勉強

勉強をしない子供に対してやりがちな事。傑作NG集

はじめに

テストが近いのになかなか勉強にとりかからない。そんな我が子を見てついついイライラしてしまうことってありますよね。

皆さんはありませんか?恥ずかしながら私はついつい…。分かってはいるのですが、余計なことを言ってしまいます。

今回は、『私がついついやってしまった、子供を勉強させるために試してみたけど効果が全くなかったこと』を紹介します。

言うなれば傑作NG集のようなものです。ひょっとすると読者の皆さんもしたことがあるものばかりかもしれません。「あるある・・・」と共感してくれたら嬉しいです。

最後には、結局どうしたら良いのかを考えてみましたので、参考になれば嬉しいです。

参考記事【実録】モチベーションアップ大作戦。OK行動?NG行動?

 

①モノで釣る

定期テスト(実力テスト・模試含む)で30番以内(長男の学校では国立大学医学科を合格する目安が30番と言われている)に入れば高校卒業時に1万円あげる(大学入学に際して、スーツや時計など身の回りのモノがどうせ必要になるので、その足しにしなさいという意味です)と約束しました。

今までにクリアしたのは1回のみ。報酬が遠い先のことすぎて、目の前のお得感ではないのでそこまでモチベーションが上がらないようです。

一度あまりにもダラダラしているので、テストで〇〇点とったらと人参をぶら下げてみましたが、高すぎる目標設定だったようで、現実味を感じずに「俺、いいわ」と全然乗って来ませんでした。また、「英検準2級受かったら、○○買って?」と言って来たので、「いいよ」と答えると、楽々??クリアして○○をゲットしていきました。

モノが欲しいというより、本気で英検に受かりたかったみたいだし、受かる自信もあったようです。チャッカリと自分だけ得していきました。

中室牧子氏の「学力の経済学」という著書の中では、「テストで良い点を取れば」のように成果に対して報酬を与えるよりも、「このテキストを終わらせたら」のようにプロセスに報酬を与える方が、何をすれば良いかが明確な分だけ、効果が高いと言われています。

そもそもモノで釣るのは、報酬がなければ勉強しないようになりますよね。継続的な学習にはつながりにくいです。

 

②ペナルティを課す

定期テスト(実力テスト・模試含む)で80番以下だと次のテストまで携帯電話の利用時間を制限する約束になっています。

かつて、一度だけその基準を下回り携帯電話の利用時間に制限をかけたことがあります。長男は、自分に責任があるにも関わらず、不機嫌さMAXで周囲に接してくるので、その間はホントに雰囲気が悪くなりました。

その後はこの基準を下回ることはないのですが、ペナルティを回避するたまに頑張ろうという姿は見られません。そもそもペナルティ回避のためだけにイヤイヤ勉強をしたところで成績の向上にはつながらないのがオチだと思われます。

サッカー少年にありがちな、「〇〇番以下ならサッカー禁止」と約束しても効果は薄いのでは。サッカーを休ませても、勉強しない人はしないし、携帯やゲームなどで時間を浪費して終わることになるでしょう。

 

③「勉強しなさい」と言う

試験前にあまりにもダラダラと時間を無駄にしていると、ついつい「勉強したら?」と言ってしまいます。

長男自身も、自分がダラダラしているのは分かっているので、そう言われても、「分かってる」「うるさい」は反発するだけ。最終的には、「今、やろうと思っていたのに、やる気が失せた」と常套句を。

結局はイヤイヤ勉強したところで効果は薄い。

 

④説教をする

あまりにもダラダラしていると、ついつい「勉強したら?」と言ってしまいます。中学生にもなると、逆ギレして反抗的な態度を取ることも。反抗的な態度に対して、厳しく説教をすることもありますが、結局は雰囲気が悪くなるだけ。声をかけても、説教しても、結局イヤイヤ勉強をしているのでは望んでいた効果を全く期待できません。こうなると、勉強をしないのと大差はありません。

 

⑤分からないところを教える

流石に中学生にもなると親が教えれることに限界を感じます。私が教えられる特定の教科で「教えて」と言ってくることはありますが、こちらから「教えようか?」と言っても乗って来ません。

中学生にもなると、一緒に勉強するのは、少なくとも私の場合は、不可能に近い。

スタサプを使えば、有名講師の解説授業を視聴できます。こうしたサービスを活用するのもアリですね。

 

まとめ

さて、皆さんはどう感じましたか?中学生にもなれば、褒美や罰で釣ったり、「勉強しなさい」と言ってもどれも効果が薄いですよね。反抗期の中学生にそうしたところで雰囲気が悪くなって終了です。結局は「放っておく」しかないという結論に辿りつきます。

「放っておいて」勉強するようになれば良いのですが、「放っておいても」勉強しないものはしない。「一体、どうすればいいのんだ?!」というのがなかなか勉強してくれない子を持つ親の共通の悩みなのではないでしょうか。

親が働きかけたところで、結局は外発的動機付けでしかありません。子供が自分から勉強をする気になる内発的動機付けが必要になってきます。

親にできることは、「友人や恩師など人との出会い」「興味や関心を引きつけらる体験」を得ることのできる環境を整えてあげることだけだと思います。あとは、ひとりの大人として、仕事に責任持ち、家庭の役割をこなし、日々目標を持って過ごす。こうした当たり前の姿を示すことだけなのかも知れませんね。

おしまい。




-勉強