目次
はじめに
中3の夏休みになると高校のオープンスクールがはじまります。
せっかくの機会です。有意義にしたいですよね。
ホームページやパンフレットでは分からない学校の雰囲気を感じることができる貴重な機会なのです。
オープンスクールをきっかけにして、「勉強のモチベーションが上がった!」という話はよく耳にするものです。
私は現在、中高一貫校で高校教師をしています。また、高校生と中学生の子を持つ親でもあります。
教師目線と親目線からたくさんの学校を見てきました。
今回の記事はオープンスクールのポイントを徹底的に解説していきます。
この記事を書いたのはこんな人
- 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
- 九州地方在住の二児の父親。
- 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
- 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
- サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。
事前準備はどうするの?
まずは事前準備ですね。スケジュールの確認をしましょう。
6月頃から高校のHPでスケジュールが掲載されます。夏休みから1回目がはじまり、10~11月にピークを迎えます。
ほとんどの学校で事前申し込み制になっているので、HPからの申し込みを忘れずに。
1つの学校で複数回オープンスクールを実施していますよ。私の勤務校では年間4回実施します。
「まだ志望校も固まっていないし、10月になってからでいいか。」なんて思っていたら、もったいないですよ。
なるべく早くに参加して、受験への意識を高めましょう。絶対に夏休みのオープンスクールに参加するべきですし、逆に言えば、この時期までにある程度の志望校を考えておきましょう。
保護者の方は、子供が何も言ってこなかったら、夏休みに入る前のタイミングで「オープンスクールはどうする?」と問いかけてくださいね。1学期末の懇談会で必ずオープンスクールの話題を先生から振られるはずです。
部活の試合や塾のスケジュールなどと調整しながら参加する学校を決めていきましょう。少しでも興味があれば参加してくださいね。他と比べることで第一志望校がさらによく見えたり、思いがけない学校に興味がわいたりと、いろいろな気づきがあるはずです。
高校生活を先取りしてモチベーションアップにつなげてくださいね。
そもそも親は行くものなの?
親もなるべく参加しましょう。子供では目がいかない親目線でチェックしましょう。
中学生にもなると、子供は「友達と一緒に行きたい」と言い出すかもしれません。それは認めてあげるのが得策です。楽しみながら参加する方が高校を気に入り、受験勉強のモチベーションがあがるからです。
その時は親は別行動で高校をチェックしてください。
服装は懇談会で学校に行くときのようなものが無難だと思います。服装がチェックされて入試に不利になるようなことはありません。ただし、来ている親の服装などから、親の価値観も判断できると思います。人は見た目だけで判断できませんが、過度な「茶髪」や「派手な服装」など、嗜好が合わない親がいるいないも判断の基準になるかもしれませんね。
オープンスクールは何をするの?
学校によってさまざまなプログラムを準備しています。主だった内容を紹介しますね。
学校説明(学校の方針・カリキュラム・進路実績・学費など)
体験授業
授業見学
部活見学
食堂体験
在校生との交流会
参加者が楽しめるような内容を準備しています。
チェックポイントは何?
カリキュラム、進学実績、行事などはHPやパンフレットでチェックできます。オープンスクールでは実際に自分の目でみて感じることが大事なのです。
さきほど紹介したプログラムを通して学校の雰囲気をしっかりとつかんで下さいね。
今回はチェックポイントを優先順位順に紹介します。
第1位 生徒と先生の関係性
第2位 生徒の印象
第3位 校舎の綺麗さ
第4位 校長先生の人柄
第5位 通学路
生徒と先生の関係性
先生は生徒に対してどのように接していますか?模擬授業やその他の場面で確認してみましょう。
先生が高圧的であったり、逆にあまりにも頼りなさそうな様子はありませんか?生徒一人ひとりを尊重して接していると安心感がありますね。
また、生徒は先生にどのように接していますか?自分らしさを出せていますか?先生に対して失礼な態度はありませんか?
先生と先生の関係性を見ればお子さんが学校に通った時のイメージがつきやすくなると思います。
生徒の印象
生徒の印象をチェックしてみましょう。中学生やその保護者に自然と挨拶ができていますか?何かを尋ねたらさわやかに応対してくれますか?また、服装や身なりも大切なチェックポイントですね。
学校生活がだらしないと服装や身なりにすぐに表れてくるものです。
校舎の綺麗さ
3年間を過ごす大切な環境です。校舎や設備が古くて汚れていると気分は乗ってきませんよね。よい環境を生徒に提供したいという思いがあれば、設備にも投資することで新しくて綺麗な環境が整います。
また、清掃や整理は行き届いているでしょうか?トイレも清潔だとやっぱりうれしいですよね。生徒のマナーがよいと環境は整ってきますよ。
校長先生の人柄
学校も組織なのでトップの考え方が組織に反映するものです。校長先生の挨拶に共感できましたか?オープンスクールの中で必ず校長先生の話を聞く機会があるとはずなので、校長先生の教育に対する思いをチェックしてください。
通学路
せっかく学校が気に入っても通学に時間がかかると負担は大きくなります。通学は毎日のことです。自宅から負担なく通学できるかは確認しましょう。通学時間帯の電車の混み具合。歩く距離など。通学の負担が大きいと勉強や部活動に影響がでます。
お子さんに最も合う学校は?
偏差値の高い学校=良い学校
だから、できるだけ偏差値の高い学校に行きたい。
こんな考え方で志望校を選んではいませんか?
人気があるから偏差値が高くなる訳なので、偏差値の高い学校は人気のある学校だと思います。
それでも、人気のある学校が必ずしもお子さんに合う学校とはかぎりません。せっかく偏差値の高い学校に入っても、人数が多すぎて埋もれてしまったり、周りの学力が高すぎて下位に低迷したり、なんてことは十分に起こりえるのです。
オープンスクールで学校の雰囲気を確かめて、その雰囲気が「お子さんの性格に合うかどうか?」をしっかり見極めてくださいね。
型にはめる学校、自由奔放な学校、面倒見の良い学校、などなど。偏差値には表れない学校の雰囲気があるものです。
のびのびしたいのに型にはめられたり、自由奔放すぎでなじめなかったり。そんなミスマッチが起きると大変です。まずは毎日楽しく通えるのが学校の基本です。
東大や京大、医学部などの超難関を目指すのであれば先取りでカリキュラムをすすめる中高一貫校が絶対に有利です。そこを目指すのであれば、結果的に偏差値の高い学校が良いということになるのでしょう。
そのレベルの学校を望んでいますか?
多くの学校で進学教育にシフトしています。それぞれの学校が工夫をしながら、生徒の実態に応じて学力が伸びる指導をしています。「この高校だとこの大学に行けない」とか、逆に「この高校だとこの大学に行ける」なんていう偏差値の輪切りはなくなっている気がします。
お子さんにとって本当に合う学校。つまり自分らしさが発揮できる高校を選んでくださいね。
終わりに
今回の記事では高校のオープンスクールについて私なりに解説をしてみました。
少しでも関心を示していただけると嬉しいです。
このブログではサッカーと勉強の両立=文武両道をテーマにさまざまな情報発信をしています。
よかったら他の記事もチェックしてみてくださいね。
参考記事
>>【高校入試】サッカー中学生の偏差値ごとの勉強方法・学習時間を考えてみた!
>>【高校入試】志望校に合格には内申点が大事!内申点の上げ方4選を紹介