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【中高一貫校】中学生で英検準2級合格はすごい?英検対策を紹介

はじめに

中高一貫校の中2の長男が英検準2級を受験しました。先日、その結果が返却されましたが、運良く合格をいただきました。おめでとう。(パチパチ・・・)

英検の公式サイトによると、「高校卒業段階の英語力の達成目標:準2級~2級(文部科学省)」と書かれており、高校中級程度と言われています。

「中学2年生で準2級は凄くない??」と思う方もいるかもしれませんが、実際にはそんなことはありません。多くの中高一貫校の中学生が準2級に合格していますし、実際に長男の同級生の多くも合格しました。

何か特別なことをしている訳ではありません。学校の授業が先取り学習をしているので、中学校の段階で高校内容の学習をしています。長男も学校の授業をしっかり受けて直前に本番形式の演習をしていれば合格ができました。

今回、長男が準2級合格に向けてしたことを紹介するので、参考にしてみてください!

ロクバン
少しだけ長男の紹介をさせてください。

小学校入学前からサッカーを始める。家庭の方針でサッカーを続けながら中学受験をして第一志望校から合格通知を頂きました。中学校入学後はクラブチームでサッカーを継続。高校からは勉強に軸足を移して部活でサッカーを続けながら(ビッグマウスで恥ずかしいのですが)医学部合格を目指して頑張っています!!

サッカーと勉強の両立を通して学んだことを情報発信しています。我が家と同じような境遇の方の参考になれば嬉しいです。

この記事を書いたのはこんな人

 ロクバン

  • 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
  • 九州地方在住の二児の父親。
  • 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
  • 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
  • サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。

 




 

英検準2級に合格した中学2年生の英語学習状況

英検準2級に合格した中学生の日常的な英語学習

長男は中高一貫校に通う中学2年生です。

小学生からこれまでに英語教室に通った事はありません。中学校に入学してから英語の勉強を本格的に開始しました。それでも、英語塾などには通っていません。学校の勉強だけで運良く合格することができました

学校でしか英語の勉強をせずに英検合格を目指す人の参考になればと思います。

  1. 中高一貫校に通う中学2年生
  2. 【学校使用教科書】プログレス21
  3. 【学校の授業】英語週5時間(日本人教師)+ 英会話週1時間(外国人教師)
  4. 通塾なし
  5. 父親(=私)が英語を教えられる

上記のような状況です。

中高一貫校に通う一般的な中2というところでしょうか。唯一のアドバンテージは私自身が中高一貫校の英語教師なので英語を教えることができる事です。

本番形式の問題演習を重視

直前の1週間だけは毎日1時間程度、英検対策を一緒にしました。(普段は英語を教えることはありません)

分からないところはすぐに教えたので、短時間でテキストを3冊一通りできました。この点は有利に働いたと思います。長男一人では効率よく3冊のテキストをこなす事はできませんでした。

直前にこなした3冊のテキストです。達成感を得やすくするために薄めのテキストを選びました。

『7日間完成 英検準2級予想問題ドリル』

基本的には日々の学校の勉強を重視しており、十分に英検対策ができた訳ではありません。7日間完成ということで1日目から7日目までテキストの指定する通りに勉強をしました。本番を意識しながら、時間を測って取り組んだのがよかったのだと思います。このテキストを使って力をつけたよいよりも、出題形式に慣れて持っている力をしっかり発揮できるようにしたという所です。

中高一貫校では学校の授業自体が進度も速く難易度も高いので、学校の勉強中心の学習が結局は効率が良いのだと思いました。

 

英検準2級に合格した長男のスコア分析と対策方法

スコア分析

長男のスコアです。まさにギリギリの合格(汗)。「受かれば点数など関係ない」という見方もできますが、英語力をつけるという観点で考えると運が良かっただけであまりオススメできません。しっかりで実力をつけて合格を目指したいですね。

ポイントを列挙します。

  • Writingで高得点
  • Readingの【1】が壊滅的だが、【2】【3】【4】は高得点
  • Listeningは実力不足。運が良かった??

Readingは時間配分と【2】【3】【4】で高得点を狙え

英検に限らず英語力を高めるには英単語の学習は不可欠です。英検に出題されやすい英単語を覚えるのなら『英検準2級でる順パス単』がおすすめです。

 

英検3級に合格した後に、「次は準2級を受けたい!」ということなので、長男にも買い与えました。通学時間などを使って覚えていたようですが、私はノータッチ。長男はほぼ放置していたことが判明しました。(涙)むしろ学校で単語テストがあるので、学校指定の単語帳を使って勉強していたようです。英検に特化するなら英検用の単語帳が効率が良いですが、英語力を付けたいのなら常に単語を覚え続けるようにしましょう。

英単語の勉強の仕方はこちらの記事で紹介しています。

 

長男は単語力が全然足りませんでしたが、合格を確実なものにするには単語をしっかり覚えるのは必須。

どれだけ単語を対策できるがどうかが合格の分かれ目になるのは間違いありません。理想は本人の意識が高くて自分でコツコツ取り組むことだと思います。それくらい意識が高い中学生はいるでしょうし、そういう意識の高い中学生が合格していくのでしょう。

また、小さい頃から英語を親しんでおり、多読などで、ある程度の語彙力を既に身につけている中学生もいると思います。このような中学生が2級や準1級に合格していきます。どこまでいっても語彙力強化は英語力アップには欠かせません。

さて、長男の中高一貫校ではプログレス21を使用しています。そのため既に準2級程度の長さの英文を学校で普段から読解していました。この点は非常に有利です。

仮に公立中学校のようにホライズンレベルの長さの英文しか普段から読んでいなければ、例え単語を教えたとしても合格点までは到達できなかったのではないでしょうか。検定教科書しか使っていない場合は英語塾などで長い英文を読んでいる経験は必要です。

長男は【2】は満点、【3】【4】はそれぞれ1ミスでした。Writingに次いでここでの高得点が合格の要因だったと言えます。

因みに【1】20問中7問正解という散々の出来。語彙力不足は明らかでした。ここは割り切って、分からなかったら時間をかけずに【2】以降で時間を使うようにと時間配分をアドバイスしていました。このアドバイスは功を奏したと思います。

単語を覚えていないのがギリギリ合格になってしまった原因である事は間違いありません。

単語を覚えてしまうと英文を読むのがグッと楽になります。逆に単語を覚えていないといつまで経っても英文は読めません。単語はとにかく覚えてしまう事ですね。この事は大学入試でも言える事なので、長男には教訓にしてもらいたいです。

Listeningはコツコツ努力を

リスニングに関しては即効性のある対策はできませんでした。事前に演習をして問題パターンに慣れておくことと、試験時間の25分間を集中力を維持する訓練をしただけです。

当日の出来次第で合格にも、不合格にもなると思っていました。ギリギリ合格点が取れたので今回は運が良かったのだと思います。

実際のところ、合否を運に任せてしまうのはダメパターンですね。大学受験では運次第にならないように早くから時間をかけて対策する必要があります。

さて、リスニングに関しては音読が大事。しっかり理解した英文をどれだけ音読したかが大事です。普段の勉強から音読を重視していたのが今回の合格につながったのは間違いありません。

音の脱落やつながり方を学んだら、後は音読するだけです。「発音できない英文は聞き取れない」という基準で音読をコツコツと頑張ってもらいたいです。

高校生向けですが英語音読の効果的な学習方法を紹介しています。中学生でもやり方は変わらないので参考にしてください。

Writing対策が合格の近道

Writingをしっかり対策することで合格に近づきます。逆にWritingの対策が不十分でここで減点してしまうと合格が遠のくことになりますよ。

さて、Writingの採点方法はご存知ですか?英検サイトで公開してますので必ず確認してください。

  1. 観点(1)内容
  2. 観点(2)構成
  3. 観点(3)語彙
  4. 観点(4)文法

観点(1)(=意見とその理由を2つ書く)、観点(2)(=意見を述べて、2つ理由を述べて、結論でまとめる)の2つを意識して英作文するだけで高得点を狙えます。

問題集などの解答例などのテンプレ(定型)をそのまま当てはめるのがポイントです。これをするだけで、観点(1)(2)は満点を狙えます。長男は観点(1)(2)は満点でした。

観点(3)と観点(4)でそれぞれ1点ずつ減点されましたが、難しい表現を避けて自分が知っている語彙や表現を使って英作文することを心がけてください。

事前テンプレを教えて、長男は実際に10問以上は解いています。テンプレに当てはめめて、事前に教えた定型表現を使うとほぼほぼ指定文字数になるはずです。

語彙や表現は厳密に添削していません。自分が書きたい事よりも、自分が知っている表現で書ける事を書くようにアドバイスしました。

長男は観点(3)(4)はそれぞれ−1減点でした。

Writingは最も対策がしやすいのですが、問題はだれが英作文の添削をするかです。私が添削ができるので、長男に関しては問題ありませんでした。学校や塾の先生に添削をお願いしてみましょう。

当ブログおすすめのインターネット個別指導(家庭教師)

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まとめ

ここまで長男の英検準2級対策を紹介してきました。たまたま私が英語を教えれた事以外は、これまでに特別に英語の勉強をした訳でもありません。学校の勉強だけで中2第3回で合格ができました。

小学生や中学生で英検2級、準1級合格などの体験談はネット上に溢れていますが、その多くは幼少期からの英語学習が奏功している例だとも言えます。

学校の勉強だけで合格を目指す中学生にとって、我が家の実践が少しでも参考になればと思います。

先取りをしておけば、学校で習う事が復讐になり、今後の学習が楽になります。逆に一度学習に遅れてしまうと、学校で習うことがずっと分からないまま進んでいくことになります。

絶対とは言えませんが、先取り学習は有効な学習法の一つだと思います。是非、英検をモチベーションに英語の先取り学習にチャレンジしてみてください。

 




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