしっかりサポートしていく。勉強があまり得意ではない子供には親のサポートは不可欠ですね。

放っておけば、授業についていけずに、ただただ授業だけが進んでいくという・・・。

塾に入れておけば安心というのは大きな間違いです。(中学受験を目指すご家庭はそんなことはないと思いますが・・・)

受験本番まであと1ヶ月の志望校判定テストでまさかのC判定。このままではヤバイということで、ここから親子で入試対策に臨むことに…。(大丈夫か??)

参考記事中学受験オススメ理由を紹介~中高一貫校vs有名塾+県立トップ校~

 




過去問対策

残り1ヶ月。できることはそんなに多くはないということで、志望校の過去問対策に絞って一点突破を目指すことに。

手順は至ってシンプル。

  1. 範囲学習を終わらせる
  2. 過去問を解答する
  3. 間違えた問題を正解できるまで繰り返す

ただこれだけ。至ってシンプルですね。

順を追って解説します。

1 範囲学習を終わらせる

まずは範囲学習が終わっていなければいけません。ここは塾で一通り終わらせています。ただし、理解度がかなり怪しい。

上位校を目指すのであれば、範囲学習の理解度が高くないと難問には対応することができません。

幸い、娘の志望校は基礎から標準的な問題が出題されるので、娘の理解度でもなんとか対応できました。(冷汗)

何も理解していない段階から、過去問対策はできないから、やっぱり範囲学習の理解度が超大事ということは明白ですね。

範囲学習がままなっていない場合のオススメは映像授業。

「えっ?対面授業でも理解できないのに、映像授業で大丈夫なの??」と心配になりますよね。

当然ですが、定点カメラで授業を録画し、配信するのとはクオリティーが違います。(我々世代で言えば、某ゼミナールの衛星授業)

「むしろ、映像授業の方がわかりやすいかも??」と思えるレベルです。一回の授業はポイントを絞って短くまとめられてるのが何よりグッドです。

特にスタディーサプリ(スタサプ)を使えば実力派講師の授業を何度も視聴することができます。

いつでも、どこでも、何度でも。それでいてわかりやすい。

我が家も理解が不十分な単元がスタディサプリの映像授業が重宝しました。

 

スタディサプリの小学講座なら小学4年生からの内容を学習できます。範囲学習を塾で終了しているのですが理解の不十分な単元は映像授業で復習しました。1回が15分程度にまとめられているので、小学生でも集中が途切れることなく活用できましたよ。

私も同時に試聴して単元内容を復習しました。親も同時に理解できるので娘に教えるのに役立ちましたよ。



2 過去問を解答する

あとはひたすら過去問を解くだけです。今回は過去20年分の問題を塾の先生に頼んで入手しました。塾で主要学校の過去問は保管しているので頼んでみると入手できると思います。

ただし、市販の過去問だけだと3−5年分しか入手できません。これでは不十分だと思います。少なくとも10年分程度の過去問を手に入れたいものです。

ちなみに四谷大塚ドットコムのサイトでは全国の有名私立中学校の問題を無料でダウンロードすることができます。会員登録が必要ですが、全国450校以上の過去問を閲覧できますよ。

さて、過去問を解いていきます。1回目は、できはあまり気にせずに、正解した問題と間違った問題に区別します。

3 間違えた問題を正解できるまで繰り返す

2回目からは間違った問題のみ解答していきます。子供が自力で解けない問題は親が解説してあげてくださいね。

ほとんどの場合、過去問は解説が充実していません。娘の志望校では難問が出題されないので、参考書やインターネットなどで調べることで、なんとか、私(=父親)が解説ができました。

正直なところ、難関中学の難問は私では対応できません。こうなると、塾の先生を頼るか、家庭教師にお願いするしかありません。我が家の場合は、難関校には対応できないということに…。

解説をどうするかが二番目のハードルになりそうです。

2回目で正解できない問題は3回目を。3回目でも正解できない問題は4回目を。ただただ正解できるまで繰り返すことになります。

ここまで繰り返すと、志望校の出題傾向や難易度などがつかめてくりので、不得意な単元や問題などは類題を見つけて解かせました。

同時に、あまりオススメできるような事ではありませんが、最終的には難易度の高い問題などは「あきらめた」問題もあります。どこまで完成度を求めるかは、時間効率を考えながら、親御さんが調節してくださいね。

過去問をコピーして解きまくりました。積み上がるのみるとモチベーションも上がりますね。



いよいよ合否判定は??

残りの1ヶ月は過去問演習に学習を全振りして、徹底的に繰り返しました。

難易度が高くて「あきらめた」問題もあるのですが、20年分の過去問をほぼほぼ正解できるレベルまで頑張りました。

幸い、年末年始の私の冬休みがあったので、つきっきりでサポートできたもの良かったと思います。

その結果、本番はある程度自信をもってのぞむことができたようです。

おかげさまで、最後はC判定からでしたが、無事に合格をいただくことができました。(嬉)

 

合格をいただいてお伝えしたいことは・・・

無事に合格をいただきましたが、娘の志望校は偏差値40程度の学校です。

地方都市では中学受験は盛んでなく、それほど多くの受験生が集まらないのが現実です。

中受が当たり前の首都圏では想像できないかもしれませんが、多くの学校が実質的に全入になりつつあるのですよね。表現が適切ではないかもしれませんが、入学後に学習で苦労しそうな、「低学力層を落とすだけ」の入試に形骸化してしまっているのです。(驚)

そんな現状ではありますが、合格をいただいたことは事実なので、過去問対策には一定の効果があったと言えます。

我が家のように、最後の最後に、「過去問対策でなんとか合格しよう」という魂胆は決してオススメしませんが、きちんと計画的に過去問対策をするのは間違いなく効果的です。

むしろ過去問対策は受験の定石。比較的、早い段階から過去問を一通り対策すると、志望校の出題傾向や難易度などはつかめ、指針をもって受験勉強をすすめれるはずです。

また、範囲学習の段階のレベルや理解度が高ければ、難関校の過去問対策もスムーズに進むはずです。そういう意味では、範囲学習の精度を高めることが大切ですね。

中学入試の偏差値と高校入試の偏差値

娘が進学する中高一貫校は中学段階では偏差値45以下ですが、高校から受験する場合は偏差値は55-60程度になります。

中学受験と高校受験では受験生の母集団のレベルや数が違うので、中学受験時には「この程度の偏差値で大丈夫??」と思うかもしれませんが、高校から入学しようとなると、それなりの進学校のレベルです。実際に、娘の進学先の中高一貫校も我が家からしてみれば十分な大学合格実績です。

中学入試はある程度、「親が関与することができる入試」です。

しかし、高校入試となるとそういう訳にはいきません。お子さんによっては、まだまだ精神年齢が幼く中学入試は「不安」だと思うかもしれませんが、しっかりと親が関与することで、進学校に合格することができるのです。

高校受験で頭を悩ますようなことはありません。

中高一貫校を選択肢に加えてみてはいかがでしょうか?

 




 

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