サッカー文武両道

偶然見かけた興國高校サッカー部の記事を読んだら共感しまくった話

はじめに

先日、ネット記事を読んでいると、興國高校サッカー部の記事にたまたま出会う。何気なく読み進めてみると、共感しまくる結果に。

今回は興國高校サッカー部の内野監督の記事を紹介しながら、長男のジュニアユースサッカーを振り返ってみます。

 

究極の目標はサッカー好きを増やすこと

内野監督は、「究極の目標はサッカー好きを増やすことなんで、ある意味Jリーガーを出すよりも感慨深かったですね。」と当時を振り返りました。

兄弟揃って興國高校サッカー部を卒業させた母親から感謝のことばを伝えられら時のことでした。

その兄弟は、ふたりとも高校時代をEチームで過ごしました。「それでも興國高校サッカー部を選んでよかった。」と母親は感謝しているのです。

母親が言うには、「(兄の)中学校時代の同級生の中には、進学先の高校で思うように練習さえさせてもらえなかった子もいます。興國では、一番下のカテゴリーでも、毎日楽しく練習できたし、試合にも出れたし、スペインにも行けた。とても満足しています。」

どのレベルであっても楽しくサッカーができる。当たり前に思えることが、当たり前ではない世界もあるのです。

ここで、長男のジュニアユースチームを選んだ時を振り返ってみます。

実際には、「一番強いチーム」を選んだというのが正直なところだったんです。「このチームでなら上手くなれるだろうか?」「このチームでなら試合に勝てるだろうか?」ということを何よりも優先していました。

結果的には強いチームにいたからこそ、日々の練習はレベルが高くて楽しいし、強豪チームとも試合ができるし、遠征で色々なところにも行くこともできた。チーム自体が全選手を公平に扱ってくれるのが非常によかったです。

公式戦にはからむことができていませんが、強豪チームにいるからこそ、ハイレベルなサッカーを楽していることは間違いありません。

それでも、我が家はたまたま運がよかっただけなのかもしれません。

実際に、極端な勝利至上主義は歪みを生む可能性を含んでいます。

補欠選手は満足に練習さえさせてもらえない。レギュラー選手が補欠選手を見下す。指導者の狙いに合わないプレーには暴言が浴びせられる。プレーが型にはめられてしまう。そんな危険性がゼロとは言えないのです。

人的・物理的リソースが限られている中で、最大限の結果を求めれば最下部の人たちが切り捨てられることなんて全然あり得ます。仮に下のカテゴリーでプレーしていたら、監督にはみてもらえないわ、サッカーをする時間よりも走っている時間の方が長いなんてことも。

チーム選びで陥りやすい失敗だと思います。

 

内野監督はこう続けています。「いくつになっても部員たちには楽しくサッカーを続けて欲しい。」

もし仮に今、小学時代に逆戻りして、ジュニアユースチームを選ぶとしたならば、「このチームでなら楽しくサッカーができるかどうか」という視点でチームを選びます。どんなに強いチームでもいつか負ける。どんなに上手い選手でも、誰もがプロ選手になれるわけではない。大好きなサッカーをどれだけ楽しくプレーできるかが何よりも大事だと。

サッカーが「強く」「上手く」なるためではなく、サッカーを「楽しく」「長く」続けることが選手が一番幸せになる秘訣だと思います。

最初に紹介した兄弟のお兄さんは興國高校サッカー部卒業したのちに国立大学に進学したそうです。

 

 

ただのサッカーバカでは通用しない

さらに、興國高校サッカー部の記事に出会いました。

興國高校にはアスリートアドバンスコースという文武両道を目指したコースがあります。そのコースの一期生の1名が医学部へ進学したそうです。

内野監督自身が国立大学卒ということもあって、勉強では苦労されたようで、「今の時代、サッカーバカではきついな」と考えていたのが、文武両道コース設置の背景にあるそうです。

サッカーでプロ選手になったとして、引退後にはセカンドキャリアが待っています。サッカー以外でもコツコツ積み上げてきた選手とそうでない選手とでは、セカンドキャリアにもはっきりとした違いが出そうです。

まして、ほとんどのサッカー少年たちにも、やがてサッカーをやめる時がきます。サッカーだけしていたらいいなんて時期はあっという間に終わってしまうものです。そんな時、勉強をしていることで選択肢は限りなく広がります。

数多くのプロ選手を育成した内野監督が「勉強の大切さ」を伝えている。この事実は大きいです。サッカー選手にとっても学力は大切なファクターです。

小学校時代に親子でサッカーの練習をしていると思いますが、ぜひ、一緒に勉強もする習慣を加えてみてくださいね。

 

おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございます。このブログではサッカーと勉強の両立をテーマにして情報発信をしています。興味をもっていただけたら他の記事もチェックしてみて下さい。

 

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