サッカー文武両道

アスリートの医学部受験を考える【究極の文武両道】

はじめに

スポーツと勉強は両立できるのか?日本代表と医学部受験という誰もが羨むキャリアを気づいた選手といえば…。あの有名選手のキャリアを考えてみました。

この記事を書いたのはこんな人

 ロクバン

  • 現在、中高一貫校の英語教師。この間、サッカー部顧問の経験あり。
  • 九州地方在住の二児の父親。
  • 長男は中高一貫校に通いながら強豪クラブチームに入団するも、補欠を経験。ビッグマウスですが、医学進学を目指して奮闘中。
  • 長男のサッカーと勉強の両立をサポートする中で得た、知識や経験を情報発信。
  • サッカー少年達が勉強の大切さに気づき、勉強を頑張るのを応援することを(大げさですが)このブログのミッションとしています。

 

 

アスリートの医学部入試を考える

アスリートの医学部受験と言えば、元ラグビー日本代表の福岡堅樹選手。東京オリンピックが一年延期になったことで7人制ラグビー日本代表を辞退して翌春の医学部受験を表明したことは記憶に新しい。

福岡選手は福岡県出身で5才から地元の玄海ラグビースクールでラグビーを始めた。幼い頃からスピードがあり1人でトライを取りきる実力があったそうです。中学時代は福岡県選抜選手として活躍しつつ地元公立高校御三家の一つに数えられる福岡高校に進学。2010年には全国高校ラグビー大会に出場。医学部進学とトップレベルでのラグビーの両立を目指し筑波大学医学部群に進学を目指すも、現役、一浪時の二度にわたり受験に失敗。後期日程で他大学の医学科への進学の可能性もあったが、ラグビーを選び、筑波大学情報学群へ進学する。

その後の活躍はご存知の通りである。

さて、ネット記事などの情報から福岡選手の医学部受験について考えてみました。

 医療者家系で生まれ育つ

父親が歯科医、祖父が医師。父親は福岡選手に「医師になれ」や「医師になるな」と強制することはなかったようです。それでも医療従事者が身近にいることは将来の職業選択に少なからず影響を与えるだろう。ちなみに、2019年獨協医大医学部に合格した柔道朝比奈沙羅選手も両親が医師。プロ野球根尾昂選手も両親が医師。ネオ選手の兄は医学部に進学しており岐阜県立高校時代には野球部のエースとして活躍し、夏の甲子園岐阜県大会準決勝で後にソフトバンクホークスに入団する高橋純平投手に投げ勝つなどこちらも文武両道。

幼い頃の運動体験

福岡選手は5歳からラグビーを始めたようです。スポーツで大成しているのだから、競技歴は長く、幼少時代のゴールデンエイジを競技に費やし競技力を高めたことだと思います。しかし、両親は必ずしもラグビー選手にさせるべくしてラグビーを始めた訳でなさそうで、幼少期には沢山の習い事を経験させたと述べています。幼少期の運動体験は思考力に良い影響を与えるだろうし、スポーツを通して身に付けた精神力や体力は人間性の向上に寄与するでしょう。同様に論理的思考力は競技力向上に役立つことも想像に難くない。

 やっぱり高校は進学校

福岡選手は中学時代は県選抜選手と活躍しており、強豪私立高校でラグビーを続ける選択肢もあったであろうが、公立トップ校である福岡高校に進学。ラグビーの練習で時間的に制約がある中での受験は決して簡単なものではない。中体連の部活は中3夏休みに引退するのが慣例だが、クラブチームなどで活動をしていると最後の大会が11月というのはよくある話です。このような環境の中でいかにして受験勉強とラグビーを両立させてきたのでしょうか。「オンとオフの切り替えが上手かった」と回顧されている母親の記事を読んだことがあります。確かに、この時期は1日10時間の勉強が必ずしも必要な訳ではないだろうし、日々数時間程度の捻出し集中力を高く維持して学習に取り組むというのが現実的である。ただ、「言うは易く行うは難し」であり、多感なこの時期に主体的に学習に取り組むには不確定要素が多い。当然、この時期に勉強が疎かになれば進学校への進学が叶わず、医学部合格は遠のく。中学時代の勉強とスポーツの両立は医学部進学には必須であることは言わずもがなである。

それでも挫折を経験している

福岡選手は大学受験で2度医学部に挑戦するも2度とも不合格。柔道の朝比奈選手も東海大学医学部を不合格になり同大体育学部に進学。どんなに優れた人物でも常に右肩上がりとはいかないもので、失敗しないことよりも、失敗から何を学び、どう立ち上がるか大切なのは言うまでもないことでしょう。

医学部を目指すにあたり、どこかで勉強に比重を移すタイミングが来るであろう。そういう意味では高校はやはり進学校でなければあまりにもハンデが大きくなってしまうと思うのです。スポーツに夢中になることはとても良いことですが、大学入試を逆算しながらでなければ良い結果は生まないのではないでしょうか。

 

おわりに

今回の記事ではアスリートの医学部受験をテーマに元ラグビー日本代表の福岡選手を紹介しました。

当ブログではサッカーと勉強の両立をテーマに情報発信をしています。興味を持っていただいた方は他の記事もチェックしてみてください。

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