目次
はじめに
「せっかく中高一貫校に合格したのに数学が苦手で授業についていけない」
「数学の授業の進度が速すぎてついていけない」
今回はこんな悩みに答える記事です。『中高一貫校で数学が苦手でついていけなくなった時の対処法』を解説します。
中高一貫校ならではの数学の悩みをもっている人は本当に多いです。それには理由があるんです。「中高一貫校ならではの理由って何?どうしればいいの?」と思った人は最後まで読んでみてください。
長男は中高一貫校に進学し、医学部合格を目指して頑張っています。(いや、頑張っているハズ…)しかし、現実は合格には程遠いレベルなんですが…。(苦笑)
私自身は中高一貫校で教師をしています。これまでに東大・京大をはじめ多くの難関校に合格した生徒を指導してきました。もちろん、勉強が苦手な生徒も指導しています。中高一貫校の教師として、そして子供が中高一貫校に通う保護者として、たくさんのことを経験してきました。その経験をもとに情報発信をしています。
この記事を書いたのはこんな人
- 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
- 九州地方在住の二児の父親。
- 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
- 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
- サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。
長男は高校に進級してからは、数学の勉強時間が増えています。先日も期末考査でも、数学に最も時間を費やしていたはずです。(成果に乏しいのが悲しいのですが…)
それもそのはずなんです。ほとんどの中高一貫校では「先取り」でカリキュラムをすすめているからなんです。
(少なくとも)英語と数学に関しては、高校2年生終了時点で、高校で履修すべき内容を終了します。
結果的に数学の進度は速くなり負担が大きくなるのです。
中高一貫校では数学の進度が速く難易度が高いので数学で落ちこぼれる人が出てくる
我が子には数学の才能がないと諦めないでください。同じ悩みを持つ人が多くいます。悩んでいる人が多いということはそれだけ解決策もあるということです。
数学が苦手になる理由は?
数学がわからなくなる理由
そうですね。進度が速くて付いていけなくなる生徒は少なくありません。更に、一度分からなくなると、どんどん先に進んでいくので立て直すのがかなり大変なんです。やがて、自信をなくしやる気を失ってしまいます。ホント、負のスパイラルです。
でも、ちょっと待って下さい。
もともとは難関の中学入試を突破しているのです。数学の得意や不得意はあるにしても、地頭の問題ではないと思うのです。正しくやり直したら絶対に苦手を克服できるはずなんです。
例えば、
- 「中学受験が終わって気が抜けて勉強しなかった」
- 「趣味やスポーツに夢中になって勉強しなかった」
- 「病気などが原因で学校をしばらく休んでしまった」
これらの理由でいったん学校の勉強から遅れてしまうと、進度が早いので取り戻すのが本当に大変なんです。
進度が速いのでわからな所を放っておくと、わからない所が多くなりつづける。
わからなくなった時の対処法
結局のところはシンプルに「わからなくなった所まで戻ってやり直す」ということ超重要。
数学がわからなくなったら、わかる所まで戻ってやり直す
でも、それがなかなか難しいですよね。というのも、
- 「そもそもどこからわからなくなったのかがわからない」
- 「わからないから一人で解けない」
- 「やり直しているうちに授業が先にすすんでしまう」
しかも早ければ早いほどよい。放っておくと悪循環に陥ります。ここは本人に任せておくのではなくて、プロの力を借りることを検討して欲しいんです。
中高一貫校に通っているということは大学進学を目指していることでしょう。数学が苦手だと、「理系にすすめない」「私文を選んだ」などと選択肢を狭めることになります。もちろん、前向きな気持ちで選択するのなら良いのですが、「数学が苦手なので・・」のような後ろ向きな気持ちで進路選択をするのは本当にもったいないです。また、数学ができないままにして浪人ということになるとお金がかかります。希望する大学に合格し、希望する就職につけばお金はいつでも取り戻せるのです。時間は取り戻せません。
メモ
中高一貫校に通っていると数学が得意な生徒がたくさんいます。自分だけ数学が苦手だとやっぱりコンプレックスを感じてしまいますよね。数学の苦手を克服できるとコンプレックスも解消できますよね。せっかく合格した学校です。自信を持って学校生活を送って欲しいです。
中高一貫校では数学が重視しれています。数学の苦手を克服すると一気に自信も回復します。ここから成績も上がっていきますよ。がんばりましょう!
中高一貫校の厳しい現実
少し余談です。
中高一貫校の学力上位層の状況です。私の勤務校の状況を紹介します。
「塾で数学の先取りをすすめて」→「学校で数学の復習をする」
このサイクルで学習しています。
中高一貫校は学校の進度自体が一年先取りをしてるのですが、塾でさらにその先取りをして、学校では一度塾で習ったことを復習するのです。
すでに習った内容です。そういう生徒のとっては学校の数学は「楽勝」です。
苦手組とは差がつく一方ですよね。ちょっと焦りませんか?焦っても良い結果になならないのですが、このまま放置しておくのは絶対にダメだと思うのです。
これだけ先取りをすすめているから受験には有利なはずで、実際に東大・京大などの超難関校や医学部などの合格者は中高一貫校卒の生徒が多くなります。
実例を紹介します。
先取り学習を進める成績上位の高校1年生
私の勤務校での一例です。
【高校1年生女子】旧帝医学部志望。学校では数Ⅱ・数Bを履修。中3から東進に通塾。数学のみ受講し、数ⅡBの学習を終了。現在、数Ⅲの学習を開始。
【高校1年生女子】国立医学部志望。東進に通い、上記女子生徒と同様に数Ⅲの学習を開始。その他にも物理・化学も履修して先取り学習中。
彼女たちが特別早いのではありません。中高一貫校ではこれくらいのスピード感で学習している生徒は少なくないです。高校入学までに数Ⅲ終わりました・・という猛者も。
実際のところ、【東進ハイスクール・東進衛星予備校】や河合塾マナビスなどの映像系の塾で先取り学習をすすめている生徒が多いです。
さて長男の学校でも、話を聞いていると、映像系の熟で先取りをすすめている生徒が多いようです。
長男の学校御用達の個人塾がいくつかあり、そこで先取りを進めている生徒がいます。そのうち有名な2つ個人塾は、学校の進度より先取りをしています。早いほうの私塾では高校1年1学期終了時点ですでに数Ⅲの学習が始まったと聞いています。
恥ずかしながら我が家の長男の現状は?
ところで、我が家の長男。
高校内容の学習が始まった中3からの定期テストは安定の60点台。高1になっても60点台を超えることはありません。学内平均点は上回っているようですが、なんとも微妙な状況です。(はずかしくて医学部目指してますなんて・・・)
ちなみに中3で受験した高1の進研模試(1月)の数学の偏差値は58.7でした。甘めに評価して、授業はなんとかついていけているけど、演習不足で得点力がダメ。定期テストに出題される応用問題はお手上げ状態という。心許ないですね。高校生になってこの学習量では、とてもではないですが、医学部合格は遙か彼方(涙)
中高一貫校で数学の苦手の克服の方法【3選】
数学は積み上げ教科です。シンプルにわかる所まで戻ってやり直しましょう。
まずは、学校の授業が理解できるまで追いつきましょう。その後は学校の授業にしっかとついていく。これでOKです。中高一貫校は学校の進度が1年先取りしているので学校についていけば高2で全範囲を学習することになります。(だからこそ、まずは学校の授業が理解できるところまで追いつきましょう。)
■公立中学校→公立高校と中高一貫校の数学の進度の違い
中高一貫校では中2までに中学内容を終了し、中3で高1、高1で高2、高2で高3の内容を学習します。高3は入試演習に充てることができます。
わかるところまで戻って復習し直す→学校の授業に追いつく→学校の授業についていく
方法はシンプルです。
- 自分で復習する
- 映像授業を使って復習する
- 個別指導や家庭教師で復習する
集団塾を使うのは気をつけましょう。集団塾には独自のカリキュラムがあって、自分がわからないところを習うのではありません。塾に通っても負担が増えるだけになるのはよくあることなんですよ。
自分で復習する
学校で使っていた問題集や簡単な問題集を使って自分で復習してみましょう。自分で理解できるなら自力で進めるのがコスパもタイパも一番です。なるべく短期間で学校の授業に追いつきましょう。この段階だと全く心配する必要はありません。
映像授業を使って復習する
問題集を使っても理解できない人は映像授業を活用しましょう。【東進ハイスクール・東進衛星予備校】や河合塾マナビスなどを使った塾があります。費用が高いのが問題です。
コスパを考えればスタディサプリの一択です。スタサプでは一流講師の授業が見放題。スタサプの映像授業を使って分からなくなった単元の復習しましょう。中学生講座(スタサプ)と高校生講座(【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服)があります。中高一貫校では中3から高校内容の学習がはじまるので注意してくださいね。実際スタサプを使いこなせば、学校や塾の集団授業は必要ないと思うのですが…言い過ぎでしょうか?
この段階でも心配はありません。スタサプを使ってサクサク復習しましょう。まずは学校の進度に追いつくことです。
一番の問題は何もしないこと。放っておくと分からないところが多くなり立て直すのが大変です。きちんと教えてもらえばわかるようになるので心配せずに個別指導や家庭教師を検討してください。
個別指導(家庭教師)を使って復習する
一人では理解できない。その通りだと思います。一人でできるくらいなら悩まないですよね。
でも、あきらめないでくださいね。マンツーマンで教えてもらって苦手を克服しましょう。個別指導なら自分のわからないところを教えてもらえます。完全なオーダーメイド。だから自分のペースで勉強ができるんです。
苦手だからこそしっかりと教わりたいし、人によってわからないポイントはさまざまです。なんでも遠慮なく質問できる環境が苦手な生徒には必要です。
苦手な人にとっては先生との相性が超大事です。気持ちに寄り添って教えてもらいたいものです。オンラインを使えば日本中から相性の良さそうな先生を選べます。「この先生ならわかる!」と思えるような相性の良い先生を選びましょう。
おすすめのオンライン個別指導(家庭教師)
オススメはオンライン指導で日本最大級の実績【メガスタ】の一択です。理由はシンプルに日本最大級のオンライン指導だから。結局はあらゆるニーズに対応しています。中高一貫校の独自のカリキュラムにもしっかり対応してくれるので相談してみてください。そして安心の成績保証。数学が苦手な人にとっては定期テストの点数が上がるのは単純に嬉しいです。
「分かる」→「できる」→「楽しい」
のループでやる気をどんどん引き出してくれます。
入塾の基本的な流れは、資料請求→オンライン学習面談(無料)です。面談の際に要望をしっかり伝え不安を解消してください。納得できなければ入会を見送っても大丈夫なので安心してください。一番のポイントは受講するお子さんの感覚です。直感的に「成績があがりそう!」と思えることが大事です。
ポイント
個別指導のデメリットは費用が増えやすいということです。コマ数や教科数を増やせば増やすほど授業料が高くなるからです。
個別指導を利用するときのポイントは『目的をはっきりさせる』ということです。
例えば、
「数学の定期テストで80点取りたい」
「数学の苦手な単元を克服したい」
などです。しっかりと運営側に目的を伝えて受講しましょう。必ず個別相談があるのでそのときに目的を伝えることが大事です。
一つ一つ目標を達成することで子供は自信がつきます。この自信が次の目標達成の原動力になります。最初は小さなステップでもそれを達成することで大きな成果が得られるものです。
上手に個別指導を活用してお子さんの成績アップにつなげてください。
集団塾では数学の苦手は克服できない
厳しい表現になってしまいました。
「数学が苦手」「学校の授業がわからない」となると、「塾を検討しようかな?」と思う人も多いのですが、ちょっと待って欲しいんです。塾にはいろいろな形態があるのですが、集団塾では数学の苦手を克服するのはむずかしいです。集団塾がテーゲットにしているのは、合格実績の出しやすい上位層や、対象者の多い(ボリュームゾーン)の中間層だからです。どうしても苦手な人には手が届いていないのです。
「学校の授業がわからない」→「集団塾に行く」→「塾の授業もわからない」
この繰り返しで、結局は苦手が克服できない人が多いのが現状です。
数学の苦手を克服するための数学専用塾
完全1対1個別指導で成績向上【数学克服塾MeTa】のような数学専門塾もあります。数学専門なら、数学に特化した講師を採用しています。そして何より、数学に特化して苦手を克服するためのノウハウがあるのです。利用しない手はないかもしれませ
完全に1対1で個別対応してくれる数学専門塾を紹介します。お近くに中高一貫校生の数学の苦手克服に特化した塾がありますか?
オンラインだと日本全国どこからでもこうした専門塾の指導を受けれますよね。コロナ禍以降、教育業界でのオンライン対応は相当に進化しているのも幸いです。
おわりに(追記)
数学が苦手だとどうしても自分から勉強するのを避けてしまいがちです。理解できないままやり方を覚えてしまいます。これだと成績があがりません。少しでも早く対策をしましょう。苦手を克服した先には自信がわいてきます。自信を手に入れれば他の科目も自然と成績が上がってくるはずです。
我が家の塾選び
高1まで塾なしを続けてきた長男ですが、高1夏休みを前に通塾を開始しました。
実は新高1春休みからの通塾を勧めていたのですが、本人の強い意向で見送り。あまり無理強いするのは得策ではないですよね。本人は塾に行かなくてもなんとかなるとこの時点では思っていたのだと思います。
映像系塾→私も本人も生授業がいいということで資料と友人の評判のみ確認して見送り。映像系なら【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服がコスパよく最強。
地元理数専門塾→長男の学校御用達(カリキュラムを合わせている)の2つの塾を検討。2つとも集団塾です。うち1つを体験しました。
大手予備校→資料請求と友達の評判で検討。地元理数専門塾に比べてコマ数(時間)が少ないので見送り。
オンライン個別指導(家庭教師)→数学専門タイプと全教科対応タイプから検討。全教科対応タイプは以前に体験授業を受けたことがあるので、数学専門タイプの無料体験授業を受けました。
最終的には地元理数専門塾に通塾を決定しました。
できるかぎり、資料や評判を検討し、体験授業を受けて決めたので納得の結論です。後は成績が・・・。ここからは本人次第ですね。親は金銭面のサポートをして見守るだけです。
最後の決め手は体験授業での本人の感覚でした。
塾選びで失敗すると、大切なお金だけでなく、子供の大切な時間も無駄にすることになります。絶対に体験授業を受けてから決めてくださいね。
メモ
東進ハイスクール・東進衛星予備校の映像授業を使えば日本全国どこにいても東進所属の一流講師の映像授業を使って先取り学習を進めることができます。実際に私の勤務校や長男の中高一貫校でも東進を使って先取り学習を進めている生徒は実に多いです。首都圏だと多くの選択肢があるのでしょうが、私たちのような地方在住で選択肢が限られています。東進の映像授業を使えば日本全国どこからでも授業を受けれるのがメリットです。
映像授業だけでなく、大手予備校(塾)、通信教育、オンライン個別指導などなど。教育サービスの選択肢は多岐にわたります。自分一人では勉強の方向性が間違って、せっかく勉強しても成果に結びつかないのでは非常にもったいないです。大学入試を視野に入れるなら、何かしらの教育サービスを利用するのが最善手です。
東進ハイスクール・東進衛星予備校では全学年を対象とした100ページ以上に及ぶ資料を無料でもらうことができます。もちろん、大手予備校ですので、資料請求をしたからといって無理な勧誘はありません。まずは無料の資料請求をして、大学受験に向けての準備をはじめてください。
早くはじめると有利なのは間違いありません。