はじめに
サッカーと勉強の文武両道を目指す人たちにとって究極の・・・と言えば東大ア式サッカー部でしょうか?
こんなブログを偉そうに書いていて恥ずかしいのですが、我が家にとって東大なんて、おこがましくて口に出すのもはばかれます。(苦笑)
このブログを読んで下さる読者の方の中にも東大を目指す人がいればと思い、(イヤ、いて欲しい)記事にまとめてみました。
サッカーと勉強の文武両道選手のモチベーションが上がれば嬉しいです。
この記事を書いたのはこんな人
- 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
- 九州地方在住の二児の父親。
- 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
- 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
- サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。
部員の前所属チーム
部員のジュニアユース時代の所属チームは?
部員紹介ページを見てみるとジュニアユースやユース時代の所属チームが書かれています。長男は中高一貫校に通いながらクラブチームでサッカーをしており、東大サッカー部のジュニアユース時代の所属チームに興味がありました。HPだけの情報なので全てが正確ではないかもしれませんが、一部を紹介します。
クラブチーム出身選手はどれくらいいるのでしょうか?データは2021年所属選手のものです。
クラブチーム
4年生
- Football Club Bristol U15(長崎県)
- 柏レイソルU15(千葉県)
- FC習志野(千葉県)
3年生
- J FIELD 岡山(岡山県)
- FC Plaisir(愛知県)
2年生
- 和光ユナイテッド川崎(神奈川県)
- FC トッカーノ(東京都)
- FC GABE(東京都)
1年生
- Concorde Fire SC(東京都)
- トレーロス(東京都)
- ヴェルディSS小山(栃木県)
- FC 東京むさし(東京都)
- MKFC(神奈川県)
- FC Plaisir(愛知県)
4年生13人中3人、3年生13人中2人、2年生15人中3人、1年生23人中6人がクラブチーム出身でした。予想していたよりも多い印象です。
中にはJ下部チームに所属していた選手もおり、そのレベルの高さは驚くばかりです。全てのクラブチームの戦績やレベルを把握している訳ではありませんが、HPなどで確認すると都内・県内でも上位リーグに所属しているクラブチームもあるようです。
クラブチームに所属するととても忙しくなります。グランドへの移動時間などがアリ帰宅は遅くなります。また、週末には終日試合をしたり、長期休暇中には遠征に出かけたりと時間がありません。学習時間を確保するのは大変で、ましてや集団授業の塾に通うのは困難です。サッカー中心の生活になりがちがクラブチームと学校生活との折り合いをつけて活動する部活動とでは決定的に時間の使い方が変わります。クラブチームを選択する場合は忙しくなることはしっかりと自覚しなければいけません。時間がなくて勉強ができなっかたと後悔しても、困るのは本人以外に他なりません。
ア式蹴球部の選手たちはサッカーで忙しい日々を送りながらも勉強を疎かにすることはなかったのでしょう。忙しいから、疲れるているから、などと出来ない理由を挙げればキリはなく、結局はやるかやらないかの覚悟の差なんだと改めて理解できます。環境のせいのするのではなく、与えられた環境の中でどのように工夫するかが大切ですね。
更に、首都圏の難関中高一貫校出身の選手が多いこともわかります。私のイメージだと地方の公立中学校から県立トップ校に進学した選手が多いのではないかっと勝手に思っていた(首都圏に比べて高校受験が熾烈でない分、地頭の良い選手が文武両道を実践しているのではという予想)のですが、そのイメージは完全に覆りました。
そもそも東大合格者の多くは首都圏・関西圏の難関中高一貫校出身であることを考えれば当然と言えば当然かもしれませんね。
長男も中学受験とサッカーを両立しましたが、私の住む地域と首都圏とでは、難関中高一貫校の難易度が全く違います。ジュニア時代にどのように塾とサッカーを両立していたのでしょうか。長男は10月までサッカーを続けて志望校に合格しましたが、地方だからこそ可能だったと自覚しています。
どこかのタイミングで一旦サッカーから離れ受験に専念しているのかもしれませんね。長男の時のことを振り返ってみても、ジュニアユースでセレクションチームに合格するのは難しくなるかもしれませんが、5・6年生ではチームではなく、クーバーなどサッカースクールだけで技術を磨いておくのはアリなのかもしれません。スクールだけだと週末の試合がない分、授業や模試がある週末を塾に充てることが可能です。
誰もがJ下部チームからプロや強豪高校で高校選手権を目指す訳ではありません。自分なりのサッカーの関わり方を模索するべきなのでしょう。長期的に見ればジュニア時代の数年は後から取り返すことは十分に可能です。私立中高一貫校が人工芝グランドを所有しているのが珍しい時代ではありません。もしかすると街クラブよりも環境的に恵まれている可能性が大いにあります。また、結果に結びつかないにしても、頭を使って工夫しながら勝利を目指すなど、違った角度からサッカーを楽しめるかもしれませんね。
主な中高一貫校
4年生
- 愛光中高
3年生
- 武蔵中高
- 筑波大学附属駒場中高
- 海陽中高
2年生
- 渋谷教育学園幕張中高
- 暁星中高
- 洛星中高
- 麻布中高
1年生
- 浅野中高
- 暁星中高
- 渋谷幕張学園中高
- 聖光学院中高
- 武蔵中高
おわりに
サッカー少年たちのジュニア時代はサッカーだけになりがちです。親子でサッカーをすることはあっても、親子で勉強をすることはない。(苦笑)そんな家庭も少なくないのでは?ジュニア時代こそ学習習慣と基礎学力を確立しておくことが何よりも大切だと思います。勉強でトップを極めた選手の東大ア式蹴球部がサッカー推薦の集まる大学と同じリーグで真剣勝負をしている現実をどう捉えるでしょうか。どんな環境でも勉強もサッカーも全力を尽くす。そんな選手が全国にはたくさんいる現実に目を向けて、与えられた環境の中で諦めずに努力を継続したいものです。