中高一貫校

中2の壁!?公立中学校と中高一貫校の教科書の教科書の違いを考える(英語編)

中2の壁ってあるの??

標準的な中高一貫校では英数に関しては中学2年生で中学内容の学習を終了するのではないでしょうか?2学期期末考査を控えた長男の勉強を見ていると、数学では三平方の定理、英語では中高一貫校用のテキストのSTAGE2の後半をしていました。中学校内容を終了して、いよいよ高校内容に進んで行きそうです。

長男に聞いてみると

父「英語と数学はもうすぐ中学内容終わるね??勉強は大丈夫?」

長男「別に…。大丈夫だけど。」

父「難しい?」

長男「難しいけど、大丈夫。」

返事はそっけないですが、そんなに勉強で困っている様子ではないような…。本人は中学校の学習内容が終わろうとしていることもあまり実感がないようです。父にしてみれば、「もうすぐ高校生の勉強か…。ついこないだまで小学生だったのに早いなぁ」としみじみ思うものですが、長男にとってはこのスピード感が当たり前のようです。当たり前の水準が高くなるのが中高一貫校の良いところでしょうか。

そうは言っても中高一貫校生がこの時期に勉強で躓いてしまうと残りの数年間を本当に苦労する羽目に。高校受験がないだけに復習する機会もありません。中学内容を終わらせるこの時期だからこそ、特に数学と英語はしっかりと授業について行きたいところです。

 

検定教科書と中高一貫校用教科書の比較ー英語の場合

中学3年生で学習する文法項目は

1 受動態

2 現在完了形

3 関係代名詞(主格・目的格)

4 付加疑問文

5 間接疑問

6 感嘆文

中学1.2年生で学ぶ文法項目は割愛していますが、上記がおおよその中学校で学習する英文法です。続いて、多くの中高一貫校で採用している New Treasure Stage 2の文法項目です。ちなみにNew TreasureやProgressなど中高一貫校用のテキストの多くはStage1やBook1の様に表記されていて必ずしも学年用のテキストというわけではないようです。実際にNEW TREASUREはStage5、ProgressはBook5までの構成で6冊ないことからも必ずしも学年で区別している訳ではないのがわかります。

NEW  TREASURE Stage 2 文法項目(※レッスン順)

L1 未来の表現 will1

L2 感嘆文

L3 比較(比較級・原級)

L4 比較(最上級)・付加疑問

L5 関係代名詞(主格・目的格)

L6 不定詞(形容詞的用法)

L7 現在完了形・現在完了進行形

L8 過去完了形・過去完了進行形

L9 受動態

L10 物の成り立ちの表わし方(be made of)

L11 不定詞(副詞的用法:目的・結果)

L12 不定詞(名詞的用法:形式主語)

L13 動名詞

L14 再帰代名詞

L15 知覚動詞・使役動詞

3年生用検定教科書に出てくる文法項目はStage2の時点でほぼ網羅しています。さらに、過去完了や知覚動詞・使役動詞といった高校で学習する文法項目も含まれています。

NEW  TREASURE Stage 3 文法項目(※レッスン順)

L1 関係代名詞(省略・所有格)

L2 関係代名詞(that・what)

L3 分詞

L4 副詞節(時)

L5 副詞節(目的)

L6 副詞節(理由・結果)

L7 副詞節(譲歩)

L8 分詞構文

L9 未来完了

L10 推量を表わす助動詞(must / should / may )

L11 関係副詞

L12 間接話法(命令文・平叙文)

L13 比較(the 比較級+SV〜, the 比較級+SV〜)

L14 間接話法(疑問文・勧誘)

L15 仮定法(願望・反事実の条件文)

Stage 3 までくると明らかに高校生で学習する文法項目が出てきます。

 

まとめ

小学校の時は音中心だった英語が中学生になるとすぐに文字での学習が始まります。まずはローマ字風のスペルにならないように英語のスペルに慣れたいところですね。さらに、be同士の現在形・疑問文・一般動詞の現在形・疑問文から始まり規則動詞・不規則動詞の過去形と動詞の活用の学習が続けざまにやって来ます。中高一貫校の多くではこの単元の進みが極めて早いのではないでしょうか?授業で何度も発音して書いてなど丁寧にしている時間がないのがほとんどだと思います。ここでつまづく訳にはいきません。大人にとっては当たり前の単元ですが、ついこの前まで小学生だった中1にとっても当たり前という訳ではないかもしれません。授業時間も週5時間とほぼ毎日英語があるでしょうから簡単な英語学習初期を甘く見ずにしっかりと乗り越えてください。この時期は親が理解を確認してあげても良いかもしれませんね。動詞の活用や発音とスペリングにはしっかりと慣れて欲しいものです。ここを乗り越えれば中学生で学習する英語はそもそも難しいものではないですから、毎日きちんと復習すれば問題なく着いていけるというのが経験してみての実感でした。

英語に苦手意識が芽生えれば大学受験の最後の最後まで苦労してしまいがちです。英語の導入を甘くみずにスムーズなスタートを切ってくださいね。

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