目次
はじめに
今回の記事はスタディサプリを徹底的にレビューする記事です。
お子さんの塾や通信添削などに関心のあるお父さんやお母さんなら一度は聞いたことがあると思います。大手企業リクルートが運営する教育サービスなの知名度は抜群ですね。
私のふたりの子供も小学6年生から利用しています。3年以上利用してみての感想を紹介します。スタサプを利用するかどうか悩んでいる方は参考にしてください。
この記事を書いたのはこんな人
- 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
- 九州地方在住の二児の父親。
- 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
- 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
- サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。

口コミを検証
ネット上の口コミを検証してみました。
ポジティブな評価としては、値段が格安で映像授業の質が高いという内容が多かったです。
”塾よりどこの通信教育よりかなりの破格値だと思います。経済的理由で塾は手が届かずあきらめていましたがこちらなら良質の教育が受けられると思います”
”わからない所は何度も聞き返すことができるし、短いすきま時間を利用してできるのも良かったと思う。”
”一つの授業の時間が短く、集中力のない子でも取り組みやすいです。映像授業なので聞き逃しても繰り返しきけるのがいいです。”
一方で、ネガティブの評価としては、自主性のない子供はやろうとしないので意味がないという内容が多かったです。
”自分で学習しない子には不向きです。アプリの遊ぶ要素のところばかりやって、学んでほしいところをなかなかやってくれず…。”
”映像授業自体はおもしろそうと思ったが、本人が見続けなければ意味なし。理解度チェックテストのテキストが個別指導コースにはついており、その解説は良かったと思う。ただ採点されるまで時間がかかる。”
ポイントは
授業のクオリティーは高い
値段も格安
強制力がないので子供の自主性がなければ結局使わなくなる
私も同感です。サービス自体は大変素晴らしいのですが、向き不向きは利用者次第だと思っています。
メリットとデメリットを検証
メリット
映像授業のクオリティーが高い
とにかく映像授業のクオリティーが高い。どの講師も超一流で魅力な授業をしてくれます。
学校だと50分の授業を要点だけにまとめた15分程度の映像授業で学習できます。またビジュアルも工夫されています。これだと集中力も続きとりかかりやすいですよね。
小学4年生から高校3年生まで全ての授業が見放題。いつでもどこでもわかるまで何回でも見れるのが一番のおすすめポイントです。
スタディサプリを使いこなせば学校や塾の授業はいらないと思わなくもないです。(大きな声では言えませんが・・・。)
コスパ最強
スタディサプリは、国語・算数・理科・社会・英語の5教科を小学4年生から高校3年生までの全ての映像授業は見放題です。価格は月々2,178円。専用のタブレットやテキストを購入する必要もありません。
塾や家庭教師に比べると圧倒的な安さですよね。これは比べるまでもありません。さらにスマイルゼミなど他社のオンライン学習サービスに比べても割安なんです。

試さない手はないですよね。私は「安い」と思ってしっかり検討せずにお試し期間を申し込んだのですが、そのまま継続利用するようになりました。
買っても最後までやりきらない問題集がたくさんありますよね?それを考えると試してみない手はないです。
メモ
オススメの利用法は1教科だけ決めて一気にやってみることです。ある程度わかならいところがあってもやりきる。全体がわかってくると部分もわかってくるものです。見放題だからできる活用法ですよ。
デメリット
自主性がないと続かない
学習に強制力がありません。これはサービスの性質上仕方ありません。学習時間が決められていないのである程度の自主性がないとまったく利用しないことも。
ある程度の学力がないと理解できない
一流講師の授業なので授業自体はわかりやすくできています。授業の質こそがスタディサプリの生命線ですものね。それでもある程度の学力がないと映像をみても理解できません。分からないところを一つひとつ解説する個別指導や家庭教師とは役割が違います。
親のサポート
特に小学生時代は親がある程度スケジュールを管理する必要があります。どのタイミングでどの教科を視聴するのか、わからない単元があればどの動画を見ればよいかなど、適切なサポートが必要です。中学生や高校生になれば自分がわからない教科や単元を選んで学習できるようになります。
メモ
結局は「一人ではやらない」「一人ではできない」という人には全然向いていないんですよね。映像だけなので誰かがサポートしてくれる訳ではありません。どんなものもそうだと思うのですが、向き不向きがあります。一人では自信がない人は個別指導などを検討してみるのも手です。こちらの記事を参考にしてください。
スタディサプリが向く人と向かない人
スタサプのメリットやデメリットを理解すると、向いている人とそうでない人がわかります。スタサプに限らず、あらゆる学習支援サービス(塾・家庭教師・通信添削など)には向き不向きがあるのでしっかり見極めましょう。評判のよいものがあなたにとってもベストなものという訳ではありません。
学校の授業をきちんと受けて理解できる人
映像授業を見て理解していきます。学校や塾のすすめ方と同じです。授業を聞いて理解できる人は向いています。学校や塾と違って何度でも繰り返し見ることができます。また、自分が学びたい単元だけ見ることもできます。学校や塾のような集団授業よりもタイパが良いのは間違いありません。
一方で、授業を理解できない人はやっぱり向いていません。わからない所を一つ一ひとつ教えてくれる個別指導や家庭教師の方が向いています。オンラインを使った個別指導(家庭教師)のようなサービスも充実しています。
親がサポートできる人
先生や学習アドバイザーなど学習の進め方をアドバイスしてくれる人がいません。学習の進め方やスケジュールは個人(家庭)に委ねられることになります。ある程度親が管理するか自分で管理するかができないとまったく利用しなくなってしまいます。特に小学生はどのようなスケジュールで進めて行くかは親のサポートが必要です。
費用を安く抑えたい人
月額2,178円で全ての授業を見放題です。塾の対面授業や映像授業に比べると圧倒的な安さです。むしろ、NetflixやAmazonプライムビデオのような定額映像配信サービスの感覚で授業見放題と捉えることができます。
塾の補助としても活用できる価格です。
我が家の使い方
我が家では長男が小学6年生から中学2年生まで利用していました。3年間継続したので我が家の満足度は理解してもらえると思います。我が家の活用方法を紹介します。
中学受験の補助
長男が小学6年生の時に入会しました。中学受験のための塾の授業で分からないところを映像授業で補いました。
塾のテキストをやってみて長男が理解が不十分な教科や単元を映像授業を使って補いました。何度でも繰り返し見ることができるので理解が深まりますよ。
どうしても長男が理解できない教科や単元は私が見て理解して長男に解説をしていました。小学生くらいだとある程度は親のサポートが必要でしたが、中学生になると自分でわからない教科や単元だけ活用していました。中学生にもなると親のサポートは必要なくなりました。
長男の場合は数学と理科を活用しました。実際に、理科と数学の利用者が多いようで、理科(応用)で72%、数学(応用)で68%の人が主に利用しています。
正直なところ、塾のテストで高得点を取るためにはスタサプだけでは不十分でした。発展的な問題を解く必要がありました。我が家の場合は発展問題を解く前の基礎知識の理解に活用しました。
スタサプ小学講座では51%の人が塾と併用しています。
授業の補助
中高一貫校に入学後は、学校に授業の補助として利用していました。中高一貫校では中学2年生までに中学の全学習内容を学習します。そのため進度がとても早いです。ここからは私はサポートをしなかったのですが、長男が授業で分からなかった単元やテスト範囲の復習として活用していました。ほとんどが数学を利用していました。
中学3年生からは高校の学習内容になるので中2のタイミングで退会しました。高校講座をつづけるように提案しましたが、数学塾の通塾をはじまたこともあり、スタサプの継続は見送りました。
メモ
我が家の経験からくり結論としては、学校や塾の補助として活用するのがよいです。メインの進度を学校か塾に定め、その授業の先取り学習や戻り学習に活用するのがオススメです。
スタサプの公式もおすすめする戻り学習と先取り学習です。
スタディサプリをやって良かったこと
小学生:中学受験塾の授業でわからない内容を補えた
中学生:中高一貫校の授業でわからない内容を補えた
我が家は小~中学にかけて授業の補助として活用しました。メインの進度は小学時代は塾、中学時代は学校に定めていましたが、その授業を補うものとして大いに活用しました。スタサプだけで成績が上がったとは言えませんが、塾や学校の授業についていくのに大いに役だったことは間違いありません。単元を理解した上で、塾や学校で与えられた教材をしっかりこなせば成績は向上すると思います。我が家はその教材の演習が不十分だったのでそこまでの成績向上はできませんでした。
結論
ある程度の自主性があればコスパ最強の学習支援サービスです。メイン進度を塾か学校に定めてそれを補う形がベストです。先取り学習として活用するのも、戻り学習として活用するのも、どちらもアリです。
実際に4万本もの映像授業があります。全部を見るのは不可能で、どの授業をどのように利用するかを見極めるのがスタサプを有効活用できるかどうかの分かれ目になるのだと思います。
Netflixのようにサブスク感覚で活用するのも価格的に全然アリだと思います。迷っているのは時間の無駄です。受験は待ってくれないし、学力不足を放置しているとそこから立て直すのは大変です。とりあえずはじめてみて合わないなと思えば解約する。これくらい気持ちではじめてみたらいいと思います。
向いている人は絶対に納得できるはずです。